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2020年8月20日 (木)

在庫への認識

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


小売業にとっての在庫とは。

  在庫が無ければ売上にはならない。

しごく当たり前の話ではある。
売場の商品も在庫であり、バックヤードに保管している商品も在庫である。

  よって在庫がないということは売場に商品が無いということ。

これでは小売業として販売する商品が売場に無いということであるから商売としては話にならないということである。
売場に陳列してある在庫にプラスして、次回入荷までに売場からなくならない程度のバック在庫を持つことが必要となる。

  全ての商品が上記のような在庫管理ができれば理想である。

しかしなかなかそうは話が進まないもので、どうしても次回入荷前に欠品してしまったり、逆に在庫過剰によってバックヤードが身動きできなくなってしまったりという問題のモグラ叩きの毎日ではないだろうか(笑)。

そしてお盆や年末ともなると、本部から際物と呼ばれる商品(お盆用品等)の消化率が日々店舗に送付されて、現在の消化状況を現場に認識させようとするのである。

  現場にとっての在庫とは?。

この認識は、千差万別かもしれないと最近想うようになってきたのである。

  在庫が無ければ売上にならない。

これは私の在庫に対する認識である。
しかし他の人間が在庫を捉えるときに、

  在庫を抱えると仕事が増える。

そんな認識を持っているかもしれない。
更には、

  在庫はいずれロスや廃棄を産む。

そう認識している人もいるかもしれない。
何を最優先に頭に描くかという問題でもあろう。

そして上述した言葉は全て真理を突いている言葉でもある。

  過剰な在庫は鮮度落ちの早い商品であればいずれは腐る。

その前にお客様に鮮度の良い美味しいタイミングで提供できるかが問題であろう。
更には、在庫は入荷したら整理をして、品出しをして、売場に出ない在庫は再びバックヤードに戻ってきて整理をして収納する。
売場の在庫は日々の中で埃を取り、前出しをして、労力をかけて維持メンテナンスしなければならない。

  確かに仕事は増える。

今回のお盆商戦でも、本部バイヤーが各店舗に過剰在庫の報告をさせ、その過剰在庫に対して別の店舗で引き取りをお願いするようなファックスが流れてくる。

その中には「何これ!」という在庫報告も多々あるのである。

  「レタス2ケース」
  「大根4ケース」
  「パイン3ケース」

別に際物でもない普段の在庫。
それも普段の在庫でも普通に持つであろう在庫数量がそこには記載されている。

  “これがお盆商戦における在庫報告か⁉️”

そんな在庫報告に何の意味があるのだろうかと思ってしまう報告商品と報告数量。
確かに在庫という意味の捉え方は色々あろう。

  自店だけではどうしても捌き切れない商品と在庫量。

それを如何に共有するかがこのような場面での在庫報告なのだろうと思うし、バイヤーもそれを期待して報告を義務付けているのだろうが、各店の各チーフの在庫に対する認識の違いが浮き彫りになるのである。

  自分で計画し仕入れた在庫は自分で売り切る。

その決意があるからこそ、計画段階からシビアになり、いざ入荷したら最後自分で自力で創意工夫しながら最終的には定価で(理想は)売り切っていくことが仕事であろう。

  そこに各人の認識の違いが生まれるのであろう。

在庫とは自分で売り切るから実力が付くのであるし、次回の計画にも多いに活かされる。

  売る楽しさとは如何に売るかという計画立案の楽しさであり。
  売れる喜びとは工夫して売切ることが仕事の喜びとなること。

この二つの仕事の楽しさを如何に享受するか。
そこに在庫に対する認識が決定するのではないだろうか。










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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
→本部投入在庫は知らん顔的パターンが多かったですかね。
これがこの業界の大方の裏話かもしれませんね(笑)。
しかし大手の鮮魚専門店では大量の送り込みが本部から為され、それを当たり前のように店長(部門責任者)が売り込み売り切り自らの業績を上げる。我々は鮮魚専門店に「作」と「演」のノウハウを学ぶべきなのかもしれませんね。
そしていよいよ「折から解放されたライオン」が野に放たれ大暴れする時がやってきたようですね(笑)。期待しております。

投稿: てっちゃん | 2020年8月20日 (木) 13時07分

持つべき在庫と持ってはならない在庫。
過去の経験から言えば自分が仕入れた商品在庫は必死に片付けるし本部投入在庫は知らん顔的パターンが多かったですかね。その裏には作と演の信頼関係が存在するのであって「なんであのバイヤーの成績の為に俺らが売らなきゃいけないんだ」なんて事が日常茶飯事に起きていたと思います。
バイヤーの肩書が付くと急に偉くなった気分になって現場を見下すような態度を取る輩が多いですしそれを是とする本部。バイヤーの仕事は大切でであり売上と利益の要になるのですから作と演の信頼関係をどこまで上げる事が出来るのか。
結果、現場のやらされ感を払拭する事で在庫や欠品の意識は大きく変わるのだと思います。
店長も然り肩書で人間性が変わる事は気をつけねばなりませんね(笑)。

投稿: dadama | 2020年8月20日 (木) 10時42分

k,kさん、コメントありがとうございます。
今年の秋刀魚は本当に厳しそうですね。
特に秋刀魚の需要の高い太平洋側の鮮魚部門は死活問題でしょうか。
内陸部であれば冷凍さんまを代替えとして販売出来ますが海沿いの県はお客様が納得しませんからね。
今年はまだまだ暑いので中国産うなぎを秋土用まで売り込みますか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2020年8月20日 (木) 10時31分

計画立案に対しては昨年実績、ロスと反省書が必要な鮮魚ですが、それだけではつまらない売り場になります。最近伸びている品群や気温、コロナ渦に対する世間の動向。また競合他社でやっていて面白そうな企画、アイデアなども取り入れないといけませんね。今まさに悩みどころです。 海にサンマが居ないようです。近年不漁続きですが今年は全くいないようです。その金額分を何でカバーしていくか。生秋鮭もよくて昨年並みだとすると何かを見つけなければならない。本部の施策待っても売り上げ取れる場合ばかりではないので自分で頭悩ましてます。是非リモートで皆様と対策考えたいですね!   私が訛り凄いので聞き取れないかもですが(笑)

投稿: k,k | 2020年8月20日 (木) 06時48分

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