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2020年7月

2020年7月31日 (金)

読めない時代のリスク責任者

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日は「4連休を終えて」を記した。

  そして今年のお盆商戦にも触れた。

まさに今年のお盆商戦は五里霧中の中での計画と実践となるであろう。

しかし現場で具体的に計画立案する立場になってみると、五里霧中とはいいながらどこかで数値計画をもち、具体的な単品での数量計画に落とし込み、そこから日べつの発注へ連動していかなければならない。

  それも目の前に迫っているのである。

未だに読めない今年のお盆商戦。

  しかし誰かが敢えて予測しなければならない。

今回のリスク責任者は「店長」であろう。

  なぜなら個店ごとに状況が異なるからである。

毎年帰省のある店舗は帰省が減少する分、お盆商戦の盛り上がりも減少する。
毎年帰省のない店舗は巣篭もりが発生する分、普段の商材の消費が増加する。

  よって個店の店長がリスク責任者となる。

とは言っても、従来から帰省によりお盆商戦の山が極端に高まる店舗が、その山をなだらかに修正して計画するだけでも、リスク責任者にとっては大きな心の負担を負うことになるだろう。

  敢えて売上減の計画を立てるのだから。

小売に携わる人間にとって、売上を下げる計画を立てることほど屈辱は無い。

  “そんな数値計画を立てるならもっと努力の道はないのか!”

上司や幹部からの叱責が飛ぶのは火を見るより明らかか(笑)。

  しかしそんなリスクを負ってでも今は決めなくてはならない。

それは読めない時代とは言え、現場の最先端において一番その変化が見える場所に所在する人間の責務だと思っている。
よって、リスクを負ってでも負の予測を立て、負の数値計画をたて、負の数量計画をたて、読めない時代にも一番のリスクの少ない変化対応をしていくべき立場であるのが、今は現場の店長なのであろう。

  今年はお盆の盛り上がりという点では山はなだらかになるだろう。
  しかし前後の週末に関しては普段の食材の消費は増加するだろう。

それも、個店個店において異なる結果となるであろう。
よって、個店の店長が個店の特性に応じて今年の計画を立案することが、逆に言うと一番個店のリスクを軽減することにつながるのである。

  但し、そのような大きな流れを提示しリスクを分散する役割も必要である。

それが、トップであり幹部であり本部の役割なのだろうと考える。

  大きな方向性を示す。

その方向性に合わせて、個店の店長が自店の特性を考慮して、自店の具体的に数値計画、日別動向を立案して、部下に示す。

  そこから具体的な単品計画に移行していく。

これが、今年の大きな流れではないのだろうか。

  際物と呼ばれる商材は相当厳しい動向になるであろう。
  しかし普段の食材においては従来にない動きであろう。

そして日別の売上予測、客数予測から日別の各部、角カテゴリーの流れが計画され、そして一番大切なレジの人員配置という具体的な人員計画までに至るのである。

  今年こそ店長のリスク責任者としての役割が明確な年は無いであろう。






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2020年7月30日 (木)

4連休を終えて

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


本来であればこの4連休から東京五輪がスタートしていたはずの時期。

  東京五輪が延期にも関わらず4連休は存続。

以前のブログでもこの4連休には触れていた。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-25b3bf.html

  ここでは4連休では行楽が復活するであろうとの予測。

しかしその予測は見事に外れた(笑)。
緊急事態宣言の解除からのあらゆる規制への解除ムードの漂う時期でもあったこの時期は、7月の4連休においてはゴールデンウィークのリベンジのような行動になり、我々小売業界も以前のような競争の世界に舞い戻るであろうとの予測であった。

  しかし新型コロナ感染者は緊急事態宣言時以上の最多記録を更新。

せっかくのGO-TOトラベルキャンペーンも二転三転の事態に。
とてもとても安心して行楽など語っていられない状況に陥っている最中の4連休になってしまった。

  当然に我々業界も相変わらずの3密防止対応に明け暮れる。

競争の世界など訪れるハズも無い環境である。

  そんな中でスタートした4連休。

やはり外出や外食、更には行楽に宿泊等も個人個人がそれぞれに自粛して過ごした4連休となったのではないだろうか。

  それは日々のお客様の流れや売上に現れていた。

せっかくの4連休なのに、午前中から夕食の買い出しの為の買い物行動が続く。
それはむしろそれ以前の土用丑の日の火曜日から続いていたような気もする。

  せっかくの4連休だからせめて自宅でご馳走を。

更に、ご馳走+普段の食材も同時に購入されていたようだ。

  よって「野菜類」や「肉類」の動きが非常に活発な4連休となった。

刺身類や惣菜類、そしてお寿司類もそれ相応の動きはあったが、なんと言っても野菜と肉に関しては、かっての3月〜4月の動きを見るような勢いであった。

  まして長雨の続く梅雨空も続いた。

少し肌寒い天候も相まって、生食や涼味類の需要よりもちょっとあったかなメニューへ完全に移行したようでもあった。

  まだまだ内食化から抜けられない外部環境。

その外部環境とは、新型コロナ感染の第二波的な拡大という現実である。
この状況では、小さなお子さんを持つ一般的な家庭であれば遠出には二を足を踏むであろう。

  そしてこの4連休からのお盆商戦への流れ。

この4連休で多少なりとも外出をされた方は多いであろうから、この外出による感染者数は約10日後から本格的に数値となって加算されてくるであろうか。

  要は8月5日ごろから再び感染者数は更に増加してくると見るべきか。

そうなったら、それこそ8月のお盆期間に緊急事態宣言の再発令という事態も考えられるであろう。

  そんな中でのお盆商戦。

お盆の帰省などと言っている場合ではなくなるかもしれない。

  それこそ4月から5月のゴールデンウィーク然となるかもしれない。

そこを読まなければならない今年のお盆商戦。
おそらく、従来の12日〜15日のお盆のピークには大きな変化があるだろう。

  お盆で帰省する地域。
  お盆で帰省される地域。

例年の真逆の流れになることは間違いないであろう。
そしてその前後の日曜日の動き。

  特に16日の日曜日はいろいろな意味で重要だ。

やはり今年のお盆商戦は頭の痛い商戦となろうか。




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2020年7月29日 (水)

4500記事

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日の記事で4500回。

  中途半端な数ではあるが(笑)。

しかしここまでの回数となると、次回の5000回まで辿り着くのにも1年と4ヶ月程度かかってしまう。
よって、とりあえずは4500回目を皆様にご報告しておきたいと思ったのである。

  4500回 = 約12年

“あれから12年かぁ〜”

  早いものである。

過去にもこのような類のテーマを記事にしてきたことはあった。

4000回投稿時
https://app.cocolog-nifty.com/cms/blogs/600797/entries/90785425

3000回投稿時
https://app.cocolog-nifty.com/cms/blogs/600797/entries/85174292

2000回投稿時
https://app.cocolog-nifty.com/cms/blogs/600797/entries/77530269

1000回投稿時
https://app.cocolog-nifty.com/cms/blogs/600797/entries/66185785

ちなみに、500回もあるし300回もあった(笑)。

4000記事目の時は、次回は5000記事目であろうかと書いていたが、その半分の4500回を区切りとして紹介させていただくことになったのは何故かはわからない。

しかし敢えて4500という区切りの悪い数値を以っても明らかにしたいことがあったのであろう(笑)。

  よくも4500回まで持ったという感慨はもはや無い。

それはある時点から、これは義務でも命令でもなく、紛れもなく生活の一リズムとして習慣に組み入れられてきたからであろうか。
このブログによって、多くの仲間と出逢え、そして彼らに逆に刺激を受け、更にそのことで自らの仕事に人生に投入してこれたのである。

  継続はいずれ歴史になる。

歴史は更に重ねられ、新たな歴史へと積み上げられていく。

  私は継続から歴史が積み上がっていくことを大いに学んだ。

継続するということに意味とその効果とそこからの歴史の積み上げ。

  何事もそうだが歴史はそう簡単には積み上がるものではない。

特にスタート段階から1000回目までの流れは雑草を踏み分けて進む行進のようで、その小さな一歩一歩が自分にどのような影響をもたらし周囲に何をもたらしたのかが明確にはまだ認識出来なかった。

  それは継続することによってその意味がより明確になってくるのである。

それがようやく2000回目でその事が見えてきたように思える。
やり始め、スタート直後は何も見えてこないのがほとんどであろう。

  暗中模索の中でも必死にやり続けることが大切。

それでもなかなか本質が見えてこないことが多い。
しかし、本当に愚直に必死にやり続けていれば、そのことを受け止める人間が必ず現れてくるものだ。

  そしてその人間の連鎖が連鎖を生み新たな世界が急速に広がっていく。

それが継続することの本質であり、それは継続してきた人間でしか見えてこない世界であろう。

  4500回という回数。

そして12年という年月は、ようやく私にそのことを明確に示してくれたのである。

  しかし意外にそこまで行かずにどこかで継続をやめてしまう。

今はただただ、このブログに関わる方達に感謝するのみである。
  
  皆様、今後ともよろしくお願い致します。





  


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2020年7月28日 (火)

世代間ギャップを乗り越えて

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


最近よく聞く言葉。

  「最近の若い連中は(溜息)。」

それが世代で言うと何歳から何歳ぐらいまでかは定かでは無い。
そして、それは主に店長職の人間から出てくる言葉に多い。

  時として部門責任者からの溜息もある。

おそらく、自分が若い時代に部門責任者として活躍していた時代は、と言う視点で言い放つ言葉ではある。

  よってかなり盛られた内容であることは想像に難くない(笑)。

自分もそうだが、大体自分が部下の立場の部門責任者であったりもっと若い担当者の時代の思い出話とは、辛い部分や成功した部分がかなり誇張されたものとして自分の思い出の中に美化された状態として燦然と輝く存在なのである。

  それを現在の担当者にそのままぶつけるのである。

ぶつけられた方はたまったものではない(笑)。

  「俺たちが担当の頃は上司の罵声など当たり前のことだった。」
  「俺たちが担当の頃は一日12時間なんて当たり前の事だった。」
  「俺たちが担当の頃は年末は徹夜で大晦日に備えたものだった。」

等々、事実でもあればそれがいつものことかと言えばそうでもなかったこともある。

  しかしいつしかそれが常態として自分の記憶に書き換えられてしまっているのである。

思い出話とは常にこのようなものである。
しかし、思い起こしてみよう。

  我々世代が20代の頃。

今の我々と同様に、当時の上司や店長からは、「今の若い奴らは‼️」と諌められていたのである(笑)。

  時代は繰り返すもの。

やはりその時代時代にある価値観が違えば、自ずと同じ環境においても世代によって行動も違ってくるものである。

  お酒を飲む世代と飲まない世代。
  日本酒を飲む世代とビールを飲む世代。
  何かにつけ酒席を持つ世代と持たない世代。
  
そこからして、価値観が違い、会話が違い、行動が違ってくるものだ。

  そこを同じ価値観を強要しても相手に対しての共感は生まれない。

それでは、この業界(小売業界)で同じ価値観を共有しようとすれば、それはどのようなことなのであろうか。

  それは「売るの楽しさ」と「売れる喜び」と言う共通項を持つことである。

どちらが優先か、どちらが先に共有すべきかは各々の獲得の仕方によるであろうが、「売る楽しさ」と「売れる喜び」は別物である。

  「売る楽しさ」とは、自ら率先して「売れる喜び」を追求するもの。
  「売れる喜び」とは、受動的結果的に「売る楽しさ」から得るもの。

商売として「売る楽しさ」と「売れる喜び」はこの業界においては世代間のギャップとは別に、どの世代においても同様に抱く感情であり、その感情は世代間ギャップを乗り越えて共有できる感情である。

