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2020年8月 5日 (水)

今を100とする

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


業績対策。

  特に業績の厳しい店舗に課せられる課題。

如何に今の業績から改善に向かわせるか?。

  それは個店にも本部にも突きつけられる課題でもある。

その個店に対する課題がトップや経営幹部から突きつけられるものであれば、それは本部でも店舗でも対応が必須であろう。

  まずはなぜその業績が課題なのかの問い。

本来その店舗で見込まれる売上や利益が取れていないという課題なのか、予想外に競合店が出店を果たし売上等が急低下したのか、それとも個店の内部である部門だけが特別な理由で業績が急低下しているのか。

  どこの数値が問題なのかという問い。

それによって、課題に対する優先順位が明確になり、改善手法も変わっていくのである。

  一番難しいのは新店の場合であろうか。

新店を開店する場合には、商圏調査によりその場所に新店を出店した場合にどれほどの売り上げを見込めるかを想定して新店を立ち上げる。

  その売り上げを見込んで採算ベースの乗せられるかという見積もりがある。

その見積もりに対して実際に新店をオープンさせてはみたものの、その売り上げベースに乗って行かない場合の業績対策が現場としては一番難しい課題となろう。

  まだ一年も経過していないのだから。

既存店であれば、昨年に対しての今年の売り上げという絶対的なベースがあり、そのベースに対しての今年の売り上げとその比較という評価から判断できるが、一年未満の新店の場合の今の売り上げの評価をどう判断すべきかという課題は悩ましい。

  “見積もり自体に問題があったのでは”

新店において業績対策をする場合は現場ではいつも上記のような疑問から始まるのが普通だ(笑)。

  “この立地であの売り上げ予算はいかねぇ〜よ”

そんな雑音を耳にしながらのスタートとなるのが常であろうか(笑)。
しかし最近の新店(どの企業も同様)は、当初予算を割るケースが増えているという。

  それだけ3密な既存店の中に出店するケースが増えているのであろう。

基礎商圏と競合店。

  新規新店も既存店も上記の二つの要因で売り上げは決まると言っても良い。

そこに自社の店舗規模と実力によって多少のブレはあろうが。
よって、業績対策において現場の人間達がより意欲的に業績改善を行って達成感を味わい、その達成感から更なる改善への意欲と行動に駆り立てるには、現在の業績を100としてそこから如何に100を105更に110へと一つ一つ改善していくことが重要であろう。

  チェーンストアとしての新店の現実。

それは既存店とそう大きな違いは無いと思われる。

  違いがあるとすれば既存店ほど認知度が高くないということだろうか。

認知度が低いということは、本来その企業が有するお客様に有効なサービスが他の競合店と比較しても商圏内のお客様に知られていないということであるから、競合店が多ければ多いほどその認知スピードも遅くなるということである。

  タダでさえ認知スピードが遅いエリアで如何に早急に認知して頂くか。

そこが最優先の業績対策である。
そして同時に、部門別に来店されたお客様に対して如何に購入単価を上げていくか。

  あくまでも今を100として如何に今の100を伸ばしていくか。

そこに数値的な見える化を図り、実施した対策の効果を測定しモチベーションを高めていくことを優先に実施していくことであろう。

  あるべき売上予算をあくまでも目標にすることではないのである

そうこうするうちに、チャンスは必ず巡ってくるものである。

  チャンス?。

そう、チャンスである。

  それは後日、記することにしたい。









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コメント

かおるさん、コメントありがとうございます。
それも貴重な経験ですね(笑)。
今の新店はどこも当初予算が高過ぎる傾向にあり、その後の予算差に悩まされる新店が多いと聞いていおります。
当店も然り。
そこで出てくる色々な改善案。
そこはブレずに自信を持って着実に推し進めていくことが全ての解決策かと思います。昨年という数値がまだ出ていない段階では当初目標の予算に縛られずに着実に目の前の問題に対処することが重要かと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2020年8月 6日 (木) 11時31分

dadamaさん、コメントありがとございます。
外様の視点。
いつまでもないものにも囚われない視点を持ち続けたいですね。
現場復帰が楽しみです。

投稿: てっちゃん | 2020年8月 6日 (木) 11時25分

かおるです。
新規出店は大変ですよね。
既存フォーマットの出店と新規業態出店ではまた事情が異なりますね。
自分の経験では、経営トップ肝いりの新規事業店を立ち上げるときはまた大変。
売上推計や投資回収年数などは比較ベースとなるものが無いなかで、承認を得るための社内常識範囲にまとめる必要があります。
もっともらしいデータをあちこちから引っ張ってきて数字を作り、いわゆる「鉛筆をなめる」作業となります。
取締役会承認そのものは怪訝そうな役員の顔を横目で見つつもトップの鶴の一声で通る場合が多いですが、たいていの場合数値は下ブレするので、その後の予実差異分析とか数値改善計画だとかの針の筵的行事が目白押しとなります。
今でも思い出すだに冷や汗がでます。

投稿: かおる | 2020年8月 5日 (水) 18時58分

いよいよ私も現場復帰の日が近づいて参りました(笑)。既存店の好不調は店の雰囲気から伝わって来ますよね。売場が荒れてる、従業員に活気がない・・・かなりの部分が店長判断で改善出来る=個人の資質による部分も少なくないと思います。新店については3密対策が要ですか(笑)。
3密を抜け出すには如何に企業カラーをお客様に受け入れて頂くのか?企業カラーをメンバーが共有し強みとしていけるのか?所謂「個性」が大切だと感じています。外様だからこそ見える他社の個性って結構ありますよね(笑)。

投稿: dadama | 2020年8月 5日 (水) 07時20分

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