« 減らない名刺 | トップページ | 4500記事 »

2020年7月28日 (火)

世代間ギャップを乗り越えて

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


最近よく聞く言葉。

  「最近の若い連中は(溜息)。」

それが世代で言うと何歳から何歳ぐらいまでかは定かでは無い。
そして、それは主に店長職の人間から出てくる言葉に多い。

  時として部門責任者からの溜息もある。

おそらく、自分が若い時代に部門責任者として活躍していた時代は、と言う視点で言い放つ言葉ではある。

  よってかなり盛られた内容であることは想像に難くない(笑)。

自分もそうだが、大体自分が部下の立場の部門責任者であったりもっと若い担当者の時代の思い出話とは、辛い部分や成功した部分がかなり誇張されたものとして自分の思い出の中に美化された状態として燦然と輝く存在なのである。

  それを現在の担当者にそのままぶつけるのである。

ぶつけられた方はたまったものではない(笑)。

  「俺たちが担当の頃は上司の罵声など当たり前のことだった。」
  「俺たちが担当の頃は一日12時間なんて当たり前の事だった。」
  「俺たちが担当の頃は年末は徹夜で大晦日に備えたものだった。」

等々、事実でもあればそれがいつものことかと言えばそうでもなかったこともある。

  しかしいつしかそれが常態として自分の記憶に書き換えられてしまっているのである。

思い出話とは常にこのようなものである。
しかし、思い起こしてみよう。

  我々世代が20代の頃。

今の我々と同様に、当時の上司や店長からは、「今の若い奴らは‼️」と諌められていたのである(笑)。

  時代は繰り返すもの。

やはりその時代時代にある価値観が違えば、自ずと同じ環境においても世代によって行動も違ってくるものである。

  お酒を飲む世代と飲まない世代。
  日本酒を飲む世代とビールを飲む世代。
  何かにつけ酒席を持つ世代と持たない世代。
  
そこからして、価値観が違い、会話が違い、行動が違ってくるものだ。

  そこを同じ価値観を強要しても相手に対しての共感は生まれない。

それでは、この業界(小売業界)で同じ価値観を共有しようとすれば、それはどのようなことなのであろうか。

  それは「売るの楽しさ」と「売れる喜び」と言う共通項を持つことである。

どちらが優先か、どちらが先に共有すべきかは各々の獲得の仕方によるであろうが、「売る楽しさ」と「売れる喜び」は別物である。

  「売る楽しさ」とは、自ら率先して「売れる喜び」を追求するもの。
  「売れる喜び」とは、受動的結果的に「売る楽しさ」から得るもの。

商売として「売る楽しさ」と「売れる喜び」はこの業界においては世代間のギャップとは別に、どの世代においても同様に抱く感情であり、その感情は世代間ギャップを乗り越えて共有できる感情である。

  その共有こそが世代間ギャップを埋めるツールであろう。

そしてそれは、新人のパートさんから店長やバイヤー、時として企業トップに至るまでその感情は共有できるものである。

  これこそが企業を貫く一体化の要なのだと思う。

やはりこの感動は時代のギャップや世代間のギャップを乗り越えて共有すべき楽しさと喜びではないだろうか。






|

« 減らない名刺 | トップページ | 4500記事 »

マネジメント」カテゴリの記事

コメント

かおるさん、コメントありがとうございます。
今日のテーマはおじさん連中に共感を得るのでしょうか(笑)。
言葉使いとか言葉じりとかはやはりかっての先輩諸氏の言い方はトゲがありましたね〜。
でもどこかでそれでも納得してしまう何かが備わっていたのも事実。
そこに言葉とは裏腹の尊厳であり尊重が感じられたのだと思います。
そしてそれと同時にグサグサトゲのある言葉。当時はそれをトゲと感じずに仕事をしていたのだろうと思いますね。

投稿: てっちゃん | 2020年7月29日 (水) 00時18分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
入力するなら、かな入力よりもローマ字入力のほうが数段早いと思いますが(笑)。
その昔、富士通のオアシスというワープロを使用していましたが、その時の入力はまた富士通独自の入力スタイルで、そん入力は更に早かったように記憶しております。
やはり少ないキーボードの数で入力する方が早いように思います。

投稿: てっちゃん | 2020年7月29日 (水) 00時14分

k,kさん、コメントありがとうございます。
売る楽しさ、そして売れた感動。
この二つの感情は是非とも共有したいものですね。
そのことでk,kさんの罵声も愛情溢れる励ましの言葉に変身するのでは(笑)。

投稿: てっちゃん | 2020年7月29日 (水) 00時10分

第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
是非、学生時代を思い出して声が枯れるまで声量を上げてください。皆が注目してくれること間違いなし👍。

投稿: てっちゃん | 2020年7月29日 (水) 00時07分

かおるです。
昔はいろいろと理不尽なことが多かったですね~。
目下の者に暴言を吐いたり、人格を否定するようなことを言ったりするような先輩、上司も少なくありませんでした。
上司として部下に売る楽しさ、売れる喜びを体感してもらい、共有するためには、部下でも年少でも人格を尊重し、人としての尊厳を保って接するようなスタンスであって欲しかった、と若い頃の私が申しております。

投稿: かおる | 2020年7月28日 (火) 18時36分

商売のアプローチは時代とともに変われど精神(売る楽しみ)は普遍ですから。「全く年寄りは〜」と愚痴られない様気をつけねばですね(笑)。とりあえずは感情を伴わない理論武装で攻めようかなと、かな入力オンリーでパソコンと格闘の日々が続いております(笑)。

投稿: dadama | 2020年7月28日 (火) 09時50分

時代は違えど上司から言われましたねー 厳しかった先輩方もてっちゃん店長さん世代。たしかにちょっと盛った記憶もありますが専門店時代はリアルにキツかったです(笑)毎日単品で背中側に発泡の壁が蛍光灯ギリギリまで積まれてました。それも過去の話、今どきの若者とどう向き合うか。売れた喜び、計画が当たった喜び、お客様から美味しかったよと言われる喜びを共有した関係を構築していかねばなりませんね

投稿: k,k | 2020年7月28日 (火) 08時23分

パワハラが出来なくなって、声が大きい人が世界を制する時代になってしまったので、カラオケで声がかれるまで歌った学生時代が懐かしいです。

投稿: 第01肉屋 | 2020年7月28日 (火) 07時07分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 減らない名刺 | トップページ | 4500記事 »