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2020年8月21日 (金)

悲喜交々のお盆商戦

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今年のお盆商戦が終わった。

  お盆商戦本当にご苦労様でした。

今年のお盆商戦、如何でしたでしょうか。

  悲喜交々(こもごも)。

そんな表現がぴったりの今年のお盆商戦ではなかったでしょうか。

  悲喜交々。

都市部は帰省の無いお盆商戦であり、本来であれば12日〜15日のお盆真っ只中での集客は帰省で取られてしまうのが今年は巣篭もり需要により大幅に売上増。
逆に地方は帰省の無いお盆商戦から、12日〜14日の盛り上がりがまったく無く、準備用品から当日のご馳走、そして持ち帰りのギフトや土産品など全ての需要に欠けるお盆商戦を迎えることになった。

  悲喜交々。

色々な感情が混じり合ったお盆商戦。
そんな情報がお盆商戦中から入ってきていた。

  いずれにしても生きる為には食事は必須。

その為の食材の需要は低下はしていないが、帰省に伴う食事以外の需要である、土産、ギフト等は地域格差、個店格差が非常に大きい結果となったのではないだろうか。

そして食事の為の食材も、帰省して宿泊という従来の暮らしであれば、実家で飲んで、刺身を食って、団欒するという12日〜14日の暮らし。
そこが今年は帰省しない、宿泊しない、という暮らしに変化し、刺身、寿司、惣菜類から、家族のみで若年層メインの牛肉、豚肉、鶏肉の食材への需要が非常に高まったようである。

  しかし生花だけは需要拡大。

そこに日本のお盆という認識がしっかりと守られているような気がする。

  帰省しない家族の為に「お花」だけでもご先祖様に。

ご馳走という食材に費やさない分、ご先祖様への花に多少のお金をかけるという今年の流れ。
よって、生花はどの店舗、どの地域でも大幅に需要拡大し、結果的に、青果部門と精肉部門は大きな売上拡大が図られたのは全国的な傾向ではなかっただろうか。

かといって、寿司、刺身の需要が無かったかと言うとそうでもない。

  12日〜14日への集中は例年通り。

しかしその前後の動きはやはり弱いものであった。

  そこに夏休みの短縮が関係しているのであろう。

16日の日曜日が夏休み最後の日曜日。

そんな地域が多かったのではないだろうか。
よって、15日以降からは自宅で過ごし、夏休み最後の宿題をお母さんも手伝って完了させる。
今や、小学校の夏休みの宿題は母親無しにで完成できないレベルに高まっているのである。

  地域の食材を使ったメニューの開発。
  地域の歴史や特産を取り上げた宿題。

さも、パワーポイントを使用して30分ほどのプレゼンができるほどの宿題であるという(笑)。

  その仕上げとしての15日〜16日の時間の過ごし方。

そんなお盆後半の流れが多かったのか。

今年のお盆の暮らしの流れ。
この流れは今後の彼岸や年末、そして来年のお盆に繋がるのであろうか?。

  これも全く元に戻ることは無いであろう。

今年のお盆の暮らしによって、人々は色々なことを学んだであろう。

  リモートというお墓まわりの世話。
  お盆での家族の食生活での新発見。
  
今年のお盆の暮らしで新たに学んだ新生活様式。
その様式は今年限りと認識する部分もあろうし、このまま継続できそうだと認識した部分もあろう。

  そして新たな生活様式でチャンスのありどころをどこに求めるかだ。

そしてそのチャンスのありどころと目した部分に関しては、早速普段の売場に活かすということであろう。

  イベントと言えども普段の延長。

イベントを普段の延長と捉えると、普段での経験値がお客様の期待値となり、経験値からイベント時の数量計画や売場展開にも何の違和感も無くスムーズに導入できるのである。

  そこに次回の成功の道筋が隠されているのである。

そのチャンスのありどころを、しっかりと画像にて反省を残し、早速普段から導入していきたいものである。






  

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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
ここ数ヶ月の動きと店舗毎の動向を見ていると、大手よりも中小の生鮮中心で従来型の素材中心の商売を継続してきた企業に再びチャンスが巡ってきたような気がしております。
内食化傾向は当面続くであろうし、続く中でその内食化がある一定の定番化していくであろうから、再び生鮮中心の食材という需要を見込んだ時に、素材の強みを出せる企業、今現在素材の強みを発揮している企業に需要が集中しているように思うのです。そこに如何に販促を交錯して強みを加速させていけるか。
暮らしの変化という部分での大きな波が押し寄せてきているような予感を感じますね。

投稿: てっちゃん | 2020年8月22日 (土) 23時35分

なんだかんだと言っても人の動きの影響はすざましいですね。コロナ禍は日常の生活様式を大きく変えてしまいましたね。お盆も終わり平常の生活パターンに戻る中、ポイント施策がチラシ以上に重要度が増すような気がしております。日々の買物での節約志向、EDLPに対抗出来る武器になり得るのかと。あと見易く分かりやすく買いやすい売場。当たり前の事をきっちりとお客様に伝えているお店は好調ですね。店都合で生産性優先で箸折ることも必要でしょうが箸折る場所を間違えると本末転倒になってしまいますから。

投稿: dadama | 2020年8月22日 (土) 10時59分

第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
そしてお盆商戦ご苦労様様でした。
ほぼ予定通りのお盆商戦だったようで何よりです。
そうやってイベントを終えるごとに成長していくのだろうと思います。またバイヤーとの共同作業によっていろいろ学ぶことも多かったのではないでしょうか。そしてイベントの時ほど何をすればどのような結果になるのかが明確に見えるタイミングでもあります。今回の結果が必ず普段に繋がります。そしてゆっくりと休日をお過ごしください。

投稿: てっちゃん | 2020年8月21日 (金) 16時26分

てっちゃんさん、お疲れ様です。
無事に棚卸も終わって盆も終わりあとは月末迎えて8月決算を迎えるだけになりました。
お盆はなかったですね。
帰省客がそもそも少ないお店だし、リピートしている普段からのお客さんが多い。
コロナ+熱帯夜+雨降らない+JR、飛行機人いないで、うちはお盆の影響はありませんでした。
なので早い段階で見切りをつけてバイヤー流に移行して在庫一掃セールを開始しました。
和牛を出来るだけ早い段階で製造が難しいものを高単価なものを売りに出してバイヤーが入らなくなった後でもあとが楽な和牛モモやら肩から残してもらいました。

売場はバイヤーとコンビ組んでいたので、忠言を受けながら立派なポトPOP付けて戦いに望みそれなりの結果を得ましたが、100万を超えるのがわずか1回のみという残念な結果になりました。(ほぼ9割方勝ちでしたが)

投稿: 第01肉屋 | 2020年8月21日 (金) 15時52分

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