読めない時代のリスク責任者
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日は「4連休を終えて」を記した。
そして今年のお盆商戦にも触れた。
まさに今年のお盆商戦は五里霧中の中での計画と実践となるであろう。
しかし現場で具体的に計画立案する立場になってみると、五里霧中とはいいながらどこかで数値計画をもち、具体的な単品での数量計画に落とし込み、そこから日べつの発注へ連動していかなければならない。
それも目の前に迫っているのである。
未だに読めない今年のお盆商戦。
しかし誰かが敢えて予測しなければならない。
今回のリスク責任者は「店長」であろう。
なぜなら個店ごとに状況が異なるからである。
毎年帰省のある店舗は帰省が減少する分、お盆商戦の盛り上がりも減少する。
毎年帰省のない店舗は巣篭もりが発生する分、普段の商材の消費が増加する。
よって個店の店長がリスク責任者となる。
とは言っても、従来から帰省によりお盆商戦の山が極端に高まる店舗が、その山をなだらかに修正して計画するだけでも、リスク責任者にとっては大きな心の負担を負うことになるだろう。
敢えて売上減の計画を立てるのだから。
小売に携わる人間にとって、売上を下げる計画を立てることほど屈辱は無い。
“そんな数値計画を立てるならもっと努力の道はないのか!”
上司や幹部からの叱責が飛ぶのは火を見るより明らかか(笑)。
しかしそんなリスクを負ってでも今は決めなくてはならない。
それは読めない時代とは言え、現場の最先端において一番その変化が見える場所に所在する人間の責務だと思っている。
よって、リスクを負ってでも負の予測を立て、負の数値計画をたて、負の数量計画をたて、読めない時代にも一番のリスクの少ない変化対応をしていくべき立場であるのが、今は現場の店長なのであろう。
今年はお盆の盛り上がりという点では山はなだらかになるだろう。
しかし前後の週末に関しては普段の食材の消費は増加するだろう。
それも、個店個店において異なる結果となるであろう。
よって、個店の店長が個店の特性に応じて今年の計画を立案することが、逆に言うと一番個店のリスクを軽減することにつながるのである。
但し、そのような大きな流れを提示しリスクを分散する役割も必要である。
それが、トップであり幹部であり本部の役割なのだろうと考える。
大きな方向性を示す。
その方向性に合わせて、個店の店長が自店の特性を考慮して、自店の具体的に数値計画、日別動向を立案して、部下に示す。
そこから具体的な単品計画に移行していく。
これが、今年の大きな流れではないのだろうか。
際物と呼ばれる商材は相当厳しい動向になるであろう。
しかし普段の食材においては従来にない動きであろう。
そして日別の売上予測、客数予測から日別の各部、角カテゴリーの流れが計画され、そして一番大切なレジの人員配置という具体的な人員計画までに至るのである。
今年こそ店長のリスク責任者としての役割が明確な年は無いであろう。
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