キャリアを振り返る
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
小売業という仕事。
その中でもスーパーという仕事。
同じ店内にあらゆる食材を扱い、カテゴリー毎に部門で括り、青果、鮮魚、精肉、日配、加工食品、菓子、米、冷凍食品、アイス、そして惣菜であり寿司でありベーカリーでありが存在する。
そして概ねの業界関係者は、そのどこかの部門からスタートして新人の時代を過ごし、その部門で責任者となりマネジメントと商売の本質を経験し学んでいく。
そこから実力を評価されればまたその上の職位に進んでいく。
要は、一人一人の歩んできた道、そしてこれから歩んでいく道はそれぞれに同じではないということだ。
人それぞれに違うキャリアを積み上げながら成長していくものである。
逆に言えば、辿ってきた道を紐解けば、その人間の考え方や体質が見えてくるということでもある。
私は鮮魚という部門を皮切りにスタートした。
現在ではどこの部門に配属して欲しいかという要望を言える企業もあるが、当時は入社してきた新入社員はそのほとんどが、どこでも可という心構えで入社してきたと思われる。
よって当初から「この部門は嫌だ」という愚痴を聞いたことはなかった。
当初は言われるがままに与えられた仕事をこなすのが精一杯ではあった。
しかし、それ以上に貪欲に仕事を覚えようという欲も無かったかもしれない。
そういう意味では先輩からはイマドキの若者として捉えられていたかもしれない。
しかし、会社のイベントや店舗でのイベント、酒飲み等の席には好んで参加した。
そこでは、本音での上司との会話を楽しむことが出来た。
そして上司の本音と建前も聞いた。
仲間との本音での会話も楽しめた。
末端パートさん達の本音も聞けた。
職場以外のそれぞれの人生。
人それぞれのバックボーンがあっての職場での集合体。
人間の裏側から見える目の前の姿。
そんな経験を通しながら、人間は過去のキャリアから現在が形造られていることを知るのである。
そしてそれが後々のマネジメントに携わる時に役立つのである。
しかし、人間の機微を突いたマネジメントだけでは潰しが効かないのも事実。
やはりこの業界は販売力がモノをいう。
それは自分が携わる部門で腕を磨くのが一番であろう。
そしてその部門の責任者の時代に徹底して磨けるのである。
要は部門チーフ時代は販売力とマネジメント力の両面を磨く最高のタイミングである。
幸いにも、鮮魚部門でチーフを任された後にそのままスーパーバイザーという職位に就いて、更に鮮魚の深みを知れたのは幸いであった。
そこで仕入れの奥の世界を知ることが出来たのは幸いであった。
販売力とマネジメント力。
どこかのキャリアで両面の深みを経験したいものである。
そしてそんな風に自分のキャリアを振り返ってみるのも、自分という仕事人の強みであり弱みでありを再認識し、次へ活かすという意味からも必要なことなのではないだろか。
そこから見えてくる、次へのステップ。
それもまた自分の目指す方向性なのではないだろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
やはりそれぞれに培ってきた源流。
こればかりは何があろうとも曲げることはできないのでしょうね。
そして仕事を楽しむ。同感です(笑)。
投稿: てっちゃん | 2020年6月25日 (木) 09時14分
お陰様で私も一企業で社員として人生を全う出来ました。今は嘱託社員=時間給労働者(笑)。
これからはキャリアを活かし仕事を楽しもうと思います。あちらの会も大切ですが源流(笑)はこのブログ。あちらの会でこのコメントを見た方はピーンと来るかな(笑)。
投稿: dadama | 2020年6月24日 (水) 17時15分