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2020年8月11日 (火)

数値の良し悪し

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


よく部下と業績の話をする。

  「今の業績の良し悪しは何に由来するのか?」

当然、業績とは良い時もあれば悪い時もある。

  その業績の由来(理由)を明解に答えられるか。

突然店長から、業績の由来を尋ねられれば、一瞬は戸惑いもあるだろう。
常に業績に由来を頭に入れながら今目の前の業務をこなしているわけではないだろうから。

そしてどちらかというと遠慮がちな部下であれば、

  「相場が上がってますから」

青果の売上が好調な要因を外部要因として答える部下もいれば、

  「梅雨が明けて気温が上がりましたから」

と言って外部要因のせいにして現状の不振を嘆く部下もいる。

  ここでも「自責」と「他責」が登場してくるのである(笑)。

http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-dc5c0d.html

業績面でも自己責任という内供要因が招いた現在の業績なのか、それとも外部要因に起因する要因からの業績なのかに分けて、できるだけ外部要因を持ち出すという姿勢。

しかし気温や気候、世の中の流れというものは他店や他企業でも同じ事である。

  にも関わらず自店だけが特異な業績。

そこには必ず内部要因からくる業績と見なければならないであろう。

  “内部の何がこの結果を生んでいるのだろう”

その視点が重要であり、自責という視点で内部を見つめ、そこから好調要因を探り不振要因を洗い出す。

  そしてその経験値が次への成功をもたらすのである。

その為にも、現状の業績の要因をヘラヘラと言葉に表して答えられる情報収集は常に頭においておく事が重要だ。
その結果として、店長やバイヤーからの業績に対する質問に対しての返答として聞き手に重要な情報を提供することになる。

  「野菜の相場を利用して競合売価を調査して対応しています」

という返答であれば、それによってもたらされた業績が今後の彼の相場高への対応を更にスピードを持って精度の高い行動をもたらし、相場高をチャンスに変えていく能力を身に付けていくのである。

  「気温が上昇してきたので、焼きたてから冷蔵のサンドに重点を移しました。」

そのことによって、毎年到来する梅雨明けへの対応力が身につき、サンドイッチの分野でのお客様の支持が秋から冬になっても維持できるお客様の認知度につながるのである。

  今の業績を自責を以って見る視点。

それはその段階では苦痛であろうが、いずれはその視点が長期的な成功をもたらすのである。






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マネジメント」カテゴリの記事

コメント

第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
バイヤーも参戦していただき羨ましいほどの境遇ですね(笑)。
今年のお盆商戦は牛肉、焼肉商材は例年と比べると相当伸びると思われます。
そしてそのことを信じてチャレンジするからこそ大いに反省も生まれ、結果的に自らの思考力と行動力に進化が生まれるのだと思います。
本日、明日と頑張って参りましょう👍。

投稿: てっちゃん | 2020年8月12日 (水) 05時49分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
今年のお盆商戦ほど、従来の反省に即した計画が成り立たない年。
よって本当に個店毎に今年のお盆を予測しなければこの激変を捉えることはできないでしょう。
そういう意味では企業としても個店としてもその対応力が問われる年になるのではないでしょうか。
但しそれ以前に各企業とも利益確保済みの為、昨年以上に計画しているのかもしれませんが(笑)。

投稿: てっちゃん | 2020年8月12日 (水) 05時45分

自分のとこ精肉は絶好調です・・・・と言いたい所ですが、
コロナの影響が出始めて、他店ではかなり影響を受け始めています。
私のいるお店は必ず予算が行くようにバイヤー調整もされていて、バイヤーが常時指導あり、売場助言あり、あっても他店をフォローできるほどの売上予算を目指すしか宛がないわけで予算達成では不満、1本行かないお店にはバイヤー来なくてもよろしいと毎回言われています。

今日は平日だったけど昼からのお客さんが思ったほど少なく、早くに見切りを付けましたが、明日のために焼肉セットを76パック製造しました。
トレーの発注を無駄にしなくてよかったですが、今日、その焼肉セットを一体いくらの数を半額で飛ばしたのか・・・完全な赤切ってます。
明日から焼肉セットが150パック売れるのを強く!信じています!

投稿: 第01肉屋 | 2020年8月11日 (火) 19時33分

k.kさんのコメントに続きますが(笑)今日MRした店舗もお盆、行楽の晴の日売場を控えて普段の売場を作られてましたね。本部主導か店舗判断かは判りませんが。何れにしても予算と環境要因に対して如何に柔軟な判断を店舗がポジティブに出来るのか?ネガティブでなくポジティブに(笑)。本部的に非常識な売場も現場がポジティブになれば結果オーライの確率が高いようですね。作った売場と作らされた売場。
この殺気は何故かお客様にも伝わりますね。

投稿: dadama | 2020年8月11日 (火) 15時22分

k,kさん、コメントありがとうございます。
数値への関心、業績への関心は企業色が大いに出る部分ではないでしょうか。
更には外部からの転職者ほど数値への関心が高い傾向にありますね(笑)。
やはり、売ってナンボ、稼いでナンボという仕事観が高いのだと思います。
そしてそれも一つの強みであり、チェーンストアとしての部下育成との両輪でカリスマ性が高まるのかと思います。
しかし異常値に対しての本部の関心も敏感ですね(笑)。

投稿: てっちゃん | 2020年8月11日 (火) 06時08分

コレは常に考えてます、何故なら数字が良い悪いに関係なく言い訳の準備の為です。突然本部トレーナーから、店長から、バイヤーから連絡が来るためです。本部主導の施策以外で売り上げ作ったりすると何故だ?どうしてそうなった?が必ず来るからです(笑)   私の独断施策がいけないのはチェーンストアとして余り好ましくないのは承知しています。でも予想外の実績が出ると本部も面白くないのでしょう。私がその立場だとそうかもしれません。それより上の部長クラスは売り上げ取れていれば何も言ってきませんね。お盆本番はもしかしたらハズレる可能性も感じてきました。刺身予約が今年は昨年対比で10%しかないようです。コモディティ食材を切らさず大皿は朝だけにして普段の刺身を量販したほうが良さそうです。コレも失敗した時の為の言い訳として考えています。   さてどうなるか。

投稿: k,k | 2020年8月11日 (火) 05時27分

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