懐かしの手打ちレジスター
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、ある方と話をした時のこと。
昔懐かしい手打ちのレジスターの話になった。
今から30年以上も前のことであろうか。
その方もスーパーでレジ部門に勤務されていたとのこと。
そして当時のレジスターは手打ちであった。
商品一品一品についている値札を確認し、右手で商品を持ちながら右手指で商品価格を打ち込むのである。
当時のレジスターは全て手打ちであった。
もちろん大手メーカーの商品にはバーコードは記載されてはいたが、企業では独自に部門と商品価格を打ち込むという仕様であった。
当然、POSレジなどまだ導入されていないから、レジ部門のパートさんや社員は全て一品一品の売価をブランドタッチ?で打ち込んでいたのである。
それでも私の記憶ではレジ通過時間は今と変わりないスピードであった。
それだけ、当時のレジ部門のパートさん達の商品の捌きは芸術的なものであったように思う。
どしても過去を美化して表現してしまうものでもあるが(笑)。
そしてその当時を知るその方から言わせると、一日一日と手打ちのレジ打ちに慣れてきて、スピードが上達していくのが楽しかったという。
特に自分のレジに並ぶお客様が増えるほど燃えたという(笑)。
そこまでいくと話を盛ってないかと思ってもしまうが、そのような状況になると更に両手の動きが活発化していくという。
そういうものなのであろうか。
当時の手打ちのレジ打ちの時代はレジ応援と言うと、手打ちをするレジの隣に立って、会計時のみお客様との現金授受をするのがレジ応援であった。
なのであくまでもレジスターと手打ちで打つのはレジ担当者のみ。
とても今では考えられないレジ打ちの芸当であろう。
それでも当時のレジ部門の担当者は当たり前のように、手打ちでのレジ打ちを通常の業務としてこなしていたのである。
それも左手でブラインドタッチで。
自分なりに数値を打つ指を決めていたのであろう。
数字のレイアウトは今の計算機と同じであろうから、左下の右から1・2・3となり、一段上がって左から4・5・6となってまた上がると言うレイアウトであったと思われる。
それを左手指だけでブラインドで数値を打ち分けていく。
当然、違算も多かったと思われる。
よって、お客様もレシートチェックは当たり前にサッカー台で商品を入れるとと同時にチェックしていたように思う。
逆に今の方がPOSレジとバーコードスキャニングシステムになり、実際の表示と登録された売価との違いで売価違いと言うクレームになることが多くなるのである。
当時は商品一品一品に売価が貼られていたから、お客様の売価の認識と実際にレジが打つ売価には相違はない。
あるのはレジが198円を298円と打ち間違えると言う売価違いである。
そしてお客様も当然打ち間違いがある確率が高いから、実際にその場でレシートと商品売価をチェックするのである。
よってその仕事の難易度からレジが一番時給が高かったような。
当然、その時給の高さもあり、レジの人員が不足すると言う話は聞かなかったように思える。
そして逆に言うと、ポイントカードやキャッシュカードの無く、ただひたすら商品と売価を打ち込むのがレジ部門の担当者の仕事であったから、無心になれたのかもしれない。
更にはレジの態度が悪いなどと言うクレームも少なかったように思う。
お互いに人間としての余裕と寛容さがあったのであろう。
今日は単なる昔の思い出話でした(笑)。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
曖昧さが許された時代だったのでしょうか。私は今でもその曖昧さにすがっている部分がありますよ。しかし現代はその曖昧さが叩かれる時代なんですかね。
投稿: てっちゃん | 2020年7月22日 (水) 10時10分
私の入社もした時もPOSはまだ無かっですからラベラー(小槌)とマジックは必需品でしたね。
字が読めないとかシールが剥がれているとかよくお姉様達に怒られましたよ・・・怒られるのは今もですが(笑)。
投稿: dadama | 2020年7月22日 (水) 09時36分
第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
レジ操作自体は格段の改善がされていますが、逆にポイント加算時の印鑑捺印やら最近ではレジ袋購入の際の打ち込みやらと、それ以外のサービスに対する対応に追われるレジ担当者となっており、臨機応変さはかっての数倍高まっているのかもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2020年7月22日 (水) 07時56分
昔は精肉もラップは手巻きで商品化してましたが、今は全自動でラップでき商品化がスムーズに出来るようになりました。
レジもそうです。私の際はバーコードをスキャンしてお会計の際に1万円もらったら
会計あけてお札を1枚2枚と数えて 貨幣も1枚2枚と数えで
お客様に向けてお札を1枚、2枚とパパパと確認するしぐさをして確認を行います。
それが今では会計あけて自分でお札を取ることがなくなりお客様にお金の多く渡したり、少なく渡したりすることがなくなり、ヒューマンエラーが起こりにくくなっている、ましてペイペイなどの電子マネーやら自社のプリペイドカードやら便利な機能が増えて益々買い物が楽(楽しむではなく、時間が省けて人と関わる作業が減りの楽)になり各社のボーナス特典やら嬉しい事万歳で常にスマホの電池を確保してないと買い物に支障が出るくらいです。
15年前と比べるとスマホの到来がデカく、レジは急激な進化をしたというより、なるようにしてなったなと感じました。
投稿: 第01肉屋 | 2020年7月21日 (火) 07時36分