  その共有こそが世代間ギャップを埋めるツールであろう。

そしてそれは、新人のパートさんから店長やバイヤー、時として企業トップに至るまでその感情は共有できるものである。

  これこそが企業を貫く一体化の要なのだと思う。

やはりこの感動は時代のギャップや世代間のギャップを乗り越えて共有すべき楽しさと喜びではないだろうか。






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2020年7月27日 (月)

減らない名刺

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


コロナショック以来、名刺が減らない(笑)。

  ある意味当然であろう。

我々業界の現場で働く従業員が自分の名刺を配する場面といえば、外部に出て地域の集まりや競合店での新赴任店長等との挨拶、またはスーパーマーケットトレードショー等での業者の方との名刺交換が主だったところであろうか。

  そして圧倒的に多いのは外部取引先様が来店された時の名刺交換。

どうしても我々現場に携わる人間は外部に出ていく機会よりも、外部取引先様が店舗に営業等で来店されたときに名刺を交換する期間がほとんどである。

  その機会が大幅に減少したということであろう。

たまにみえる外部の方ほど初顔の方はおらず、いつもの顔馴染みの方達である。

  よって今更名刺交換もほとんど無い(笑)。

どうも外部取引先関係様も自社や本社からの営業自粛要請を受けていて、どうも従来のような活発な営業活動が出来ないらしい。
一時6月にはその流れも解除へ向かったらしいが、ここにきての感染拡大である。

  再びの営業自粛。

やはり取引先本社からもいろいろな意味で営業出張や営業外出を再び控えるよう指導されているという。

  彼らも内心沸々したものがあるらしい(笑)。

しかし営業しなくても特段業績にはほとんど関係無い。

  彼らの世界にも競争は皆無となっているようだ。

よって、店舗勤務者が名刺を使いという場面は、ほとほと店舗内での取引先様ということになる。

  当方はそれ以外にもその他私用にての外部交流もあるが・・・ 。

そちらの方も2月に第22幕を開催以来、全くもってリアルの交流はほとんど無い状況。
しかしこちらの方は、それがダメならこっちでやってみよう、という貪欲さでリモートミーティングなるFacebookのMessengerのビデオチャットを使用しての会合が従来以上に高い頻度での開催にこぎつけてはいるが。

  このような状況になってくるといつしか「満を辞して」という心境になってくるものである。

満を辞して、リアルにお会いする。
満を辞して、リアルに飲み会をする。
満を辞して、リアルに店舗巡回をする。
満を辞して、外食にてラーメンをすする。

  色々とやってみたいことで夢を膨らます毎日であろうか。

しかし7月に入ってからのコロナ感染者の急増という現実をどう見るか。
重篤者や死亡者の数は急増しておらず、逆に無症状者の数だけが増えているという実態ではあるが、治療薬がいまだ明確に定まっていない現状では、とにかく自らが感染しないことを最優先に生活していく以外には行動の幅を広げることはできない。

  “もし自分が感染したらお店はどうなる?”

その恐怖はいつまで経っても消えることは無いであろう。

  リモートワークとは無縁のこの業界。

よってリアルに人と接し、リアルに商品と接し、そしてリアルに商売と接するこの業界はまだまだ永遠に大切にすべき原理原則が存在し、そのことによって栄枯盛衰が生まれていくことになるのであろう。





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2020年7月26日 (日)

三浦春馬という役者

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日。

ここ数日、芸能界はこの話題で持ちきりであろうか。

  まさに芸能界に激震が走ったということであろう。

恩年30歳と、役者としてもエンターテイナーとしてもあまりにも若すぎる。

  しかしその存在感はもはや芸能界の大御所という印象すらある。

三浦春馬。

  日曜日の芸能ネタのドラマでも頻繁に登場して頂いた。

つい最近では「TWO WEEKS」。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2019/07/post-9e73b6.html

番組ホームページは
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjS19_yw9PjAhXDKqYKHXS5De4QtwIwAHoECAMQAQ&url=https%3A%2F%2Fwww.ktv.jp%2Ftwoweeks%2F&usg=AOvVaw1kwjLqPOAhEG0d2x5EEodD

  共演陣も個性派揃いで緊迫の毎週の放映であった。

面白いところでは、「オトナ高校」。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-d47f.html

番組紹介はこちら
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwiLsYuejeDqAhXIGaYKHTzIAX8QFjAOegQIFhAB&url=https%3A%2F%2Fthetv.jp%2Ffeature%2Fmatome%2F360%2F&usg=AOvVaw0gk-dSFQQyQTdGhYusjy53

  とにかく破茶滅茶莫脚本だったが考えさせられる部分も多かった。

このドラマで三浦春馬の奥深さを知るのである。

最初に三浦春馬を取り上げたドラマは「ラスト・シンデレラ」。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-e501.html

番組ホームページは
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwj4woz6j-DqAhUTfnAKHYIBBY4QFjACegQIAhAB&url=https%3A%2F%2Fwww.fujitv.co.jp%2Fb_hp%2FLast_Cinderella%2F&usg=AOvVaw1ZNovlZr1rxl-i7jQTYIAB

この時のブログに三浦春馬に関して、以下のように記していた。

「まずは、三浦春馬の魅力。主役は篠原涼子のコメディーな役どころだが、その存在をも凌ぐのが三浦春馬の男伊達ぶり。

  三浦春馬?。

私もこの番組を見る前はそう思っていた。

  単なる若手俳優。

しかし、このドラマの陰な部分も含めて当初は彼の存在感は抜群だった。
そこから、人としての優しさや純粋さ、篠原涼子から学ぶ人間の豊かさを知り変化していく過程とあいまったその演技力は抜群である。

彼は、今後大きな役どころを演じながら大きくなっていくだろう。
更には、歴史に残る映画の主役等をこなしながら、記憶に残る役者としてその存在感を増していく事だろう。

また、このドラマにはいろいろな要素が織り込まれている。

 姑と嫁の関係。
 友人の夫との不倫疑惑。
 異母兄弟との関係。

等々。

しかし、このドラマに一貫して流れているのは、人としての潔さ。

 最後の一線は絶対に越えない。

それは、どんな誘惑にも負けない人間の強い心と潔い生き方。

それが、ブレることなくこのドラマの初めから終わりまで一貫して流れているのが、このドラマを見ていて爽快であり、最終回の結末も「こうあってほしい」という結論を見るものが各自はっきりと言い切れる流れになっているのだろう。

是非、最終回、見てほしいものです。」

こんな結び方をしている。

  日曜日のこのような役者個人への解説をするの初めてであった。

それだけ、この時の三浦春馬という役者に対しての驚異的な目線があったのであろう。

  あれから7年。

三浦春馬はまさにその通りの生き方と役者としての経験、更にはエンターテイナーとしての広がりを見せながら、そして芸能界の中にあっても皆から尊敬される存在として確固たる地位を築きつつあったのである。

  語り継がれる役者として永遠に存在していくであろう。












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2020年7月25日 (土)

お菓子総選挙?

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


お菓子総選挙?

  先日の7月20日のテレビ朝日で放映されていた。

“そんな企画があったんだ❗️”

  途中から変えたチャンネルで放映されていた。

そこでは結構な芸能人達が自分で予想した一押しの菓子を話題にしながら順次全国1万4千人が投票によって選抜されたお菓子が順位ごとに放映されていたのである。

  更には、斎藤工がナビゲーターを務めていたこの番組。

彼が紹介するその表現にもただのお菓子として食して欲しくないという思いが伝わってくるのだ(笑)。

それでは、その結果が以下の通り

 第 1 位 ポテトチップスうすしお(カルビー)
 第 2 位 アーモンドチョコレート(明治)
 第 3 位 柿の種(亀田製菓)
 第 4 位 じゃがりこサラダ味
 第 5 位 キットカットミニ (ネスレ日本)
 第 6 位 マカダミアチョコレート(明治)
 第 7 位 たけのこの里(明治)
 第 8 位 チョコレート効果カカオ72% (明治)
 第 9 位 チョコパイ(ロッテ)
 第 10 位 ポテトチップス コンソメパンチ(カルビー)
 第 11 位 ハッピーターン(亀田製菓)
 第 12 位 堅あげポテト(カルビー)
 第 13 位 歌舞伎揚(天乃屋)
 第 14 位 かっぱえびせん(カルビー)
 第 15 位 ポテトチップスのり塩(湖池屋)
 第 16 位 ポッキーチョコレート(江崎グリコ)
 第 17 位 明治ミルクチョコレート(明治)
 第 18 位 アーモンドチョコレート(ロッテ)
 第 19 位 チップスターSうすしお(ヤマザキビスケット)
 第 20 位 ブラックサンダー(有楽製菓)
 第 21 位 ピザポテト(カルビー)
 第 22 位 パイの実(ロッテ)
 第 23 位 ムーンライト(森永製菓)
 第 24 位 ガーナミルクチョコレート(ロッテ)
 第 25 位 甘栗むいちゃいました(クラシエフーズ)
 第 26 位 きのこの山(明治)
 第 27 位 トッポ(ロッテ)
 第 28 位 カラムーチョ(湖池屋)
 第 29 位 プリングルス サワークリーム&オニオン(日本ケロッグ)
 第 30 位 プリッツ旨サラダ(江崎グリコ)

以上が上位30位となる。

  一位は「カルビーポテトチップス(うすしお)味。

やはりなぁ〜とは思う。
なんと、カルビーでは全国1900名の契約生産者を持ち、日本の生産じゃがいもの17%をカルビーの企業が使用しているという、圧倒的消費量を誇るのだそうだ。

  そして生産者との土作りからの関わりから生まれたジャガイモを使用とのこと。

その中でもナンバー1は「うすしお」味。
これは誰も異論はないだろう。

  しかしポテトで私が一番好きなのは「湖池屋ポテトチップスのり塩味」。

あくまでも個人的な見解ではあるが、あの脂味とのりと塩のバランスがビールによく合うのである(笑)。

  二位は「明治アーモンドチョコレート」

♬チョコレートは明治♬

  このコマーシャルのフレーズ通りチョコレート部門では圧倒的な強さを誇る明治製菓。

厳選されたアーモンドが持つ存在感は噛んで食べるチョコレートの王様であろうか。

  三位には「亀田の柿の種」。

ちょっと前には、柿の種とピーナッツの割合論争で顧客投票の結果は以下の通り

  柿の種7 :  ピーナッツ3  〜  29.5%
  柿の種8 :  ピーナッツ2  〜  19.0%
  柿の種6 :  ピーナッツ4  〜  17.9%

と従来は6:4の黄金バランスであったのが、7:3の新黄金バランスとして新登場してきたという話題には事欠かない米菓であろうか。

  これもお酒のおつまみとしてどのバランスが最高か?。

この視点からの顧客のバランスが優先されたのではないだろうか。

  そういう意味では「湖池屋カラムーチョ」の28位にも納得いかない(笑)。

私がビールのお供としていつも共にするのは「カラムーチョ」。

  確かに辛いがポテトから滲み出るやはり「脂味」。

この脂味と辛味が絶妙のバランスを奏でてお酒が進むのである。

  という記事を書いていると梅雨明けかと思ってしまう今日この頃である。

早速ギンギンに冷やした凍る寸前のビールとカラムーチョでも楽しもうか(笑)。






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2020年7月24日 (金)

