教えて成長する
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
部下育成にも色々な手法があろう。
先日は上司とともに出社させて学ばせる記事を書いた。
上司と共に仕事をさせて、そのOJTによって一日の流れから行動、そしてその考え方までは上司と行動を共にして身につけていくという手法である。
そこから一歩進めた部下育成法がある。
部下に教育をさせるという手法。
これは、新入社員から一歩進んで、二年目三年目の若手担当者に用いる手法であろうか。
店舗に新入社員や採用間際のパートさんが入社した。
その新入社員や若手パートさんを二年目や三年目の担当者に預けて教育させるという手法である。
もしくは、二年目三年目の若手パートさんにアルバイトを預けて教育させるという手法もあろう。
いずれにしても今までは教育されてきた立場の人間に新人を教育させるのである。
これによって、自分が今まで学んできたマニュアルや手法を逆に今度は他人に教えていくという流れである。
これには二つの意味がある。
一つは文字通り新人の担当者やパートさんを教育すること。
二つは逆に教える立場の若手担当者自身も学んでいくこと。
人に教えることによって自らも学ぶということ。
特に経験の少ない担当者やパートさんは、自分よりも経験の少ない人間に対しては、自分の経験から如何に自分が持つノウハウをわかりやすくまとめて他者へ伝えるかということ自体が本人の大きな成長に繋がるものである。
教えて学ぶ。
そのことによってノウハウや技術を再度学ぶということ以外にも、仕事に対しての自信ややりがいにも繋がるものである。
更に自分が学んできたレベルを再度自分自身で振り返ることにも繋がる。
そして、他者に教えた部分に関してはすっかり自分のものとして習得できたと言えるであろう。
この経験は非常に大きい。
更には、この二人の信頼関係をも構築してしまうのである。
一歩間違えると、二人の関係にクサビを入れることになってしまうかもしれないが、それ以上にメリットの方がより確率的にも高いし効果も絶大である。
よって積極的にこのような関係作りのきっかけを作ってやることが重要である。
そうやって、部門が一つになっていくのであり、店舗が一つになっていくのである。
そしていずれは、自分が教えた人間に支えられて未来の自分が存在するのである。
先輩と後輩。
リアルな関係が徐々に薄れていく昨今であるが、人間の組織とはそのような土台の上に成り立っているのも事実なのである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
下克上。
それはいずれチームという組織運営に大きな足枷になることは間違いないでしょう。
結果的に下克上になるのか、逆に推奨するのか。
結局は結果だけを追い求める組織、そして組織内の足の引っ張り合いになるリスク。残念ながらそんな組織で働きたちとはこれっぽっちも思いませんね〜。
投稿: てっちゃん | 2020年6月13日 (土) 22時59分
自己否定となりますがてっちゃんの精神は正しいと信じたいですね。下克上を推奨するのは本当に組織として正解なのかは今でも肝に落ちません。
投稿: dadama | 2020年6月12日 (金) 21時26分