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2020年10月 5日 (月)

パートの活用

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


食品スーパーで一番活躍している職位。

  それは店舗のパートさん達であろう。

ほとんどの食品スーパーではパート比率が8割から9割、もしかすると更に構成比の高い企業や店舗もあるかもしれない。
それだけ、スーパーマーケットの中で、パートさん達の比率は高いウェイトを占めている。

スーパーマーケットの売場とは、概ねは本部のトップによってその立地から店舗規模、そして店内レイアウトと品揃えが決定している。
しかしそこから先の店舗での日々の売場作りとなると、店長を中心にした販売計画とチーフを中心にした部門別日別販売計画に基づき、そこに定番の発注をパートさん達が受け持って発注を起こし、納品があり、そしてその納品された商品や素材を加工調理して時間帯別に売場が維持され、最終的には売り切られて閉店するという日々の繰り返しによって営業されている。

  店舗でのほとんどの作業はパートさん中心にオペレーションされているのだ。

よって、新店ほど既存の正社員の力によって立ち上げ、売場作りがされていくか、既存店ほどそこから正社員が抜け、その代替えの仕事をパートさん達が受け継ぎ、実践しているのである。

  要はパートさん達の能力で運営されているのが既存店と言える。

青果部門であれば内部での調理加工、鮮魚部門であれば刺身調理や値付け品出し、精肉部門であれば鶏肉、挽肉、加工肉の加工調理と品出し等々と、それ以外に部門でパートさん達を中心とした作業オペレーションによって、日々の売場が開店から閉店まで運営されていると言っていいだろう。

  長い目で見ればパートさん達の能力向上が売上拡大へ直結するということだ。

目先の売上は目先の特売やタイムサービス等で大きく変化するかもしれないが、長い目で見ればパートさん達の日々の作業オペレーションの技術の積み重ねからの精度アップによって、よりタイムリーに効率よく売場が維持され、お客様の購買に役立っているのである。

  よってパートさんの継続した育成が業績拡大の近道なのである。

パートさんへの期待値。

  これも企業によって異なるものである。

しかし一様に言えるのは、どの企業もその企業としてのパート育成計画と実践が為されている。

  それがどのレベルで期待値を基準としているかは企業それぞれ。

ある企業は販売レイアウトの作成から販売計画そして発注、更に陳列までを期待している企業もあれば、定番の発注と作業オペレーションという作業効率を中心に期待値を持っている企業もあろう。

  それぞれにパートさん達への期待値が存在する。

期待値が高まれば高まるほどパートさん達の能力差が生まれ、期待値が低ければ低いほどその能力差は開かない。

  高い期待値を期待して能力差を報酬として報いる企業もあれば
  低い期待値で能力差を生まずに均等な報酬で報いる企業もある

それも企業それぞれの政策があり実践がある。
どのようなパート育成戦略により、パートを戦力化し、お客様の高い支持を得て、店舗を強めていくか。

  業績とは上記の通り店舗で働く従業員の進化の裏返しなのである。

そしてパートさん一人一人にもそれぞれに人生がある。
その人生の一環の中に、このお店でのパートという選択をして入社してきているのだ。

  それが家庭の片手間としてか生きる目的なのかも別々。

大切なのは、いろいろな人生を歩むパートさんや従業員達が、このお店に居る時だけは一丸となるか否か。

  その環境作りが全てなのであろう。

色々な人生を歩む中でのひと時の店舗での時間。

  仕事の楽しさを如何に共有できるか。

そんな視点で環境を作っていくことが大切なのであろう。






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店長の仕事」カテゴリの記事

コメント

第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
パート社員の補充に関しては店長の存在が大きいでしょうね。その店舗が地域の人たちにとって働き甲斐のある職場に映っているのかどうか。それは店長の最大の仕事となってくるからです。働き甲斐のある職場、業績達成している職場、地域に貢献している職場。すべてが店長を中心とした店舗の役割でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2020年10月 5日 (月) 20時34分

k,kさん、コメントありがとうございます。
手当と時給の高低はまた別の考え方を持つべきでしょうか。手当は当初から包丁を持つという危険手当的な意味合いが強く、それを承知で鮮魚を志望するかしないかの判断をパートさん自身が判断しているわけであり、そこは承知の上での部門選択を自身が希望したわけですからその後蒸し返す謂れはないと思います。
しかし時給に関しては、店長判断が大きいと思いますね。何が正しいかは時代が決めていくことになるでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2020年10月 5日 (月) 20時29分

あー、実に羨ましい話ではあるな~。
パートが育たない。パートが来ない。中規模店舗でも100万の売上を取れる田舎では大規模店舗の売場なのに、なぜパートが来ないんだ。
派遣は来ても、お年寄りが多いし、2か月でさようならが多い。

現状のパートでは1人は出来て、1人は出来なくて、社員負担が激しい。発注してもらいたい。加工肉の品出しもしてもらいたい。パック作業してもらいたい。売場に出してもらいたい。出来る人が育たないし、理由つけられてしてくれないから全部私がやらなきゃいけない。
パートさんが5~6人短時間でいいから増えないかな~。

投稿: 第01肉屋 | 2020年10月 5日 (月) 18時22分

数年前ですが、以前いた店で騒動が起こりました。鮮魚と惣菜だけ時給が良いのは納得がいかないと。日配、グロサリのパートさんが発注やってるのに何故私達は低い時給だと。すると青果のパートさんもフルーツカットや盛り合わせやってるから上げろとなり副店長に喰ってかかりました。会社の回答をよこせとなり組合にも掛け合ったようです。結果数年後から均等になるようです。社員の鮮魚手当も廃止になる模様。力仕事メインの男子グロサリのフリーターさんたちは辞めてしまいました。何が正しいのかは解りません。段々とならしていくようですね。どう思われますか?

投稿: k,k | 2020年10月 5日 (月) 18時09分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
基準をもとに評価は出来ますが、その個人別評価と賃金の決定はまた別物でしょうか。
賃金決定となるとそこには必ず周囲との軋轢や感情が入り込んでくるもの。
個人の評価の格差を詳細に賃金に反映することが本当にいいことなのかというそれはまた別物。
店舗内のチーム意識を考慮するとそこをうまく裁定する能力も店長の力量といえるのではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2020年10月 5日 (月) 12時32分

パートさんの評価基準を持っている企業は多くても、自信を持って評価を下せない管理職の資質がモチベーションが上がらない原因でしょうか(笑)。私も資質が無くて色々と問題を起こしてきましたが、一番大切なのはコミュニケーションと信頼感と感じます。パートさんは信頼感の無い上司に評価されるのが一番の不満のようですから。
十人十色の個性があり相性も確かに存在しますが仕事に対しての公平な評価を下せる資質を管理職には求められますし、痛い目にあって成長出来るのも管理職の醍醐味のような(笑)。

投稿: dadama | 2020年10月 5日 (月) 10時58分

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