お盆へ向けて

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


丑の日商戦が終わった。

  いよいよお盆商戦へ向けてという意識転換であろうか。

しかし今年の長梅雨。

  梅雨明けは8月に持ち込まれる見通し。

それはそれでいいのだが、要は相場高である。
相場高ならまだしも、特に果実などは収穫が見込めずに入荷もままならないという現状だろうか。

  入荷した桃の状態が良くない。

そんな商品が今年は多いという。

本来であれば丑の日前後からお盆商戦へ向けての戦いが始まっているのである。

  青果チーフとの打ち合わせ。

そこでは、丑の日前から「桃」を如何に自店のブランディング化させていくかを検討してきた。

  「店長、今年は桃の相場が高騰していますよ。」

   「逆にチャンスだろう!。」

要は、相場高の年ほど、出始めの導入期に如何にお客様に「桃」の味、大玉、価格、で競合他社を圧倒できるかが最大のヤマ場となる。

  そこでお客様に印象付けられるか。

そこで主導権を握ることが出来れば、8月商戦から最大のお盆商戦においては圧倒的に優位な戦いに持ち込めるであろう。
特にこの時期は価格もさることながら、特に品質であり味であり、大玉であることがお客様の印象を決定づけることになる。

  「大玉」と「味」にこだわれよ。

当然7月後半からの「桃」の数値は大幅に伸びてきた。

  “予定通りの推移だな”

そんな思惑を持って進めてきた今年の果実の展開。

  しかしここにきてその思惑が大幅に狂ってきたのである。

あまりの日照不足により、「桃」の収穫が極端に少ないという現実。

  桃ほどの軟皮果実ともなると日照時間と品質、収穫との関係は密接であろう。

ネット仲間の情報でも今年の入荷品の品質低下が投稿されていた。
先日の店長会でも、バイヤーからは今年の果実のトップ平台を悩む声が聞こえた。

  「いや〜今年は何も無いよてっちゃん。」

当然、上半期最大の商機において、特に果実の売上のウエイトが高まるお盆期間中の商品確保はバイヤーにとっては生命線である。

そんな最大の商機において、全国的に主要商品が確保できないという現実。

  そこにバイヤーの腕が試されるのではないだろうか。

ピンチはチャンス。

  このような状況の時ほど上記のような格言が生きてくるのである。

通年であればお盆商戦は「桃」か「梨」。
しかしいずれも今年は全滅らしい。

  よって今年は「ぶどう」。

しかし私はこれもチャンスに変えていきたいと思っている。

  ぶどうの産地に近いエリアの店舗であるからだ。

そこを着地点として、今から如何にロードマップを描いていくか。

  そこから知恵と工夫と成功失敗体験が生まれていくのであろう。







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2020年7月23日 (木)

今年の丑の日

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今年の土用丑の日が終わった。

  一番の心配は天候。

事前予報ではこちらの地域は午後から雨の予報であった。

  しかし当日になってみて一日中曇りと変更。

そして午後になると多少晴れ間も見えたりして、気温も30度に迫ろうかという高まりを見せた。

  “これはうなぎ日和だな”

やはり土用丑の日の当日はこうでなければならない。

  そして天候が吉と出れば後はマイナス要因は何も無い。

以前にも丑の日に関しては多少ブログで記載もしたが、
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-b88e93.html

今年の土用丑の日は天候にさえ恵まれれば間違いなく昨年を大幅にクリアするだろうとは思っていた。

  それだけ条件が揃っていたのである。

・曜日周りが最高に良い(特にスーパーマーケットには好都合)。
・今年は内食化傾向が維持されておりその傾向はうなぎにも適合。
・メディアでも稚魚の相場安からの今年の土用丑の日が露出した。

上記の流れから、今年の土用丑の日のお客様の来店と需要は相当高まるであろうとは予測できたのであるが、そこは商売であり、当日になってみなければわからないというのがこの商売の怖さであろうか(笑)。

  そして今年は当初予定されていなかった「新仔うなぎ」も入荷した。

数量限定ではあるが、媒体を作成して取り付ければ新仔うなぎは間違いなく丑の日のトップスターである。
お客様の目に付く場所にて大々的に、その特徴と美味しさを提案することによって、ナンバーワンの売り上げを作れる商品である。

  惜しむらくは「試食」が出来ないということだろうか。

コロナ禍により、試食販売は当面不可となっており、試食販売できれば更に早々に売り切れになっていたであろうか。
しかしFacebook仲間の販売手法には、バックヤードからうなぎ蒲焼の焼いている匂いを扇風機で売場に送り込み、その匂いに釣らせて販売している店舗もあった。

  “その手もあったか‼️”

しかしもはや後の祭りでもあったのだが(笑)。

  その手を使えば早々に売り切れて別途商品で夕方以降勝負できたであろうか。

やはり土用丑の日当日ともなれば、売場の中で一番美味しいうなぎを、と言う方も多い。

  特大サイズと一番美味しい商品への需要は午前中から高まる日であろうか。

とは言うものの、中国産うなぎへの嫌悪感も最近は無くなってきており、中国産の需要も相変わらず高いものがある。

  と言うことであらゆるアイテムが総合的に動く土用丑の日となった。

特にお客様の来店は午後4時以降から急速に増加し、夜7時までは一気にうなぎを購入されていくと言う流れはいつも通りであろうか。

  そして今年は8月2日が土用二の丑。

内食化の流れはここでも大いに発揮されるであろう。

  今年の丑の日は二回楽しめるのではないだろうか。







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2020年7月22日 (水)

止めてみて初めてわかること

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


コロナ禍を境にいろいろなことを止めている。

  従来は当たり前のようにやっていた販促その他。

しかし、3密を防止するために敢えなく止めてしまった販促活動は各企業多々あるであろう。

  当社も継続してきた集客販促を中断しているものが多々ある。

ここ数年、または数十年継続してきた販促であるから、その販促の数値効果を測定することは困難であり、数値悪化の場合には更に踏み込んだ販促を取り入れることもあったのであるが、追加削除の繰り返しの販促類は別にしても、長年継続してやり続けてきた販促の一つや二つは各企業とも存在するであろう。

  そして3月頃より3密を回避するために中止している販促類。

ここにきて、それらの販促効果が自店において、更には自社においてどのような具体的な効果であったのかということが、7月に入ってから徐々に見えてきたような気がするのである。

  それまでは止めた影響すらよく見えなかったのであるから。

それだけ、このコロナの影響が各業界にそれぞれの逆風や順風を吹かせていたのである。
それが徐々に和らいできた昨今、従来から数年や数十年継続してきた販促の本来の効果がようやく見えてきたのである。

  見えてきたこと自体あまり嬉しいことではないのだが。

とは言え、本来の数値効果が見えてきたということは、今後再開するにあたっては現場の人間がその販促の意味を再度真剣に理解するいいきっかけになったように思うのだ。

  従来はやって当たり前の販売促進。

しかし今こうして止めてみてわかる、その数値効果の有り難み。

  朝市、夕市における時間帯別来店客数への影響。
  タイムサービスにおけるその時間帯への影響。
  年に数回のイベントにおける集客力への影響。

以前はやって当たり前であったし、前年も同様に実施していた販促であるから、結局はその販促自体の効果は測定されなかった。

  やって当然の販促であり売場の充実度が唯一の数値効果。

そう思っていたのだが、それはそれで正しい認識ではあるが、逆にやって当然だった販売促進が本当はどのような効果を生んでいたのかを知るいい機会となったことは否めない。

  “この販促にはこのような効果があったのか”
  “この販促を止めるとこうような結果となるのか”

だから、復活すべきだ、とかこのまま止めてもいいのでは、と思えるようなものもある。

  よって今回は販促を見直すいいきっかけだったのかもしれない。

しかしいずれまた、競争の世界は訪れる。

  間違いなく訪れるのである。

その時に備えて、復活すべき販促を今から磨き込む必要はあろう。
今回、販促を止めて見えてきた本質と、そこから再び戻す販促、そして付け加えるべき販促、更には商品力を再度見直すべきところ等が明らかになったという意味では、これをチャンスとして捉えていきたいものである。







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2020年7月21日 (火)

懐かしの手打ちレジスター

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ある方と話をした時のこと。

  昔懐かしい手打ちのレジスターの話になった。

今から30年以上も前のことであろうか。
その方もスーパーでレジ部門に勤務されていたとのこと。

  そして当時のレジスターは手打ちであった。

商品一品一品についている値札を確認し、右手で商品を持ちながら右手指で商品価格を打ち込むのである。

  当時のレジスターは全て手打ちであった。

もちろん大手メーカーの商品にはバーコードは記載されてはいたが、企業では独自に部門と商品価格を打ち込むという仕様であった。
当然、POSレジなどまだ導入されていないから、レジ部門のパートさんや社員は全て一品一品の売価をブランドタッチ?で打ち込んでいたのである。

  それでも私の記憶ではレジ通過時間は今と変わりないスピードであった。

それだけ、当時のレジ部門のパートさん達の商品の捌きは芸術的なものであったように思う。
 
  どしても過去を美化して表現してしまうものでもあるが(笑)。

そしてその当時を知るその方から言わせると、一日一日と手打ちのレジ打ちに慣れてきて、スピードが上達していくのが楽しかったという。

  特に自分のレジに並ぶお客様が増えるほど燃えたという(笑)。

そこまでいくと話を盛ってないかと思ってもしまうが、そのような状況になると更に両手の動きが活発化していくという。

  そういうものなのであろうか。

当時の手打ちのレジ打ちの時代はレジ応援と言うと、手打ちをするレジの隣に立って、会計時のみお客様との現金授受をするのがレジ応援であった。

  なのであくまでもレジスターと手打ちで打つのはレジ担当者のみ。

とても今では考えられないレジ打ちの芸当であろう。
それでも当時のレジ部門の担当者は当たり前のように、手打ちでのレジ打ちを通常の業務としてこなしていたのである。

  それも左手でブラインドタッチで。

自分なりに数値を打つ指を決めていたのであろう。
数字のレイアウトは今の計算機と同じであろうから、左下の右から1・2・3となり、一段上がって左から4・5・6となってまた上がると言うレイアウトであったと思われる。

  それを左手指だけでブラインドで数値を打ち分けていく。

当然、違算も多かったと思われる。
よって、お客様もレシートチェックは当たり前にサッカー台で商品を入れるとと同時にチェックしていたように思う。

逆に今の方がPOSレジとバーコードスキャニングシステムになり、実際の表示と登録された売価との違いで売価違いと言うクレームになることが多くなるのである。

  当時は商品一品一品に売価が貼られていたから、お客様の売価の認識と実際にレジが打つ売価には相違はない。

あるのはレジが198円を298円と打ち間違えると言う売価違いである。
そしてお客様も当然打ち間違いがある確率が高いから、実際にその場でレシートと商品売価をチェックするのである。

  よってその仕事の難易度からレジが一番時給が高かったような。

当然、その時給の高さもあり、レジの人員が不足すると言う話は聞かなかったように思える。
そして逆に言うと、ポイントカードやキャッシュカードの無く、ただひたすら商品と売価を打ち込むのがレジ部門の担当者の仕事であったから、無心になれたのかもしれない。

  更にはレジの態度が悪いなどと言うクレームも少なかったように思う。

お互いに人間としての余裕と寛容さがあったのであろう。

  今日は単なる昔の思い出話でした(笑)。






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2020年7月20日 (月)

店舗レイアウト考察

皆さん、こんにちは。
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今日は店舗のレイアウトを考察してみたい。

