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2020年8月 8日 (土)

無駄話のできるレジ担当

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


スーパーのレジ担当。

  以前のブログで手打ちレジの記事を載せた。

http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-3a18e9.html

  手打ちレジスターの話。

そして当時のレジ担当の仕事とその楽しさ。

  如何に精算時に違算を少なくするか。
  更にスピードを持ってお客様を流すか。

他のレジでの作業はこの2点に集約されていたから、如何にこの二つを今日1日の中で極められるかという意識が強かったということである。

  そしてもう一つは、毎日来てくれるお客様との会話。

これが話好きなレジ担当にとってみると何よりの楽しさでありレジ精算時の癒しになっていたか。

  要は上記2点が概ねのレジ業務であったから、それ以外はレジ担当者は特に午前中はお客様との会話を楽しめたのである。

その当時の仕事を見ていた人は、逆にレジへの憧れとなってスーパーのレジを希望する人も多かったのではないだろうか。

  逆に言うと、お客様もレジ担当者との会話が楽しみな方も多い。

そしてそれがリアルに来店される店舗での大いなる特性であり強みでもある弱みでもある。

  レジ生産の煩わしさ。

店内で一人で買い物をするが、最終的にはお店側の人間と現金と商品のやりとりをしてからでなければ買い物が完了しない。
当然と言えば当然であるが、現代ではネットで購入する場合にはほとんどの場合はレジ生産という場面は無く、そのほとんどがクレジットカードやキャッシュレスにての生産となる。

  売場という現場に行かずとも商品が手に入る時代。

しかし、リアルな店舗には未だに最後のレジ生産を癒しとして感じてくれるお客様も多いという事実。

  こここそが我々リアルな店舗を構える企業の強みとしなければならない部分。

特にコロナ禍においては従業員とお客様との接点が遠くなってしまった。
またお客様も働く従業員もお互いに接触する場面を避ける行動を心理的にとってしまっているのも事実。

  残念ながらそれが継続される部分と戻る部分とが今後生まれてくるであろう。

マスク着用や安全シールドの設置はもしかすると今後の定番になっていくのかもしれない。
しかし、試食や会話、雑談等は再び再開されていくだろうと思っている。

  お客様との雑談。

是非はあろう。

  それを嫌うお客様もいるだろう。

しかし、リアル店舗の強みであるお客様とのリアルな接客を放棄したら我々の生き残る道は非常に狭い道となっていくであろう。

  「お客様と多いに雑談してくださいね。」

このお店の新規開店前の接客訓練の折に、レジ担当者に何度もお願いしたことがある。

  どうせ開店後落ち着いたら時間的な余裕が生まれるはず。

その時のぼ〜っと立っているのでは無く、積極的にお客様との会話を楽しみ、お客様来店頻度を高めていきたいという意図からのお願いであった。

  益々我々の接客場面は機会を失っていくであろう。

そんな折でも、如何にしたらお客様との接点を増加できるであろか。。

  お客様の来店動機を考えたらそこが、最終的に分岐点になるのではないだろうか。








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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
午前中の固定客と夕方からの浮遊客。
特に午前中は雑談等で固定客をしっかり固定させ、夕方以降の客層をリピーターとして毎日来店してもらえる施策をどう立て直すか。
今後のコロナとの共存の課題でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2020年8月 8日 (土) 23時43分

コロナ騒動で異常事態が続いておりますが、いずれにしてもお客様から信頼を得てこそのお店ですよね。レジでの会話もお客様の店舗の信頼関係が有ればこそ成立するのですからそこはマニュアルにない「阿吽の呼吸」が求められますしその姿勢を是と認める店長の腹も必要でしょうか。
お客様と従業員を守るにはマニュアルに存在しない個店の判断による事も多く店長の器が試される時でもありますね。現場力を高めるのは言うは易し行うは難しで痺れる事が多いですね(笑)。

投稿: dadama | 2020年8月 8日 (土) 17時41分

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