香り酵母
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
毎年1〜2回程度の定番商品の入れ替え。
1ヶ月程度前にお酒コーナーの入れ替えがあった。
下戸?の私にとってはあまり興味の無いお酒コーナーであるが、ふらっと入れ替え商品を覗いてみたら、「オヤっ!」と思えるお酒が入荷陳列してあった。
「香り酵母877」。
そんなネーミングの日本酒が紙パックで販売されていたのである。
「バナナの香り」。
そんな表現で日本酒の味を表現されていた。
“えっ!、バナナの香り⁉️”
日本酒であるから当然、米のおいしさである「山田錦」とか「五百万石」とかを全面に押し出して、その味をアピールするものだと思っていた。
しかし今回の銀色の紙パックは「酵母」を全面に押し出したお酒。
そしてその隣にも「しぼりたてギンパック」なる紙パックの商品が陳列されていた。
こちらのウリは「香りはグレープフルーツやメロンの豊かな果実の香り」。
香り酵母877のバナナの香りとは異なるが、やはり果実の香りを引用してグレープフルーツやメロンの味で日本酒の味を表現しているのである。
そしてのその「しぼりたてギンパック」はコンテストで金賞を受賞したとのことだ。ホームページ上には以下のように記載されていた。
「菊正宗「しぼりたてギンパック」が、7月9日にロンドン市内で開催されたIWCアワードセレモニーにて、SAKE部門「グレートバリュー・サケ」受賞酒から選ばれる最優秀賞 「グレートバリュー・チャンピオンサケ(IWC Great Value Champion Sake 2019)」 を受賞しました。当コンテストにおける紙パック商品での「グレートバリュー・チャンピオンサケ」の受賞は、初めての快挙となります。」
海外でのSAKE部門での金賞ということで、日本酒本来の味の良さという視点とは異なる価値基準に照らされた評価ではあるのだろうが、逆にいうと日本酒という先入観を持たない海外で美味しいと評価されたということは、日本人でも日本酒に馴染まない人達に対しての需要の掘り起こしを狙った商品であるのだろう。
よって「米」ではなく「酵母」なのであろう。
流石にこれには興味をそそられた(笑)。
“一度購入して味を確かめようか”
その当時は本来の品揃えの主体である1.8Lの紙パック以外にも、導入目的で品揃えされていた900MLの商品も品揃えされていたのでそちらを購入してみた。
そして冷蔵庫で冷やして飲んでみた。
確かにバナナのような風味があった。
バナナの風味であるから、どちらかというと多少の濃厚さと後味のスッキリ感があり、下戸?の私でも結構味わって飲めたのである。
女性にも人気が出そうな味わいであった。
それこそワイングラスで味わいたい日本酒であろうか(笑)。
更に同様に酒コーナーを眺めていると、焼酎のコーナーにも「バナナ」という文字を発見した。
「小鶴 tha banana」。
なんと鹿児島県のメーカーである「小正醸造」。
鹿児島といえば、言わずと知れた「いも焼酎」のメッカ。
そのいも焼酎のメッカである鹿児島のメーカーが作った、いも焼酎と対局の位置にある「バナナ風味」。
当然、いも焼酎が馴染めない初心者を対象とした商品化であろうか。
こちらもいずれ試したい。
そんな風に思っているのである(笑)。
日本酒と焼酎。
いずれも日本独特のお酒。
そこに新たな醸造法を取り入れ、入門酒として導入してきたのである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
コメといいぶどうといい、そして芋や麦といい、その国や地域の主力農産物からお酒ができるのですから出来上がる量も半端ではないですね。
そして当方の舌も色々な方々とのお付き合いの賜物なのか、舌が進化したのか退化したのかいよいよ日本酒という領域にいきついてしまったようです。但し相変わらず志向は一般的な普段飲みの紙パック。その紙パックの日本酒から革命が起きているようですね。徐々に嗜んでいきたいと考えております👍。
投稿: てっちゃん | 2020年7月18日 (土) 23時50分
王道のブドウ由来のアルコールを嗜む方が遂に悪酔い定番、日本酒の酵母を語るようになりましたかー(笑)。
酵母は米、水以上に風味を決定付けますから。
先ずは協会酵母から嗜まれては如何でしょうか(笑)。
https://jp.sake-times.com/knowledge/word/sake_g_kyoukaikoubo_1
投稿: dadama | 2020年7月18日 (土) 16時41分