  食品スーパーの店舗レイアウト。

一般的な食品スーパーのレイアウトは、お客様が入店しやすい方の入口から「青果」〜「鮮魚」〜「精肉」〜「惣菜」の流れ。

  多少の違いはあるだろうが上記の流れが一般的だろうか。

特に日本の場合は未だに鮮魚部門に対する憧憬もあり、過去からの流れもあり、青果の次には鮮魚部門を配置している企業が多いようだ。

  入口にお店の顔とも言える「青果部門」を配置。

もはやこれはほとんどの企業で暗黙の了解の如くに配置されているレイアウトであろう。

  よって、青果部門が受け持つ役割は果てしなく高い。

そして青果部門と鮮魚部門の間に和日配を配置して日常性を高める配置が常道であろうか。

  そして客導線のぶつかりに鮮魚部門を配置。

この部門を鮮魚部門ではなく精肉部門に設定している企業もあるだろう。

  第二コーナーを鮮魚にするか精肉にするか。

鮮度感と季節感を重視するのであれば「鮮魚部門」で妥当であろうか。
メニューと数値を重視するのであれば「精肉部門」で妥当であろうか。

  企業としてどちらを優先するか。

最近は完全に生鮮の要となっている精肉部門を青果部門の次に配置する企業が増加しているようにも思える。

  更に第三コーナーは洋日配から惣菜へと流れる企業が多い。

そんなレイアウトに、更に企業毎に内側の食品、菓子、雑貨、そして酒コーナーが企業毎の思惑によってレイアウトされているのが最近の食品スーパーのレイアウトであろうか。

  第二コーナーの「鮮魚」と「精肉」の課題。

ここにもそのレイアウト上の思惑を考察することが重要であろうか。

  精肉の方が圧倒的に売上が高いから第二コーナーへ。

そのような単純な問題ではないであろう。

  企業として如何に集客力の高い店舗を目指すか。

そこに上記のような鮮魚と精肉のレイアウト上の違いとその政策の違いが表れていくのである。

  企業としてより鮮度感を重要視するのであれば鮮魚部門を配置。

季節感もあり、更には生の丸魚や生切身類の商品を陳列することにより、季節感と鮮度感を体験できるレイアウトは日本の食品スーパーでは長い歴史を持つ。

  島国日本。

よって常に鮮度の良い生魚が入荷し、その季節感と鮮度感をウリにしたい食品スーパーが日本の小売の歴史を作ってきた。

  しかし徐々に日本人の暮らしも欧米化し、肉食が増加してくる。

これはその食材の特性にもあろう。
やはり肉類は料理用途が広く、骨が少なく調理しやすいし、今では輸入肉も豊富に入荷して以前ほどの高値から安価にボリュームのある輸入牛によって食事のメニューに牛肉が登場する頻度もかなり高まってきたのであろう。

  更に家庭のキッチンのスタイルも変化してきた。

かっては台所は居間とは離れていて、煙が居間に入り込むことは少なかったが、現代は居間に対して対面型が多い。
必然的に、魚の煙は匂いや煤の元である。

  更に生ゴミの出る魚料理は若年世代では避けたいメニューであろう。

そんな社会環境の変化から圧倒的に魚より肉メニューの増加が必然的に精肉部門の需要の拡大に結びついていった。

  この流れを受けての店舗レイアウトも魚から肉へ。

一見、このレイアウトでは魚がより遠くに、より外側へ押し出される形に見えるが、逆に言うと鮮魚と惣菜の連動に結びつきやすいレイアウトとも言える。

  海産物の惣菜化。

この流れにマッチングしやすいレイアウトと言えようか。

  鮮魚部門のネタを使用した、寿司の展開。
  鮮魚部門のネタを使用した、焼魚の展開。

これらへの連動がレイアウト上でも流れやすくなったと言える。
従来は精肉部門がこのようなレイアウトにおいて、肉の惣菜化へ流れていったのであるが、青果〜精肉〜鮮魚のレイアウトであれば、魚の惣菜化が連動しやすくなり、より鮮魚部門が惣菜のメニューを通して認知されやすくなったと言えるのではないだろか。

  更には夕方以降の惣菜の賑わいを活用した鮮魚部門の鮮度感の強調。

鮮魚部門は如何に作り立ての商品をボリュームを持って展開できるか。
そのことによって、人材も集中的に投入出来、陳列ボリュームを付けることで鮮度感を強調でき、そこで商品購入頻度が高まれば売上と荒利の両面での確保ができるのである。

  日付管理の短い鮮魚部門は惣菜と連動することで強みを発揮できる環境になるのである。

そんな思惑を持って政策的に店舗レイアウトを設定することが必要であろうか。







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2020年7月19日 (日)

春ドラマのスタート

皆さん、こんにちは。
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今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

いよいよ待ちに待った春ドラマのメイン番組が続々とスタートしてきた。

  石原さとみ主演の「アンサング・シンデレラ」。

https://www.fujitv.co.jp/unsung/

こちらは、7月16日(木) 22時よりスタートしている。

  だが、当方は録画はしたが未だに見ていない。

しかし、16日の朝の「とくダネ」に生出演していた石原さとみが、「今回は本当にいいドラマが出来ましたぁ〜」と自画自賛(笑)していたほどであるから、期待して見てみようと思う。

  今まではどちらかと言うと上段に構えたドラマが多かった石原さとみ。

特に印象に残っているのは、「高嶺の花」であり「極楽レストラン」。
いずれもセレブな位置付けの中で、それぞれの存在感を発揮する役回り。

  そんなイメージが定着した石原さとみが薬剤師役。

どちらかと言うと最先端の医師たちの影に隠れた裏方というイメージであろうか。
実際にも、裏方ながらその存在なくして医療現場は成り立たないという設定でもあろう。

期待して見ていきたいドラマである。

  更には今日からスタートする「半沢直樹」。

https://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/

  待ちに待った、という印象であろうか(笑)。

前回の最終回の視聴率はなんと42.2%と驚異的な視聴率をマーク。
更に、前回の特別総集編として前編、後編と二回に分けて放映したが、こちらもそれぞれ13.0%、14.8%という高視聴率をマークした。

  半沢直樹伝説の土下座シーン等の名場面に感動した人も多いだろう。

このドラマでストレスを解放されたビジネスマン、サラリーマンは多かったであろう。
それだけストレス発散の引き金を引いた最初のドラマであったかもしれない。

  この夏はどれほどのサラリーマンが解放されるのだろうか(笑)。

そして、「麒麟がくる」や「エール」と言ったNHKの大河ドラマや朝ドラも現在は放送休止中であるが、いつから再開されるのか。
こちらも8月からの再開を望みたいところである。

  そして笑えるとことでは、「私の家政夫 なぎささん」

https://www.tbs.co.jp/WATANAGI_tbs/

  第二話まで見たが、地味に面白い仕上がりである。

徐々に放送開始されていく遅咲きの春ドラマたち。

  楽しみに見ていきたいものである。





  

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2020年7月18日 (土)

香り酵母

皆さん、こんにちは。
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毎年1〜2回程度の定番商品の入れ替え。

  1ヶ月程度前にお酒コーナーの入れ替えがあった。

下戸?の私にとってはあまり興味の無いお酒コーナーであるが、ふらっと入れ替え商品を覗いてみたら、「オヤっ!」と思えるお酒が入荷陳列してあった。

  「香り酵母877」。

そんなネーミングの日本酒が紙パックで販売されていたのである。

  「バナナの香り」。

そんな表現で日本酒の味を表現されていた。

  “えっ!、バナナの香り⁉️”

日本酒であるから当然、米のおいしさである「山田錦」とか「五百万石」とかを全面に押し出して、その味をアピールするものだと思っていた。

  しかし今回の銀色の紙パックは「酵母」を全面に押し出したお酒。

そしてその隣にも「しぼりたてギンパック」なる紙パックの商品が陳列されていた。

  こちらのウリは「香りはグレープフルーツやメロンの豊かな果実の香り」。

香り酵母877のバナナの香りとは異なるが、やはり果実の香りを引用してグレープフルーツやメロンの味で日本酒の味を表現しているのである。
そしてのその「しぼりたてギンパック」はコンテストで金賞を受賞したとのことだ。ホームページ上には以下のように記載されていた。

「菊正宗「しぼりたてギンパック」が、7月9日にロンドン市内で開催されたIWCアワードセレモニーにて、SAKE部門「グレートバリュー・サケ」受賞酒から選ばれる最優秀賞 「グレートバリュー・チャンピオンサケ(IWC Great Value Champion Sake 2019)」 を受賞しました。当コンテストにおける紙パック商品での「グレートバリュー・チャンピオンサケ」の受賞は、初めての快挙となります。」

海外でのSAKE部門での金賞ということで、日本酒本来の味の良さという視点とは異なる価値基準に照らされた評価ではあるのだろうが、逆にいうと日本酒という先入観を持たない海外で美味しいと評価されたということは、日本人でも日本酒に馴染まない人達に対しての需要の掘り起こしを狙った商品であるのだろう。

  よって「米」ではなく「酵母」なのであろう。

流石にこれには興味をそそられた(笑)。

  “一度購入して味を確かめようか”

その当時は本来の品揃えの主体である1.8Lの紙パック以外にも、導入目的で品揃えされていた900MLの商品も品揃えされていたのでそちらを購入してみた。

  そして冷蔵庫で冷やして飲んでみた。

確かにバナナのような風味があった。
バナナの風味であるから、どちらかというと多少の濃厚さと後味のスッキリ感があり、下戸?の私でも結構味わって飲めたのである。

  女性にも人気が出そうな味わいであった。

それこそワイングラスで味わいたい日本酒であろうか(笑)。

更に同様に酒コーナーを眺めていると、焼酎のコーナーにも「バナナ」という文字を発見した。

  「小鶴 tha banana」。

なんと鹿児島県のメーカーである「小正醸造」。

  鹿児島といえば、言わずと知れた「いも焼酎」のメッカ。

そのいも焼酎のメッカである鹿児島のメーカーが作った、いも焼酎と対局の位置にある「バナナ風味」。
当然、いも焼酎が馴染めない初心者を対象とした商品化であろうか。

  こちらもいずれ試したい。

そんな風に思っているのである(笑)。

  日本酒と焼酎。

いずれも日本独特のお酒。
そこに新たな醸造法を取り入れ、入門酒として導入してきたのである。




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2020年7月17日 (金)

先入観

皆さん、こんにちは。
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事前に相手を知ることは重要である。

  しかしそれを先入観と勘違いしてはいけない。

先入観とは思い込みのこと。

  よってその思い込みが正しい判断や対応を誤ることも多い。

特に人間に対しての先入観は禁物である。

  “あの人は仕事が出来ないらしい”
  “あの店長は感情的になるらしい”
  “あの子は挨拶が出来ないらしい”

人事異動の場合でも、自分のお店に赴任する相手に対して、いろいろな噂話が飛び込んでくるものだ。

  勝手に飛び込んでくる噂話ほど当てにしてはいけない。

それは、全人格の中でも特徴的な部分をピックアップして相当盛られた話として伝わってくるからである。

  そこからその個人の人格を限定された形で入ってくるのである。

私も若い頃はそのような噂話に振り回された時があった。
そして、その噂話の相手を強い先入観からの思い込みによって、その後の人物像を誤解して認識していたものである。

  これは非常に生産性の悪い状況を生むことになる。

その思い込みからストレートに相手に対して言葉を発しない状況が続くのである。

  “あの人はこういう人だから”

