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2020年6月29日 (月)

ブランディングの主役

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先週のリモートミーティング。

  ここで話題になったワード。

それは、「ブランディング」。
あるメーカー勤務の方から出た言葉である。

  自店の良さを如何に周囲のお客様の認識して頂くか。

そんな店長同士の会話のやりとりの中で、メーカー勤務にて日頃から「ブランディング」というワードとその開発の仕方を常に意識しているメーカー勤務の方だからこそこのワードが最適な形容詞として出してきたのであろう。

  それをブランディングというワードにして特化させていくという手法。

昨今ではこのブランディングという言葉をよく聞くようになった。
しかし、その意味はあまり理解していなかったというのが現実であろうか。

  ブランディング。

要は、企業イメージを如何に戦略的に競合店との差別化として自社や自店のポジションを明確にして、ターゲットを絞り、そしてコンセプト化して、企業として店舗として一致団結して取り組んでいくこと。

  これを一言でブランディングという、らしい(笑)。

そしてこのブランディングに対して、リモートミーティングでは議論が為された。

  ブランディングは本部主導で企画立案すべきもの。

そんな意見もあった。
もちろん企業イメージの確立であるから企業として大きなブランディングは必須であろう。

  逆にそれは店舗運営者の領域という意見もあった。

店舗運営者であるから、当然に店長ということである。

  ブランディングは店長の仕事?。

そこまで店長は踏み込むのか?、という意見もあろう。

  しかし私は店長の仕事でもあると思う。

それは、ブランディングとは企業イメージの確立であるという意味では企業としての本部の経営幹部や経営企画室のスタッフの具体的な仕事の領域になるのかもしれない。

  しかしそれは企業としての全般的な統一的な部分である。

逆に個店においては、個店の店長がよくいう言葉に「うちのエリアのお客様や競合店はこうだ」というズレの部分。
よって、企業イメージを統一的に確立して競争に打ち勝つためのイメージ戦略は当然その企業の土台として必要であろう。

  しかし上記のように個店個店が全てそのブランディングだけでは戦えない。

店舗毎に商圏が違い、顧客が違い、競合店が違うのであるから。
よって、個店毎のブランディングが必要であり、その確立と実践によって、企業としてのブランディングの土台の上に個店としてのブランディングがうの確立が重要なのである。

  個店のブランディング。

何も難しいことではない。

  自店の商圏。
  自店の競合。
  自店の強み
  自店の弱み。

そこから、企業で確立されたブランディングという土台にしっかりと乗っかり、上記情報から店長がお客様に自店の来店動機となるイメージ作りをするということである。

  鮮度のいいお店。
  品揃のいいお店。
  接客のいいお店。
  清潔感のあるお店。
  
そこを、自店のどこをどう強化してブランディングを確立していくか。
メーカーさんから飛び出した「ブランディング」というワードから、個店のブランディングは個店で確立しイメージ化していくのが店長の仕事であろうと直感的に思ったのである。

  しかしこれは瞬間的な販促活動ではない。

しっかりと仕組み化して組織として根付かせていくことが重要である。

  一ヶ月二ヶ月レベルで確立できるものでもない。

一年、二年、三年、・・・、と歴史を重ねていくことでお客様に確立されていくものである。

  同じ店舗で長年店長職をするから同じ価値観で確立できる。

店長のブランディングとはそのようなものかもしれない。










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コメント

ヒロミネさん、コメントありがとうございます。
基本的には企業としてのブランディングという土台は絶対に必要であり、そこからより現場で目の前のお客様の買い物同行を知る現場の店長やチーフ、更にはパートさんに至るまで、ブランディングの手法を活用して確立していければ、それは強い店舗として地域に君臨するのではないでしょうか。
個店経営とは企業のブランディングという土台を固めた後の上記のような現場を知る個店の領域まで踏み込んで確立していくということなのだと思います。
先日リニューアルオープンした東海地区の大手GMSも個店経営を標榜してオープンしましたが参考になるのではないでしょか。

