基本の進化
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日は「導入」と「深掘り」を記した。
https://app.cocolog-nifty.com/cms/blogs/600797/entries/92108674
導入とは基本の導入。
深掘りとはその基本を自ら掘り下げてその本質を自らの行動で体験すること。
導入は他人の手によって導かれるもの。
深掘りは自らの行動で手に入れるもの。
よって、基本の部分は一度は集合研修等で皆が同じ場に集まり、同じ指導を受けて基本を知識として理解すること。
要は、企業としてのあるべき論を頭で理解することから始まる。
この業界で言えば、それが、「接客」「清掃」「品切れ」「鮮度」であろうか。
これを私は基本の4Sと読んでいる(ロゴがあっているかどうかは別にして)
しかしこれもあくまでも理論上の基本4項目であり、これを知識として学んだからといって、自分の職場でコツコツとこのことばかりを永遠に実践しているわけではない。
当然売場作りや業績対策等も同時並行で進めながら。
そして、上記の基本4項目は実践したからといって、即業績という結果に結びつくわけではないし、なかなか検証も難しいだろう。
しかし経験すればするほど基本が重要と思えてくる。
そしてそれは、基本の実践をしっかり取り組んだから見えてくる経営の要諦であり、破綻していく企業はいずれも基本から崩れていくというのは業界の常識ともなっている。
それでも業界内では基本の出来不出来に企業格差が存在するのも事実。
それは、基本に対しての導入と深掘りの関係が共通認識されていないからだと思う。
基本を導入だけの表面上の知識として捉えているところに問題がある。
導入という知識、その後の基本を如何に深掘りしていくかという地道な継続と進化が、基本をその企業の文化として従業員のDNAの植え付けられていくかどうかが重要であろう。
そして深掘りの為の仕組み化が進められていく。
そして試行錯誤しながら基本を実践に移し、店舗内で継続して実施していく為の日々の作業スケジュールに落とし込まれていく。
この連続がいずれ、従業員をして当たり前の日常の業務となっていくのである。
これが定着していくと更に深掘りの段階へと進化していく。
例えば「接客」。
当初は基本の用語や動作、笑顔や売場案内として取り組んだ。
更にそこから深掘りをしていくと、こちらから商品を探している様子のお客様に近づいていき、「何かお探し物はございますか?。」という会話となっていく。
また、「鮮度」
商品自体の鮮度から陳列やくくりといった部分の鮮度追求が始まる。
商品のカテゴリー毎の縦割りを崩さず、更に鮮度感のある商品カテゴリー毎のくくりにこだわるようになり、鮮度への深掘りが始まる。
基本が進化していくのである。
そして、進化した基本の過去の部分に関しては、その組織においてはされていて当たり前の基本となって過去形になっていくのである。
基本の進化。
それも生産性との裏腹の関係でもある。
しかし従業員がその基本ができていることが当たり前として意識付けされてくると、必然的に生産性は高まり、更にお客様のお店への支持も高まり、不動のものとなっていくのである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
純粋にお客様視点で各企業を見れるというのはそうそう無いチャンスかもしれません。
そして今まで培ってきた視点と目指すべき視点。
色々と頭の整理ができてきたのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2020年8月16日 (日) 06時15分
不思議な物で他社の第三者的立場の方がその企業の基本と深掘りの齟齬が見える。つまり純粋にお客様目線で見れるからなのでしょう。
組織や現場に入ってしまうと現場の都合に染まってしまうので今のうちに有るべき姿をしっかり描いておきたいですね。
投稿: dadama | 2020年8月15日 (土) 09時46分