その先入観が生産性の高い行動力を奪っていくのである。
そんなことに繰り返しから見えてきたことは、他人の目を通して伝わる人物像や噂話には必ずその人物の中のある一定の要素が相当盛られた形で伝わってくるものである、ということである。

  よってある時から他者からの先入観を一切廃したのである。

それは人物像に対する先入観だけでなく、例えば誰かがこんなことを言っていたとか、誰かがあなたの噂話をこのように言っていたとか、人づてに伝わる噂話に関しても、耳に入れるが一切信じないことにしているのである。

  本当に確かめたいことは直接相手から聞く。

そのルールは今でも徹底している。
だから、色々といい噂話の無い相手でも、赴任早々に言うことは、

  「ここに来たら前の噂話は一切忘れて心機一転で直せよ」

以前の話は以前の話であり、本人だってそのことに縛られたくないから今回の人事異動に掛けている部分もあろう。

  その気持ちを大切にしたいと思っている。

そこに輪をかけて、我々受け入れる方が先入観から相手を見てしまったら、彼らの心機一転の心を折ることになってしまうであろう。

  それも人事異動の大きな目的なのであるから。





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2020年7月16日 (木)

今年の梅雨

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


こんなに雨の多い梅雨もなかった。

  梅雨入りから何日晴れ間が出ただろうか。

私の記憶では梅雨入りしてから本格的に晴れて暑いなぁと思えたのはほんの二日ぐらいではなかっただろうか。

  特に7月に入ってからの晴れ間はほとんど見たことがなかった。

こんな年も稀であろう。

  そして来週の火曜日(21日)は土用丑の日である。

せめてそれまでには梅雨も明けて、暑い暑い夏が到来して欲しいものであるが、10日間天気予報を見ても25日までに好天が予想される日は無く、その夢は叶えられそうにはないようだ。

  思えば今年の7月ほど鰻への関心が持てなかった年もない。

長雨と各地での大雨による被害によって、目先の動向がそれらへの関心に集中したということもあろう。
更には、鰻の予約販売に関してもそこに集中できなかったという要因もあろう。

  いつの間にか土用丑の日が近づいてきたという感。

店長としては些かお恥ずかしい告白ではあるが、このコロナという追い風の機に予約斡旋に関しては今年は控えてみようという意図もあったと思う。

  それを企業によっても個店によっても判断は異なるであろうが。

それは商売人としての貪欲さに欠けると判断されればそれまでだ。
しかしどこかでそれを断ち切る機会を探っていたのかもしれない。

以前にも今年の丑の日に関してはブログに書いた。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-b88e93.html

19日(日)〜21日(火)の3日間はコロナ禍もあり、今年の土用丑の日はチャンスが広がるという内容であった。

  しかしそれも当日が梅雨明けという前提である。

しかしこのような天候、まして当日も同様に大雨になるようであれば話の他である。
最も、土用丑の日の日程と梅雨明け時期というのは毎年神にお祈りをしなければならないほどに微妙なタイミングで梅雨明けになったりならなかったり。

  そしてそのことが丑の日当日の客数と売上に大きな影響を与えていたのである。

いずれにしても、平日の丑の日という設定は我々スーパーの販売にとっては好都合である。

  外出外食要因を避けることができるから。

更に、鰻蒲焼自体が電子レンジでチンをするだけで豪華なメニューが出来上がるという主婦にとっては最高に都合の良いメニューであるから、平日であれば尚更近所のスーパーで蒲焼になったうなぎを購入してくるだけで良いという日になる。

  それで家族みんなが笑顔になれる土用丑の日。

これが平日の土用丑の日に与える効果である。

  しかしそれもこれも天候次第。

こうなると雨に強いお店か雨に弱いお店かという選択になる。

  小さいお店ほど雨には弱い。

そんな弱点を克服して今年の丑の日を成功させたいものである。








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2020年7月15日 (水)

お盆商戦に悩む

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の記事で「お盆商戦を占う」を記した。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-e79af0.html

今年のお盆商戦における全般的な内容を収めた記事であったと思う。
そして、再度今年のお盆商戦を昨年の曜日との比較や、お盆でのイベントの有無等を考慮して再考してみた。

  “今年のお盆は難しいぞ!”

率直にそう思った。

  まずは曜日が昨年の11日(日)〜15日(木)と比較すると、
  今年の曜日は2日ズレて11日(火)〜15日(土)となるのだ。

そしてこの期間に日曜日が入ってこないのである。

  “お盆期間に曜日は関係ないでしょ”

そう思われている方もいるだろうが、余程田舎でない限り、最近は曜日に振り回されるのもお盆や年末の流れである。
今年は、本当のピークとなる12日〜15日に日曜日が含まれていないということは、本当に曜日に振り回されない純粋なお盆の日付だけでお客様の来店頻度が異なるお盆商戦となるということだ。

  何年振りであろうか?。

過去を遡れば、2015年が同じ曜日周りであった。
当店がオープンしたのが、2016年の7月であったため、その年のお盆商戦の売上予測を近隣の同企業の店舗から引用して計画したのが手元に残っていたため、その年の近隣店舗の売上金額の推移を参考に計画していく事になろう。

  その年のトレンドを見ると13日が綺麗な三角形の山となっている。

その前後の日付の売上は13日をピークに前後の日付は同等の売上で盛り上がり盛り下がっているのである。

  “これが本来のお盆商戦の売上推移であるのか”

このトレンドを見て素直に感動した(笑)。

  なぜなら大抵は間に入る日曜日に大きく振り回されるのだから。

その間に日曜日が入ると、どうしてもその日曜日が最大ピークとなり、前後の山も大きく歪みのある山となって描かれるのである。

  今年はこのように綺麗な三角形のヤマとなるのであろうか?。

これも久しぶりの流れであるため、毎年のような自信は無い。

  ましてこのコロナによる影響も大きいであろうから。

更に、他企業も同様であろうが、お盆商戦におけるイベント等の販促も今年は一切無しとなる。
例年であれば、そのイベントにやはりお客様が集中するため、その集中する日に徹底した売り込みとレジ人員の投入を計っていたのであるが、それも今年は不透明である。

  全くもって本当に自然の流れに任せたお盆商戦の流れ。

何処から始まり、何処で最大ピークとなり、何処まで続き、何処で普段に切り替わるのか。

  全くもって見えてこないのが今年のお盆商戦である。

普段という部分では巣篭もり効果が発揮されるであろうが、お盆商戦という盛り上がりの部分に関しては、非常に難しいお盆商戦を迎える事になるであろう。








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2020年7月14日 (火)

在宅ワークに想う

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


以前のブログで「在宅ワークから見えてくるもの」を記した。

  https://app.cocolog-nifty.com/cms/blogs/600797/entries/92012987

完全に在宅ワークに切り替えると、以前のようにリアルに出社して事務所で顔突き合わせての仕事の評価と違い、明らかに作業をする人間なのか創造的な仕事ができる人材なのかの差がはっきりと現れるという記事であった。

リアルに事務所に一同が集まって顔突き合わせて仕事をしていたときには仕事量が多くて周囲からの評価の高い人間が、いざ一人で誰にも邪魔されずに自宅で在宅ワークという環境になると意外に何も創造的な仕事量が生まれてこないという問題。

  確かにこの事実に対しては理解できる部分はある。

リアルに事業所の事務所で一同に顔を付き合わせていると、いろいろなしがらみがあり、無駄?なコミュニケーションや忖度?があるものだ。
そのような無駄な労力と配慮というものは結構な時間を費やしてしまうものであり、単純に仕事量という面で見ると勤務時間のそのほとんどをそのことに費やしていることもしばしばあろう。

  無駄な忖度に費やす時間を本業に集中できる。

このことによってどれほどの効率が上がるのか。
そのことを知る、という意味では在宅ワーク(テレワーク)が如何に効率的かという事実を知るにはいい機会だったのかもしれない。

  しかし逆にその事によって存在価値を失う人たちも出て来た。

それが、コミュニケーション能力に優れた人達やある意味忖度に秀でた人達であろうか(笑)。

  チームプレーに必要なコミュニケーション能力や他者への配慮。

むしろリアルなチームプレーにおいてはそのような役割を演じる人材も必要なのである。

  彼らの存在がある意味チームの潤滑油として機能していたのである。

その潤滑油の存在がテレワークによって不必要となったのである。
彼らの潤滑油としての存在に助けられていた人たちもいたであろうし、その事でチームや組織内での自分の存在感を高められたという自己有能性を得ていた人も多かったのではないだろうか。

  組織から得られた個人の有能性。

思えば、自己有能性とは組織に属しているから得られる存在感なのである。

  その存在感を得られる組織の存在が今問われているのである。

そんな自己有能感を得られたリアルな組織が崩壊しようとしている今、彼らは何を拠り所に自己有能感を得ようとしているのであろうか。

  この自己有能感は今後どこに寄り何処を求めていくのであろうか。

リモートワークという職場環境の変化により、働き方の環境変化は働く人間のモチベーションの保ち方にも大きな変化をもたらすのではないかと危惧するのである。

  組織というチームプレーの中の世界。

そこはリアルな人間の集まりであり、そこから生まれるチームプレーという場が存在するから、そこから個人個人が自らの存在価値を認識し、その価値が自らの働く意欲を掻き立てる源でもあったという事実。

  その事実から目を背けてはいけない。

それを認識した上で、敢えてリモートワークという仮想空間を見ていきたいものである。





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2020年7月13日 (月)

自分を知る

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人間、自分の事が一番知らないものである。

  だから自分を棚に上げて色々と他者を比較するものである。

しかし自分を客観的に把握して、そこから他者との比較の中から自分の強みや弱みをしっかり認識し行動している人は少ないのではないだろうか。

  それだけ自分の存在とは自分が一番わかっていないということだ。

そんな意味も込めて、先日のブログは自分のキャリアを詳細に振り返ってみたのである。

  自分はどんなキャリアを経て今に至っているのか?。

それには、そのキャリアを年齢順に記載してそこで学んだことも含めて記載しておく必要があろう。
そのことによってより詳細に、あの時のあの人から学んだ事実、を明確に思い起こさせてくれるのである。

  その時の状況や感情がそこには必ず存在するもの。

その過去からのキャリアが今の自分を形成しているという事がよくわかるのである。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-3c4bc4.html

そして同じ事が自分の店舗にも言えることであるのだ。

  競合店のアラはよく見えるもの(笑)。

しかし、そのアラとて自分のお店と比較してどうなのか?。
逆に競合店から見れば、同じアラを自分のお店以上に感じていたりするものである(笑)。

  なぜ自分が見えなくなってしまうのだろうか?。

視点であろう。

  いろいろな視点の角度が不足してくるとそうなるのである。

よって、一つの企業に長年勤務したり(転職せずに)、同じお店で長年勤務したり(転勤せずに)して同じ視点で自店を中心に見ていると、いつしか自分に宿る「思い込み」に支配されてしまうのであろう。

  自分の理想。

その理想に部下たちが応え、その通りに売場が運用されてくると、いつしか進化を忘れてしまい、

  “どこよりもこの部分は当店の一番の強み”

当初はそうだったかもしれないが、同じ目線で見続けていくと、いつしか自分に宿る思い込みに支配されていくのである。

  “どこよりもこの部分は当店が一番に決まっている”

