コロナ・日本の軌跡
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
緊急事態宣言が解除。
今週の月曜日の事である。
先週には大阪府等が緊急事態宣言解除となり、ちょっと急ぎ過ぎかなとの印象もあるが、少しでも早めに経済活動の復興の狼煙(のろし)をあげたいところなのであろう。
1月後半から始まったコロナショック。
中国から発生し韓国に拡大、そして欧米にて爆発的な感染者と死者がいまだに止まることの出来ない感染者や死者であるが、日本はと言うとそれらの国とは違い、比較的穏やか?に感染が拡大してはここにきて収まりつつある様にも思える。
海外でも日本のこの状況が話題となっている。
「日本の奇跡」
徹底したロックダウンもしない日本がなぜ?。
その様に報じられ、今となってようやく日本の対応に学ぶ研究がなされていると言う。
確かに、中国の武漢から発生した新型コロナウィルスではあるが、その脅威が日本に及ぶまでには若干のタイムロスはあった。
しかし、2月に入りダイヤモンドプリンセス号の乗客から新型コロナウイルスに感染した乗客がいることが判明した段階から、一気に他人事から我がことの問題として突き付けられたのである。
日本に立ち寄っただけで全ての施策を担った日本。
その対応を厳しく評論する世界の各国。
それこそ対岸の火事として評論するだけの諸外国。
しかし、思えばそこでの修羅場を経験し、日本の感染症の専門家達がそこから得た知識と知恵がその後の施策に活かされ、日本という国家の現場と現実を踏まえ如何に医療崩壊を起こさずに、死者を最小限に留めて感染を拡大させないかという非常に難しい綱渡りを、当初の思惑に近い形で実現できたのではないだろうかと思うのである。
まず初めに前提として共通認識を持たなければならないこと。
それは、今回の新型コロナウイルスとは従来のウイルスにはない初めての経験であるということである。
過去に経験が無いということは何が成功で何が失敗かという経験が無いということだ。
よって誰もが当初から成功への道を歩めるなど思っていないということ。
とは言いながらもダイヤモンドプリンセス号での対応から今回のウイルスの脅威を事実の事例として学び、そこから日本という国の現実の医療体制や PCR検査体制の現実を踏まえて最適だと思える対策を提言し、政府がそれを国民に対して要請し、大方の国民がマスメディアから流れる情報を下に行動を起こしたという流れであろうか。
そこで専門家がまず初めに提言したのは「日本の医療体制崩壊の防止」。
そして医療体制崩壊防止から得られる死者の減少。
その様なロードマップを国民には大々的に表明はしなかったものの、内部にしっかりと納めて着実に進めていった結果が現在なのではないだろうか。
そうやってのらりくらりと感染をパンデミック化せずに済んだ。
そうこうしながら、逆に欧米各国に感染が広がり一気に医療崩壊を招き、ロックダウンや強制的な外出自粛に至るという事例を通して、その様な事例から把握出来なかった事実を学び、それを新たな施策として取り入れていったというストーリーを当初から描いていたのではないだろうか。
後となっては何でも言えるが(笑)。
“こののらりくらりで最後に笑えればいいのだが”
私もそんな思惑でコロナショックを捉えてはいた。
しかし、医療崩壊という最大の危機をギリギリの崖っぷちで防げたのは結果的に幸いであったといえよう。
そして、日本人の従来からの生活様式もウイルスの感染防止(人から人への)に大いに役立ったのも事実であろう。
しかし更に厳しい生活様式に縛られる今後の生活。
目指すは、一刻も早く治療薬や予防薬の開発と安定供給であろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
第二波が騒がれる昨今。
全国的には終息感がありますが、第二波に襲われた地域やクラスターが発生した地域の方は再度感染対策に向かうことになるでしょう。
同県で発生したスーパー店舗内での従業員のクラスターにおいても、人ごととは
思えないですからね。
投稿: てっちゃん | 2020年5月30日 (土) 06時13分
最近の若者はと思う事はあれどいざとなったら団結する日本人。大和魂は不滅と信じたいですね。ただ、国際社会の現代。世界が終息に転じなければ経済回復はまだ先の事でしょうか。インバウンドに目を向けてきた昨今。暫くは国内シェアを如何に伸ばすかが鍵になるのでしょうか。
益々、価格軸と商品軸のメリハリと差別化が求められるのでしょうね。
投稿: dadama | 2020年5月29日 (金) 22時31分
第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
肉も輸入に頼る部分が大きいですから、今後の世界各国の状況で大きく変動するのでしょうか。
商品調達に関しては企業や本部のバイヤーの領域でしょうから、店舗では如何に人材を充実させて店舗内での商品製造と供給をいかに安定させる事が出来るかを重点的に行動を起こしていくべきかと思います。
本部と店舗は車の両輪。
そんな共通認識を前提に本部と店舗の人間の信頼関係が確立出来れば強い店舗が必然的に生まれていくのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2020年5月29日 (金) 10時24分
昨日の主任会議で議題の会議の1つで
北九州でのコロナの増加が懸念されて今後どうなるか問題になりました。
また夏、冬に向かってコロナの状況もどうなるかも話題に上がりました。
当社は経営1本化になり合併した企業も同じ看板を背負いシステム統合を図ることで、人件費削減やアウトパックの生産体系を図ることで小店舗は少ない人材でもやりくりできるよう試行錯誤されて、それでも足りない部分を大型店で製造し、配送することで緊急時の製造に充てることが可能になりました。
着々と内部構造が一新され新しい人材も増えてきてはいるが、パートが増えてこないのが現状と製造部門でも工場を足場に製造するスタッフをどうするかの問題もあがりました。
また精肉の1パック、1枚、1セットなどの表示の問題。グレーゾーンの表記廃止など。
あとアメリカがコロナの増大の目途が立たないので作業者が減り、輸入物の牛、豚の値段が激高になり、夏場だとあんまり需要も少ないチャックロールなども跳ね上がることになり、それの値下の見通しもまだ難しいと。
冬場も変わらない現状と冬場にうす切り需要に高単価で販売することになると、売れるものも売れず、このまま国産需要で安くはないが求めやすいサーロインを販売して売りを取るのが良いということになりました。
投稿: 第01肉屋 | 2020年5月29日 (金) 08時58分