投稿: てっちゃん | 2020年6月30日 (火) 06時16分

「ブランディング=企業イメージ」と勝手に解釈してましたので本部主導ですべきものでは?と言ってしまいました。(ユニクロはユニクロ、ニトリはニトリ)
そうではなく「ブランディング=周囲との違いの確立」であれば立地や商圏など周辺環境に左右されますので当然店長の仕事ですね。「ユニクロへ行く」ではなく「ユニクロ○○店だから行く」という店舗の差別化でしょうか?牛すじ煮込みのブランディングも話題にありましたが、単品のブランディングや個人のブランディングもあるかと思います。いずれにしても言葉の解釈と日本語への変換の問題で、決めなきゃいけないのは来店動機を最大化するための「企業イメージ」「ストアコンセプト」「重点管理項目」「部門の役割」「推しカテゴリー、推し単品」といったところなんですかね?弊社の場合「企業イメージ」がまだまだ定まらないのでブランディングは店長の仕事がと言われた際に、思わず「それは本部の仕事でしょ!」と言った次第が先日のリモートの経緯ですm(._.)m

投稿: ヒロミネ | 2020年6月29日 (月) 22時42分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
→あっ、パートですけどね(笑)。
世の中、特に小売業はパート従業員の方が力を持っている企業の方が多いのではないでしょうか。
特に東西の🐦は(笑)。

投稿: てっちゃん | 2020年6月29日 (月) 18時42分

第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
→いつも楽しく見させていただいてます!
ありがとうございます。
やはり誰にも指示されずに自らの意思で行動する部分に関しては、楽しさがついて回らない限り継続はしないですよね。
そして牛すじでのブランディング化。
そこには、精肉の牛すじだけではなく、店舗として牛すじを美味しく食べるための横串を刺すことによって、精肉だけのブランディングから店舗としてのブランディングに発展するのではないでしょうか。更に、煮物というメニューでは絶対的なブランディングを構築していく架け橋にもなっていくと思います。
精肉という一つの部門から如何に発展させて店舗という一個の商品を絶対的なものにしていくかが店長の最大のブランディング化だと思います。

投稿: てっちゃん | 2020年6月29日 (月) 18時39分

1年ぶり(笑)に店舗や売場に関われそうなので錆び付いた脳味噌をかき回し始めた所ですが、偶々ある本に出て来た言葉も「ブランディング」企業、店舗、売場、人員・・・何れにもブランディングは成長の上に必要ですね。私はパートの身なので大した事は言えないし出来ないとは思いますが現場に近い目線でのブランディングのお手伝いは出来るでしょうか。
ストアコンセプトも店長のブランディング意識により大きく変わるでしょう。どんなお店にしたいのか?そんな視点から人や店舗の成長ひいては利益拡大を楽しめる現場実現の為、巣篭もりに入ろうかと思います。
あっ、パートですけどね(笑)。

投稿: dadama | 2020年6月29日 (月) 18時10分

いつも楽しく見させていただいてます!
ブランディング戦略、うちでは牛すじ煮込みをブランディングして精肉では精肉総菜で牛すじ煮込みやってます!を強みでしています。
残った部分でロスも無くなり輸入だろう、国産だろう、和牛だろうと全部ごちゃ混ぜ煮込めばおいしいお肉。

荷受け場から来る業者のルールを改めて守ことを本日店長から皆に説明があり。
来店名簿に業者名、氏名、来店時間 帰宅時間を各業者に記載するようにコロナの感染ルートがいち早く分かるように徹底することになりました。
防犯のこともありますが、コロナというのがなければ、あまりルールに縛られることはなさそうなものが再度ルール通りにきちんと行うことを店長が言ったのは良かったと感じました。

投稿: 第01肉屋 | 2020年6月29日 (月) 17時28分

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