その思い込みに縛られ、競合店を見なくなり、自己満足の世界に浸っていくのである。

  なぜならば、それが一番楽であるからだ。

逆に言うと、自分を知る、といことはある意味自分にとっては苦痛なのかもしれない。
人間、苦痛を伴うことに関しては避けて通りたいものである。

  しかし苦痛を伴うから成長するのでもある。

私も自分のキャリア(過去)を振り返ってみたときに、決して心地よい時ばかりの思い出ではなかった。

  思い出したくない思い出のあるお店も何店舗かあるものだ。

それは、一番初めにチーフになったお店とか、一番初めに店長になったお店の思い出。

  経験不足から来る不備と職位の本質を知らずに乗り込んだお店。

しかしその苦い経験があるからこそ、その次のお店では以前の痛みを糧にしていい思い出に変わるのである。
そんな自分の過去を振り返って、今の自分を知ることは重要なこと。

  そして同様に自店を知ることは更に重要なこと。

自店を知り、競合店を知る。

  競合対策の全てはそこから始まるのである。







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2020年7月12日 (日)

今日の大河ドラマ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

今日の大河ドラマ。

  今回も麒麟がくるまで、お待ちください、である(笑)。

今日は、1996年放送の「秀吉」。

竹中直人が豊臣秀吉をエネルギッシュに演じて話題を呼び、「心配ご無用!」のセリフは流行語にもなったという。
織田信長を渡哲也、明智光秀を村上弘明が演じており、更には正室おねを沢口靖子さんが演じるなど、秀吉をとりまく人々を豪華俳優陣が熱演している。

  麒麟がくる。

今回の大河ドラマの主役である「明智光秀」。

  麒麟がくる、までお待ちください。

として放映されている過去の大河ドラマを振り返るシリーズでは、どうしても明智光秀を取り巻く人物達が代わる代わる大河ドラマの主役となった時代背景を描いたものが多く取り上げられるのは致し方ないであろうか。

  実はこのときの大河ドラマ「秀吉」の記憶が無い(笑)。

要は見ていなかったのであろう。
1996年と言えば、私が35歳〜36歳の頃であるから、ここから数年は続け様に新店を経験していたときである。

  ましてダイナミックな住居の移転を伴ってもいた。

よって、大河ドラマは継続して見るという心の余裕も無かった時かもしれない。
その後、余裕を持って見ていた大河ドラマは、本当に最近である。

  一つは2014年の「軍師官兵衛」。
  二つは2016年の「真田丸」。

特に2016年の真田丸は三谷幸喜脚本でも話題になった。
この時の俳優陣は、半沢直樹でも有名だった堺雅人が真田信繁を演じ、その父親役の草刈正雄もかなりクセのある父親として君臨し、更に兄の信之役を大泉洋が演じるというセッティングは絶妙だった。

  そこに長澤まさみも加わり飽きのこないストリートなった。

また、真田信繁の青年時代には、北条氏政、徳川家康、上杉景勝らも登場し、秀吉やその家臣団の直江兼続、加藤清正、福島正則、そして石田三成も関わるという当時の武将達が勢揃いの設定でもあった。

  そう考えると「真田丸」も今回の大河ドラマと同じ時代ではあろう。

また「軍師官兵衛」の時代もまた、信長〜秀吉の時代である。

  是非この2番組もお待ちくださいに入れて欲しいものである。




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2020年7月11日 (土)

7月の動きから

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


7月も早いもので10日が過ぎてしまった。

  今月の動向は?。

この業界はやはりコロナ感染者数との関連が強いようである。

  今月に入り東京都の感染者数が再び急増。
  全国の感染者数もそれに比例して上昇中。

都知事は再び県を跨ぐ移動の自粛要請を出した。
しかし、以前の強烈な横文字の標語は影を潜め、地味な漢字の羅列の標語に表現が変わり、出来るだけ地味に地味にという印象だろうか。

  そうやって経済への影響を極力低減して行こうという趣旨か。

いずれにしても、今月から再び全国的にも都内でも感染者数が再び増加に転じて、その勢いは衰えていない。

  そうなると再び人々の意識が巣篭もりというムードに一転。

その結果として、一時は外出、外食という以前の生活パターンに戻られた方が多かったのであろうが、再びの自粛ムードが我々スーパー業界への素材購入、家中調理と飲食という以前の徹底されたパターンに戻られた方もいたのであろう。

  その結果としての今月の業績。

要は徐々に5月から6月、6月から7月とトーンダウンしながら少しずつ普段に戻る流れになっていくのかと予想していたが、5月後半から6月上旬のお客様の流れに戻ったような感じである。

  そこに営業時間もチラシも元に戻る流れが一致したことも大きいであろうか。

しかしだからと言って夜のお客様が増加しているわけでは無い。

  相変わらず日中のお客様の単価増による売上げ拡大がメイン。

やはり巣篭もりに戻る傾向のお客様が増えているのであろう。
こちらのエリアも、ここ一週間程度の間に一気に20人程度の新たな感染者が見つかった。

  そんな事実が外出や外食のムードを一気に解消させてしまうものである。

そんな空気が再び広がれば、月後半の夏休みやその後のお盆商戦へも大きな影響を与えていくであろう。
やはりお盆商戦は当初見込み通りの流れになっていくのではないだろうか。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-e79af0.html

そして店舗としては「自分のお店はどのような流れになるのであろうか?」という仮説を個店毎に立案しかなければならないのが今年の大きな特徴であろうか。

更に、7月といえば「土用丑の日」。

  今年は火曜日が丑の日となる。

平日の丑の日は全般に食品スーパーにとっては好都合となる。
特に火曜日となれば、前々日の日曜日との差が二日間となる為、19日の日曜日からお客様は遠出や外食を控え、鰻に関しても自宅で食べる行動パターンが多くなるであろう。

  日曜日〜当日火曜日までは大きなチャンスとなろう。

そしてその流れがギフト商戦にも連動し、今年のギフトの動きは都市部ほど高まるであろう。

  田舎には帰れずとも気持ちだけは。

そんなリモート帰省が今年の特徴となろうか。
そしてお盆商戦は都市部ほと普段の食材をメインに通常であれば田舎でご馳走を頂く暮らしが、今年は自宅でご馳走を頂く暮らしへと変化する。

  帰省コストを食材へ費やす今年のお盆の暮らし。

今年のお盆商戦は自信を持って臨みたいものである。










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2020年7月10日 (金)

キャリアを振り返る2

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


以前のブログで「キャリアを振り返る」を記した。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-257978.html

自分の歩んできた過去を振り返る。

  そこから見えてくる自分の強みや弱み。

人間は過去のキャリアから現在が形造られている。
よって、これからの自分もその延長線の上のレールに乗って未来を歩んでいくという確率は高いであろう。

前回もザックリとではあるが、過去のキャリアからの現在を書いて見たが、今回は正確に過去を振り返ってみた。

  この業界への入社から年齢毎のキャリアの回想。

何歳で入社し、何歳でどこどこのお店に赴任し、誰の下でキャリアを積んだか。
その後、何歳でチーフとなり店長は誰で副店長は誰だったのか。
更に、何歳で鮮魚スーパーバイザーとなり誰が上司だったのか。
そして、何歳で副店長で誰が店長でどんなことをその店長から学んだのか。
何歳で店長になり、その時の上司は誰で部下は誰だったのか。

  等々、詳細にキャリアを振り返って見た。

そこから、何歳の時にどのようなことを誰から学び、それが自分のキャリアにどのように活かされているのか。
そのようなことをMacBookのメモ帳にまとめてみた。

  そうやって見えてくる自分の強みと弱み。

特に、自分の強みは上記のような手法で年代別に誰から何を学び、それを活かしてどの職位で何をやったのか。

  そんなまとめ方をすると明確に見えてくるものがある。

それを最後に箇条書きにまとめてみると、自分にはどんな強みが備わっているのか、という部分が新ためて明確に認識することが出来たのである。

  “だから何?”

そう思う方もいるだろう(笑)。
しかし、一度自分のキャリアを振り返り、自分が歩んだこの業界の道とそこで影響を受けた上司や同僚の名前を記載することによって、その時の上司の顔を思い浮かべながらその時のことを思い出すと、その時の感情も同時に湧き上がり、その時の感動や感情と同時に明確に心の動きを思い出すことができるのである。

  その時の心の動き(感動)が学びの根源であったことを知るのである。

人間はそうやって、その時々の心の感動がその時に明確に心に刻まれるから、それが学びとなって体に吸収されていくのであろう。
自分のキャリアを振り返ってみると、そのことがよくわかるのである。

  そしてその学びを行使して難局を打開していくのである。

それらをまとめてみると、今後の自分の未来が見えてくるのも不思議なものだ。

  “この流れから自分はこの方面に進んでいくのだろうな”

それはかなりの確率で実行されていくのであろうなぁ〜、と言う確信。

  不思議なものである。




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2020年7月 9日 (木)

自分の言葉に置き換える

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


店長もまた中間管理職。

  トップからの指示命令を部下に落とさなければならない。

特に今はコロナ禍の下、トップ指示、本部指示が直に店舗の店長の下に降りてくる。
3月から4月にかけては、コロナショックにより店舗でのコロナ対策が怒涛のように押し寄せてきた。

  緊急を要する場面においては「本部指示」「社長指示」を全面に押し出す。

これは当然であろう。

  “誰が言った言葉か?”

緊急事態の時ほど、「誰が」と言うキーワードは需要であろう。

  「トップの言葉」ほど説得力のある出所は無い。

しかしなんでもかんでも店長がこの手法に頼ってしまうと、組織は硬直化してしまう。

  なぜか?。

誰も状況に応じた思考能力を失ってしまうからだ。

  “今この状況で我々は何をすべきか?”

通常であればその状況を現場でいち早く察した店長や担当者が自らの判断でスピードを持って行動すべきことであるが、本部からの指示、トップからの指示を待つことに慣れてしまうとスピードを持った行動が失われてしまうし、考えなくなってしまう。

  “どうせトップが判断してくれるだろう”

そんな思惑が店長や店舗の中に蔓延してしまうと、組織は硬直化し個店はスピードを失い組織的に競争力を失っていく。

  店長は常に「自分の言葉に置き換える」ことが大切である。

トップや本部の指示命令その他提案等も含めて、その指示を噛み砕き、その本来の主旨を洗い出し、それを現場視点に置き換えて部下に、店長としての言葉に置き換えて伝えることが非常に重要なのだ。

  そのことによって部下はトップ通達を自分のことに置き換えて受け入れるのである。

「これはトップ指示だ!」

  そう言ってしまえば話は簡単だ。

それで従わない奴はいない。

  しかしトップ指示を伝えた瞬間に思考は止まる。

何故?、と言う思考は止まり、何も考えずにやると言う行動のみが頭に残るだけである。
それが、上司の言葉を自分で受け止め、理解し、そして自らの思考と意志で行動することに慣れてくると、そこには行動と共に「継続」と言うスタンスが付いてくるものだ。

  維持継続していくと言うスタンス。

これは自分の言葉に置き換えて受け入れるところから始まるのである。

  そして中間管理職の店長はそのことによって自らを鍛えていくのである。

企業視点、トップ視点、上司の視点を自らの思考で読み解き、それを部下の視点に置き換えて、自分の言葉として部下に伝える。

  これこそが組織力なのである。





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2020年7月 8日 (水)

やりたい仕事

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。



部門への配属。

  ほとんどは新入社員時に決定して配属が決まる。

その段階で自分の希望を受け入れる企業もあれば受け入れずに企業判断で個人を配属する企業もあろう。

  以前はほぼ全員が企業判断で配属が決定していた。

とは言っても、ある程度は人事も個人の資質や特性を考えて部門を決めているんだろうなぁ〜という憶測はあった(笑)。

  “あいつは背が大きいから鮮魚だな”
  “こいつは小回りが効くから青果か”
  “あれは坊ちゃんタイプだから衣料”

