是非に及ばず
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
NHKの大河ドラマ。
現在は過去の名場面集が数週に渡り放映されている。
今日は、国盗り物語。
1973年の大河ドラマとなる。
私が一番初めに大河ドラマを見始めたのがこの国盗り物語から。
よって、私にとっても思い出のドラマとなる。
そして物語の時代が今年の「麒麟がくる」と全く同じ時代。
更には同じ時代と同時に同じ歴史上の人物である織田信長と明智光秀の二人の関係を中心に、国盗り物語では織田信長の視点で、今回の麒麟がくるでは明智光秀の視点からのドラマの違いだけであろうか。
ドラマの始まりは共に斎藤道三から。
よって、国盗り物語を見たときから、歴史上の人物の人間関係も含めて興味を抱いたものである。
織田信長から見たときの本能寺の変。
前回はここを最大に見所として、その過程が描かれており、今回の麒麟がくるでは、明智光秀の視点からの本能寺の変に至る過程が見所であろうか。
おそらくどちらのドラマも本能寺の変は最大の山場となろう。
それだけ、日本の歴史上での最大の謀反(裏切り)とされるのが本能寺の変であるからだ。
何故、明智光秀は本能寺の変を起こしたのか?。
戦国時代の最大の謎として未だに語り継がれる謀反が本能寺の変だ。
怨恨説
野望説
秀吉黒幕説
朝廷黒幕説
等々、いろいろな説がまことしやかに語られているが、未だに決定打は無い。
従来は怨恨説がほぼ100%として語り継がれてはきたが。
但し、世紀の謀反を更に盛り上げるという目的もあろうか、ここにきていろいろな説が強調されてきたような気がする。
但しこの時代は下克上の時代。
部下が上司を裏切ってのし上がるかという現実が一般的な時代背景でもある。
よって、平和な倫理観の今の時代においては、到底理解しがたい当時の倫理観や正義感があったのであろう。
本能寺の変において、今回の謀反の主が明智光秀だと知った織田信長は言った。
「是非に及ばず」
これもいろいろな捉え方、解釈の仕方があるようだが、私はこう訳したい。
「致し方あるまい。」
それがこの時代の時代背景ではないのだろうか。
自分の身辺に何が起きてもおかしくない。
全ては素直に受け止めよう。
そして目の前の事態に備えよう。
そんな時代背景からきた「是非に及ばず。」
そして、前回と今回の本能寺の変では、視聴者に何を伝えたいのかの比較。
よって今回の国盗り物語は特集は面白い。
国盗り物語である程度のストーリーの勉強になるが、その最大の謀反説が何に起因しているのかの違いを見分けられるのである。
とは言っても、麒麟がくるの場合は一年を通して見続けらなければならないのであるが、その前に約40年前の国盗り物語と比較できるというのは放送延期が与えてくれたチャンスかも知れない。
そう思って今日の国盗り物語を振り返って見たいものである。
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コメント
kazuさん、コメントありがとうございます。
信長像。
独裁者、破壊者、創造者というイメージから、先日の特集では天皇に対する忠実な僕(しもべ)という視点での放映が新たな発見というか視点というか。
人間の内面はいろいろな捉え方ができるということであり、それは現代にも言えることなのだと思いますね。
投稿: てっちゃん | 2020年6月22日 (月) 06時29分
kazuです
先週の名場面集も拝見させていただきました。私が大河を見る前の作品でしたので非常に興味深く見る事が出来ました。
会長がおっしゃる様に同じ時代のお話もどちら側からの視点で物語を描くかによって180度変わってしまう処が面白くもあり怖い部分ですよね。
歴史上の「善・悪」もどら視線で伝えられているかで全く変わってしまうのですから。
NHKの別番組で「信長」の一般的イメージと後の研究におけるイメージのギャップも興味深く拝見させていただきました。
投稿: kazu | 2020年6月21日 (日) 07時18分