変わる休憩室
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
新型コロナ対策。
初期的には店内での感染防止が図られた。
如何にお客様と従業員との飛沫感染や接触感染を防止できるかが最重点となり、レジや精算時の透明シートの設置や、惣菜やベーカリーのバラ販売を個包装や透明ソートでカバーするような手法で対応した。
その為に個店の店長がそれぞれに近隣のホームセンターに走り、備品や什器を購入して手作りで設置もした。
トングや濡れ雑巾なども定期的に消毒や撤去などもして、如何に店内での感染を予防するかを徹底させた。
“そこまでやらなくても”
当初はそう思ったりもしたが、感染拡大が加速度的になり、そんな事を言っている場合ではなくなってきたのである。
如何に徹底するか。
我々食品スーパーの店長達の視点はそこに釘付けとなる。
競合店の感染防止対策の情報収集。
競合店を見る視点は上記の点に絞られ、価格とか鮮度とかは二の次というよりもほとんど無視をする状態となった。
そして次に来たのが休憩室・更衣室の対応。
店内でのお客様同士やお客様と従業員との感染における事例がほとんど出ないという状況から、店舗内での従業員同士の休憩室での感染や更衣室での感染の事例が発生し、今度はそちらに目を向けなければならない状況になったのである。
休憩室で飛沫や接触感染をさせない対応。
これによって働く従業員の楽しみの一つである休憩時間のおしゃべりが休憩室から消えた。
多少はマスク着用にての会話はあるが、如何せん休憩する従業員の数が従来の半分程度に減少したのである。
減少したというよりも人数制限したのである。
休憩できる人数をテーブルの数×2とし、飛沫感染が防止できる距離にて個別に食事を摂るスタイルに変更した。
休憩室とは食事とその後のおしゃべりの場。
そして部門同士もあり他部門同士でもあるパートさん達の憩いの場でもある。
男子社員は休憩室で食事を摂る数よりも圧倒的に自分の車で食べる派が多いが、私は休憩室派の為、パートさん達に開放した休憩室では食事を摂らずに自分の車で食べるようになった。
休憩室で皆と会話をしながら食事を摂る。
これは、人間の特性ではないだろうか。
このような場で皆と食事の時間や食事自体を共有しながら、共同で事を成し遂げる一体感と一致団結力を養うのである。
この文化が失われていく。
これは危機感を覚えざるを得ない。
お店の団結力の喪失。
私はそう思っている。
よって本部からの指示があったら即以前に戻そうとも思っている。
お店の元気の源。
それはお店の休憩室にある。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
休憩室の現場にストレスを感じ無い若者。
休憩中のそんなスタイルが当たり前になっている若者。
確かに昨今は何をするにも個人主義。
休憩中のいろいろなグループに混じって食事を摂るというスタイルは皆無になってしまいましたね。
投稿: てっちゃん | 2020年6月 9日 (火) 23時23分
第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
歯磨きもダメなんですね。それは厳しい。
益々どこかで働く以外の集まれるそして語れる喜びを全授業員で満喫したいものですね。
投稿: てっちゃん | 2020年6月 9日 (火) 23時16分
私の職場も回りを囲われた独居房状態ですし食事もダンプラで仕切られて黙々と食べるだけ。
その環境にストレスを感じない若手社員もなんだかなーですが(笑)。
投稿: dadama | 2020年6月 9日 (火) 20時49分
社員は基本が車で休憩取るか、取ってないかで(主に自分)。
休憩室を使うのは、パートさんやご年配の方が占めています。
店長は休憩室で休憩を取るのを辞めて車で2時か3時に取るようになりました。
今休憩室には本部から来た高価な血圧測定器が場所を取っているので、人気を誇っています。
休憩室は最大で椅子が8個に長机が1個 40インチのテレビが1個 手洗いが出来る場所やポットやら歯磨きも可能です。
現在、コロナ予防で顔洗いと歯磨きが禁止になり、同様にお客様にもそれをしないでくださいのPOPを展開して周りへの注意を呼び掛けています。食べた後に歯磨できなくなります。
投稿: 第01肉屋 | 2020年6月 9日 (火) 09時05分