等々、なんとなく個人の特性や特徴、そして資質を見て部門の配属をしていたようには思える。
現代は、事前に個人の希望を聞いてから、その希望を優先して決定していくようになってきたのだろうか。

  それでも自分の希望に反する部門配属の場合もあるようだ。

以前、新入社員が多く配属される店舗の店長をしていた時、ある女性の新入社員がいた。

  本部では是非レジ担当として将来を期待したいと願っていたのであろう。

彼女への内示は「レジ部門」。

  そして彼女にレジ部門と告げた瞬間に、泣き出した。

レジだけは嫌だという。
私も彼女はレジ部門が一番妥当な配属だと思っていたが、彼女の話を聞くとレジだけはやりたくないと言う。

  理由は言わなかったが。

と言うことで、その旨を当時の人事部長に告げて配属部門を変えてもらった。

  変更後は精肉部門である。

彼女にそのことを告げると、嬉々として喜んで引き受けた。

  女性が生鮮部門を希望する。

男性でも人によっては嫌がるのが、食品スーパーの生鮮部門だ。
それを、彼女は大学卒業して精肉部門に嬉々として配属される。

  ここに何か彼女の強さを感じたのである。

結局彼女は優秀な精肉チーフとして大型店の新店を任せられ、見事な縦割りを維持する部門チーフとして君臨し、結婚退職した。

  今回、同様の女性が赴任した。

鮮魚部門でアルバイト。
そして正社員として登用されたが、鮮魚部門ではなく惣菜部門。

  それからの経緯は知らないが、結局は鮮魚部門に戻り当店に配属された。

女性が鮮魚部門を選択すると言う時代。
時代に逆行しているように思えるのは私だけであろうか(笑)。

  我々の入社当時は「なんでもござれ」と思って入社した時代。

それはそれでとにかくわがままを言っている場合では無かった時代から致し方無いが、それでも鮮魚部門で良かったと思っている。
それは誰もが自分の配属部門をそれで良かったと思えた時代でもあったのだろう。

  しかし現代は希望が通る時代。

とは言っても、逆に生鮮を希望する女性もいると言う時代。
我々の時代には考えられない選択であるが、逆にやってみたいという女性もいると言う時代になったのであろう。

  男も女も関係無い。

そんな意識が男性にも女性にも当たり前に内在している時代なのであろう。

  逆に頼もしい時代なのかも知れない。





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2020年7月 7日 (火)

階段を造る

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今までも同じ言葉でいろいろな記事を書いてきた。

  その中の一つに「階段を登る」がある。

目標は同じ「業績」というワード。

  自らの業績を達成するために「どの階段を登るのか」。

そして、その階段とは企業によって用意されているのが一般的だ。

  A社は価格という階段を用意。
  B社は品質という階段を用意。
  C社は品揃という階段を用意。

商品の選択基準だけでも上記のような企業毎の優先順位を用意して、自社としての基準を持っているもの。
更には、業績を改善達成していくためのステップとしても、企業毎にどのような階段を登って業績改善のステップアップをしていくかの指標が用意されているのが一般的だと思っていた。

  A社は徹底して点数を高め売上を上げていく階段。
  B社は徹底してロスを抑え利益を上げていく階段。
  C社は徹底して関連販売から相乗効果を出す階段。

上記のように、企業毎に業績達成の為に、企業のトップや創業者が築いてきた商売の本質を現場で伝授しながら規模を拡大させ、その伝授によって育ってきた部下や親族達がその創業者の意思を引き継いで、その商売の原点をある程度の企業としてのマニュアルのような手引書にしてまとめられてきたものが存在するのである。

  それがその企業の業績へ向けての階段であると考える。

先日のリモートミーティングの際に「階段の登り方」が話題になった。

  ある企業の店長が言った。

「当社は最近企業同士の連合により、大手企業の経営手法や店舗運営手法が当社にも波及されつつあり、現場で従来の階段を登ってきた店長以下の店舗従業員が戸惑っているのです。」

  そんな声があった。

それは今まで、企業として全員がその階段を登ることによって一様に業績改善が為され、企業の方針として出されたその階段の有効性を発揮し、更にはその階段を登ることを奨励し評価されてきた現場の人間達が、ある日突然その階段が否定され新たな階段を示されても、そう簡単にはその階段に乗り換えられない現実はあろう。

  従来の階段を登るために構築された全てのシステム。

そのシステムすら足かせになっていくのであるから、簡単に階段を乗り換えることはできないのである。

  しかし企業連合によって生産性を高めるのが連合の本来の意味。

よって、そのことを理解し、早々に新たな階段を理解することから始めなければならない。
逆に言うと、従来の階段から新たな階段に移行した現場が最優先で評価されると言うパラダイムになったのである。

  またこんな声もあった。

「当社には階段が無いのです。」

  それ相応に規模のある企業の店長の言葉である。

「階段を皆で構築していこうと言うトップの意向なのです。」

  要は今の企業スタッフで一つ一つ自社流の階段を構築していこうと言うもの。

それはそれで、それに関わった人間達は、自分で創造した階段であるから愛着もあるだろうし、その後の定着化においてもそれに関わった人間達が率先してその階段を奨励し、現場に浸透させていくことは容易に想像できる。

  しかしその階段も長い年月をかけて企業に定着していくもの。

それ相応に規模のある企業が、今後地域内で不動の存在価値を得ていくかどうかの瀬戸際でもある、企業理念でありコンセプトの立案。

  その企業の登る階段には必ず理念が存在する。

その理念が、働く従業員達の魂を奮い立たせる求心力を持つかどうかが大きなポイントであろうか。






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2020年7月 6日 (月)

5年目突入

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


2016年7月2日。

  当店が新規オープンした日。

いつの間にかまる4年が経過した。

  いよいよ5年目に突入した。

他企業と違い、お店の誕生祭とかオープニング記念セールなど無いため、しっかりと自分のお店の開店日を覚えているオープニングスタッフでなければ記憶にない日であろう。

  幸いにも開店店長として記憶に新しいのである。

が、それも同じオープニング当時からの部門のパートさんから言われて初めて思い出したのであるから情けない(笑)。

4年前の7月2日に新規オープンした今のお店。

  当然オープン前からの採用から携わってきたお店である。

以前にも新店の店長として赴任したお店もあったが、その時は僅かオープンから一年以内での人事異動。

  新店一年経過後の数値結果が見えないままの人事異動。

よって、以前の新店の時は、自分が立ち上げた新店がどのような経緯を経て一年が経過し、その後の業績が昨年実績との比較の中でどのようなトレンドを描いて流れていくのかを検証できないままに人事異動となってしまったのである。

  非常に悔いの残る人事異動であった。

しかし今回の新店は逆にまる4年と長い在籍年数。
店長にとって4年という年月が長いか短いかは企業や店舗、そして人によっても違うであろう。

  店舗数の少ない企業であればある店長も店の主となっている場合もある。

また店舗間の距離の遠い企業であれば人事異動も少なく、店長の在籍年数も多い企業もあろう。
私も一番初めの店舗はまる5年近く在籍していたので、今回のまる4年という時間の経過は逆にあっという間の出来事のように感じられるのである。

  まして新店。

新店であるから、それ以前の採用活動から赴任していたわけである。
新店開店前の2月には辞令を頂き、採用活動に入った為、私自身はもうすでに4年は経過していたのだが、開店からはようやく4年が経過した。

  個人的には今回は長いスパンで開店からのトレンドを検証してみたかった。

それは、初年度は昨年比が出ないから現状のあるべき姿を模索しつつ、日々の従業員の成長を武器に競争力を高めていくことが最優先となり、昨年実績が出る一年経過後の月からが本当の戦いとなる。

  それは昨年実績という事実との戦いである。

自分のお店が昨年に売り上げた実績に対して今年の売場はお客様にどう評価されているのか。

  その事実が目の前の売上昨年比という業績である。

そこからは常に昨年比と比較しながら毎月毎月自分たちの売場がお客様に評価されていくことになる。

  その継続から二年目、三年目、四年目と経過してきた。

よって、二年目と比較した三年目の評価を検証でき、三年目と比較した四年目の評価も検証できたのである。

  これは自分が毎年実行した売場の評価を計三回評価できる機会を得たということ。

この経験は大きいと思っている。

  何をすればどのような評価を得られるか。

それを一店舗の店舗運営を通して学べたのである。

  そしてこの4年間から学んだ業績チェックは自分の宝である。

そして、いよいよこのお店も五年目がスタートした。
競合店も従業員も、そして集客数も大きく変化してきたこの四年の足跡を土台として、更なる飛躍の年としていきたいと願うのである。







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2020年7月 5日 (日)

7月の新ドラマ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

本来であれば4月スタートの春ドラマがコロナショックにより軒並み撮影延期からの放送延期に見舞われ、ようやく緊急事態宣言解除による撮影再開からのドラマスタートが、7月から放映される段階になった。

まずは「半沢直樹」であろうか。

  7月19日(日)21時〜 TBS。

https://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/

待ちに待った放映であろうか。

  前回の最高視聴率42.2%は史上最高の視聴率。

「倍返し」はあまりにも有名なセリフであろうか(笑)。
そしてその前の2週に渡り、7月5日(日)と7月12日(日)の2回に渡り前回の総集編を特別総集編と題して放映されるという。
これは是非ともチェックして、7月19日(日)の本シリーズに突入するという。

  是非ともこちらもチェックしておきたい回である。

次は「アンサング・シンデレラ」。

  7月16日(木)22時〜 フジテレビ。

https://www.fujitv.co.jp/unsung/

これはもう石原さとみ見たさでの案内である(笑)。

  石原さとみ。

もはやドラマの女王の称号は誰も異論の無いところであろう。
それだけ彼女が出演するドラマは大きな話題となり、そして見るひとの心を打つのである。

  今回は薬剤師の活躍を扱ったドラマ。

スタートはコロナショックにより医療業界への刺激を回避する為にもドラマの放映が遅れたとの情報もあったが、ようやく7月からのスタートとなった。

  薬剤師という地味な存在と仕事内容。

そこで信念を持って現場に立ち続ける葵みどり役を石原さとみが演じるという設定でのドラマ。

  楽しみである。

そして「私の家政夫ナギサさん」。

  7月7日(火)22時〜 TBS。

https://www.tbs.co.jp/WATANAGI_tbs/

多部未華子主演のラブコメディー。
製薬会社のバリバリのMR(メディカル・レプリゼンタティブ)という設定。

  しかし家事と恋には不器用なアラサー女子。

そこにひょんなことから家政夫として雇われる大森南朋。
そして、瀬戸康史がどのように絡んでくるのかも楽しみである。

最後は「わたしたちはどうかしている」

  毎週水曜日 22時〜 日本テレビ

https://www.ntv.co.jp/watadou/

主演は浜辺美波、横浜流星。
こちらも放映日が未定であるが、見応えのあるドラマとなるであろう。

今回はとりあえず上記4作をお勧め致します。






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2020年7月 4日 (土)

部下の覚悟

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


部下の人生を背負う。

  今まで「上司の覚悟」として事あるごとに記載してきた。

http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_321d.html

2008年2月21日のブログ以降、いろいろな場面で「部下の人生を背負う」ことが上司の覚悟であることを書いてきた。
当然それは、上司と部下の関係において上司が持つべき心構えであることは間違いないが、それでは相対する「部下」の心構えはどうなのだろうか。

