中長期計画
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
毎週開催のリモートミーティング。
あくまでも飲み会ではありません。
しかし今回は私も一杯だけ泡盛を頂いた(勝手に飲んだ)。
毎回の固定メンバーもいれば初顔(リモートミーティングに初参加)の方もいる。
そこがまた話題(ネタ)として楽しいのである。
そこで、ある店長が三年計画について語り始めた。
店長の中期三年計画。
あまり聞かない言葉である。
いや、経営者や経営幹部が長期五年計画や中期三年計画について作成して店長達に通達するのはよく聞く話ではあるが、店舗の一店長の計画として三年計画というのは初めて聞いた話である。
しかしその店長は中期三年計画を作成し今年度が初年度であるという。
ということは、その店長は(というかその企業は)店長として三年間はそのお店で店長職を任命されているということであろうか。
通常の店長の人事異動、とりわけそのお店での三年計画を作成させるほど一店長がそのお店で長期的に人事異動させずに店舗運営させる事を前提に三年計画を作成させることは無い。
もしそれがその企業の人事政策であればそれは素晴らしいことである。
店長はその部下のチーフや担当者と同様に、いつ何時人事異動によってそのお店を離れるかは誰も知らない。
まして本人は尚更のことだ。
だから年度計画は作成するが中期的な三年計画を自身が作成し実行することは少ないであろう。
しかし人材育成として同じお店で中長期的に店舗運営させることは非常に重要であると私は思う。
経営とは永続するものであるからだ。
更に、店舗運営も店舗経営であるから、一店長と言えども、中長期的な店舗運営を同じ店舗で担うことで、長期的な視点での店舗運営を見る視点を養うことができるのである。
私の場合は今回はたまたま新店開店からまる4年を同じお店で店舗運営させていただいているが、特に新店の開店からの長期的な五年の経過を同じ視点で観れるということは非常に重要なことである。
これがまさに経営の視点と直結するからである。
ゼロから人材を採用し、他店舗で教育し新店を開店させる。
そして初年度、次年度、三年目、四年目、そして五年目と紆余曲折を経ながら店舗を運営し、その過程でその店舗がどのように成長し、集客力を高め、そして地域のお客様からの支持を高めていけるのかという過程を見ることができるからである。
これは一人の店長にとっては非常に重要なことである。
何が重要かというと、経営理念や年度別計画の積み上げが如何に重要であるか、そしてその積み上げによってどのような結果(業績)が積み上がっていくのかを同じ店舗の人材の成長と業績の推移を連動して観れるからである。
これぞまさに長期計画の有効性を検証するものである。
そういう意味で、一店長に三年計画を作成させ実行させようとするこの企業は素晴らしい人材育成を実践していると思われる。
そしてその三年計画を立案実行しようとするその彼も真摯に学ぼうとする姿勢もまた素晴らしい。
やはりそのような長期的視野で人材育成しようとする企業であるから、その部下もまたその信頼に応え、あらゆる情報に積極的に収集し積極的に取り入れ、自らの三年計画にチャレンジしていこうとする意欲と行動力が生まれていくのであろう。
そんな人材を応援していきたいものである。
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コメント
ヒロミネさん、コメントありがとございます。
いろいろなくだりを用意して頂きありがとうございます(笑)。
当方も書きっぱなしでその後の検証ができていませんので、何年の何月何日の記事だったのかが不明ですが、何度も同じような記事の繰り返しなので、おそらくそこから刷り込まれていったのではないでしょうか。
いずれにしても、同じお店で3ヶ年計画というのは私も作成したことがありません。3年計画を立案し実際に3年同店でその検証ができるというのは有効に活かしていただきたいし、前年の土台から次年度が組み立てられるものですから、早速今年の基礎固めができるかできないかが次年度に大きく影響するでしょう。
そこがスピードを以って進められるかどうかが最大のポイントでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2020年5月22日 (金) 06時36分
誰のことでしょうか?
憶測ですが多分その人はもっと単純な発想で、収益や教育はたった1年では芽が出せないと思ったから3年かけようと思ったのです。それから地方小都市の昔の一番店で「のれん」の強みがあり今いまの基本がおろそかになりがちなのでまず基本かと。地方で強かった名古屋の清水屋さん栃木の福田屋さんのようなイメージでしょうかね?あとはてっちゃんがいつも言う「個」の強化でしょうか?部下育成とかマネジメントとかチーフの異動のくだりとか大学生のアルバイトのくだりとか、結局最後は個人の成長に繋がりますよね。で、そんな人たちと常に仕事ができる職場環境つくりと職場構造つくり。が方針となり、1年では厳しいので3年に伸びた感じですね。
結局はこのブログから大いにヒントを得て方針に落とし込んだのではないのでしょうか?
本当にありがとうございました。
投稿: ヒロミネ | 2020年5月21日 (木) 23時10分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
長期的に同じお店で勤務すると三年目以降からは飽きを感じてきましたが、店長になってからは最低でも三年は同じお店で自らの店舗運営を経験し、一つの視点で同じお店の数値状況を検証しないと本当の意味での継続の本質が見えてこないと考えています。そしてその本質が見えることが成長であるとも思っています。
次回22幕候補ですね👍。
投稿: てっちゃん | 2020年5月21日 (木) 11時03分
店長に3年の計画を立てさせる・・・憶測ですがリモートで参加してられた方は基幹店に配属されたのでポスト的には部長級だと思います(職責と給与は別として.笑)ですから会社としても将来的なポストも鑑み中長期的な戦略を課しているのではと。何れにしてもあちらの会の若きメンバーが会社を支える重責を任される事は会の誇りでもあり嬉しい限りですね。コロナ収束の暁には是非現地視察と美味い地酒を堪能しましょう(笑)。
投稿: dadama | 2020年5月21日 (木) 10時43分