  「上司に人生を預ける覚悟」が必要であろう。

それ以前には何の関係も因果もない上司と部下がある日突然人事異動という社命において共に仕事をすることになる。

  これは明らかに偶然ではある。

しかし偶然だからこそ思いがけない出会いがあるのである。
何も運命づけららないから、ある一時の邂逅がその人間の人生を変え得るのである。

  だから上司は常に部下と共に過ごす人生に緊張を持って向き合うのである。

それでは、方や部下の方はどうかというと、こちらも上司に全てを預けるのではなく、自分の上司が自分の人生を背負うということに対しての覚悟を持たねばならないのである。

  お互いにその覚悟を持たなければどちらかが不幸となるであろう。

上司が部下の人生を背負う覚悟を持ったとしても、部下がその覚悟を持たなければ、結局は店舗運営に支障をきたしていくことになる。

  部下も上司に人生を背負われる覚悟が必要なのである。

そこから上司への信頼が生まれ、上司の言葉を信じて自らの行動を変えていく。
その行動力につながる上司への信頼がなければ、その上司と部下はやはり同じ屋根の下で上司と部下の関係を解消した方がお互いに不幸にならずに済むのである。

よって、どちらかがお互いに不信感を抱き、とても人生を背負ったり背負われたりという関係が結べないという感覚を持ったならば、お互いに不幸になる前に上司と部下の関係を解消すべきではあろう。

  自分の能力を遺憾なく発揮する為にはお互いの信頼関係が不可欠。

その信頼関係無くしては自らの能力を遺憾なく発揮することも不可能。
それは自分の業績評価においても最上位に引き上げることは出来ない。

  もし信頼でき得る上司であるならば。

そう考えると、上司への不満をどう打開していくか。

  私にもどうにも我慢のならない上司はいた(笑)。

一時はふてくされていた時期もあった。

  しかし見てくれている人は必ずいるものだ。

そんな方に拾われて新店メンバーとして人事異動を受けたことが何度かあった。
普段の本人の仕事ぶりを、周囲の人は必ず見てくれているものである。

  「お前の人生を背負ってやる」

そんな上司が必ず現れてくれるハズ。
それが、社会であり組織でもある。

  部下としての覚悟。

それは上司だけの覚悟ではないのである。








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2020年7月 3日 (金)

在宅ワークから見えてくるもの

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


在宅ワーク真っ盛りの昨今。

  そろそろその真価が問われる時なのであろう。

先日、出社前のラジオを聞いていたら、在宅ワークに関する内容が放送されていた。

  コロナショックにより否応なく進められてきた在宅ワーク。

当然、我々業界では有り得ない在宅ワークであるが、現場でリアルにお客様を迎え入れる小売業以外の企業では在宅ワークを取り入れざるを得ない企業が多かったと思われる。

  当方の仲間達でも小売以外の方々はほとんどが在宅ワークらしかった。

そして、先日の県を跨いでの移動の自粛解除を以って、在宅ワークから一部リアルな出社や出張可能となった方々徐々に出現し始めたとのこと。

  しかしこれを機に在宅ワークをメインでやりたい派も結構いるようだ。

企業としても交通費の問題、事務所経費の問題等を考えると、在宅ワークで可能は従業員はそのまま在宅ワークで残しておきたいという思惑もあろうし、従業員も自宅から勤務先の移動を考えると通勤時間や通勤費、そして都心に住う必要のない在宅ワークを歓迎する声は多いであろう。

  そんな状況の中で先日のラジオでの放送。

在宅ワークを実際に実行してみて見えてきた課題があるという。

  それは成果という貢献度。

在宅ワークとなれば、そこに上司は存在しない。
在宅で如何に成果を生み出すかという結果が従来以上に問われるのが在宅ワークの本質であろうか。

  しかし実際に在宅ワークをさせてみると見えてくる業績格差。

ここで言う業績という概念がリアル店舗で働く人間にはちょっと理解しがたいのであるが、要は会社に出社しないで在宅のみのワークや自宅から取引先への直行と直帰のみで仕事に仕方に切り替えた時の、結果の違いということだろうか。

  そこでは従来以上に個人差が大きく出ているということだ。

おそらく、結果を残す人間は従来通りに結果を残すのであろうが、結果が出せない人間はとことん結果が低いという答えが出てしまっているという事ではないのだろうか。

  個人のオリジナリティを出せる人間と出せない人間。

それが在宅ワークで明確に出てきているという。
在宅ワーク以前は、上司と部下が共に同じフロアで顔突き合わせながらの仕事がメインであった。

  そんな時代では「やってる感」がモノを言った。

上司、私はこれだけやってます!、という姿勢が大切だった。
それは、従来からの仕事の取り組み方の定番とも言える従業員の姿勢として奨励されてきた姿でもある。

  上司の言葉を真摯に受け止め礼儀正しく元気にハキハキと。

それが従来から奨励されてきた従業員の仕事に対する姿勢ではあった。
しかし、それだけの従業員かそれとも自ら仕事を創造出来る従業員か、という厳しい選別をされるのが実は在宅ワークの恐ろしさだったと言うわけであろう。

  働いている「感」と言う表現だけの従業員か否か。

その選別が今回の在宅ワークで証明されてしまったと言うのが、今回のコロナショックから見えてきた事実であると言う。

  知れば知るほど恐ろしい世界ではある。

それでは我々の業界は、今回のコロナショックで何が真実として露出されてしまったのであろうか?。

  何もせずとも安敦とした仕事で売上が上がる世界。

それを体験した小売業界が再び競争の世界に引きずり込まれた時に、明確に現れてくるのであろうと私は思う。





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2020年7月 2日 (木)

お盆商戦を占う

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


これほど環境が激変した後でのお盆商戦。

  誰もが初めての経験であろう。

よって、今年のお盆商戦は昨年実績など全くアテにならない中で売上予測を立て、単品計画を立てなくてはならない。

  最後は「エイッ、ヤッ‼️」と決めて(あきらめて?)いくしかないか(笑)。

今年に限っては、その手法も一理ありだとは思うが、やはり年間で二番目に盛り上がるであろう食品スーパーのお盆商戦。

  そして更に言うと利益高も稼げるはずのお盆商戦である。

人材を有効に活用して、8月商戦と12月商戦で年間の粗利高をしっかりと稼がなければならない8月のお盆商戦である。
企業としては将来の為にもこの8月をしっかりと利益確保も含めて精度の高い計画と結果を残したいものである。

  とは言ってもコロナショックの後遺症は大きい。

さて、どこまでお盆の帰省を従来の帰省客が受け止め実際に行動するかに掛かっているであろう。
それともう一つは、帰省を受け入れる田舎側の態度にも違いが出てくるであろうか。

  個別個別の地域や家での認識の違いもあろうか。

しかし、ここ最近になってからは、より田舎の方がコロナに対する認識が寛大になってきているようにも思えるのだ。
そう言う意味では、首都圏側の遠慮の方が意外に神経質になる恐れもある。

  まぁ、いろいろな憶測、推測、そして仮説が成り立つのではないだろうか。

結局は、先日のリモートミーティングの話題にもなったのだが、企業毎、エリア毎、そして極端な言い方にはなあるが、個店毎に今年のお盆商戦の仮説立案が重要になるのではないだろうか。

  自店のお盆商戦の特性。
  GWでの買物行動把握。
  直近での週末買物把握。

上記のような情報から、あくまでも自店での仮説を立案しなければ、今回ばかりは一律昨年と比較してどうこうと言える状況では無い。

  個店毎のお盆商戦は本当に状況はバラバラになるであろう。

概ねの予想で言えば、田舎ほど厳しく、都会ほど好調な売上推移になると言うことは予想はつくが、とは言え自店は田舎と見るべきか都会と見るべきははまた個店によって変わってくるのである。

  田舎では大は好調、小は厳しい。
  都会では大は厳しく、小は好調。

店舗規模によってのメリットデメリットが生じる可能性はあろう。
そう考えると、益々同じ企業でも個店によってその結果はまちまちであろうし、更にお盆商戦といえども普段の食材や冷凍商品等の買いだめ出来る商材は継続して好調を維持していくのではないだろうか。

  そして今年は7月後半の4連休をどう見るか。

本来であれば東京オリンピックの開会式の為に予定されていた「海の日」「スポーツの日」が7月の23日(木)24日(金)と重なり、更に週末の土日と連動して4連休となる。

  この4連級がすっぽりと空いてしまうのである。

ここで遅ればせながらのゴールデンウィークの再来となるか、相変わらずの巣篭もり継続となるかで、その後のお盆商戦の動向の変わってくるかもしれない。

  今からのお盆商戦への仮説。

その為にも今からの対応が急務であろうか。







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2020年7月 1日 (水)

ブランディングを進める2

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日はブランディングを進める、を記した。

  自店のポジショニングを知るという情報収集。

自店は基礎商圏の中でどのような位置づけにあるのか。
それをパートさんの買物体験から収集しようとし、そこから見えてくる情報から競合対策へ繋げようという施策。

  今日は店舗の横串について。

ブランディングとは企業イメージの確立。
そして店舗を主体に見ていくと、ブランディングとは店舗イメージの確立となる。

  基礎商圏の中で自店をどのようにイメージしてもらうか。

その為には、本部主導の部門別縦割りの施策のみでは、商圏内のお客様へのイメージ作りに対して、店舗という一個の商品化という意味ではインパクトに欠けるのである。

  店舗という一個の商品としてのインパクトを如何に強めるか。

そこに店舗としての横串が重要となってくるのである。
ブランディングを意識した「安さ感」「鮮度感」「豊富感」「作りたて感」「賑わい感」等を如何に店舗一丸となって作り上げていけるか。

  食品スーパーの店舗には青果や鮮魚といった部門が存在する。

それらの部門は本部商品部のマーチャンダイジングによる統一された品揃えと商品が展開されている。
よって部門運営は本部商品部が主体となった運営となる。

  そこに店舗の店長の存在は大きくは反映されない。

しかし、企業のブランディングではなく、店舗のブランディングを進めていくにはそこに店長のリーダーシップが必要となる。
それは、店舗を一つの有機体として基礎商圏内のお客様に強烈にインパクトを与えなくてはならないからである。

本部商品部主導のバイヤーが思い描くバラバラなブランディングではなく、店舗の店長が商圏内の情報から自店を強烈にイメージしてもらうブランディングを全部門へ意思統一を図り、各部門が各々の役割に応じて徹底して実践しなければならないのである。

  そしてそれを継続的にやり続けて初めて商圏内で認知されるのである。

あくまでも、あそこのお店の◯◯部門は、△△だわ、という部門限定のイメージではなく、あそこのお店はいつ行っても△△だわ、と言わせる物でなくてはならない

  その為には店長のリーダーシップによって部門の横串を刺さなければならない。

その結果として、店舗が一丸となったときに初めて、お客様は店舗を一つの有機体と見てくれるのである。
そのようなイメージを植え付けられたなら、その情報は口コミとして徐々に地域内に浸透し、気がつけばいつの間にかそのイメージ通りのワンストップショッピング性が確立されているのである。

  それだけ横串の刺さった店舗は強い。

そして、ブレない。

  ブレないからワンストップショッピング性が高いのである。

新鮮、お買い得、豊富、見やすい、歩きやすい、清潔、笑顔、等々のイメージがどの売場でもその店員でも一様になされている。

  そこに横串の刺さったリアルな店舗の強みがあるのである。







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