パナソニックの改革
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今日は日曜日。
芸能ネタの日(笑)。
しかしネタ切れ。
よって、先日のカンブリア宮殿を取り上げたい。
パナソニック専務の樋口泰行さんを取り上げていた。
樋口さんはパナソニックの前身である松下電器に入社し、その後25年前に松下電器を退社し、ボストンコンサルティング、アップルコンピューター、ヒューレットパッカードコンピューターを経て、なんとダイエーの取締役社長にも就任していた時期がある。
更にそこからマイクロソフトを経て、再び2017年にパナソニックの専務として復帰したのである。
通常カンブリア宮殿にはその企業の社長が登場するのであるが。
なんと今回はパナソニックの専務の登場である。
それほど、樋口さんのパナソニック内外での評価が高いということであろう。
そんな樋口さんは現在は一事業部を統括する立場。
それは、パナソニックの中の「コネクティッド・ソリューションズ」という企業向け機器を統括する部署である。
企業が企業向けに販売することを「B to B」
企業が個人向けに販売することを「B to C」
個人が個人向けに販売することを「C to C」
と表現するらしい。
樋口さんがパナソニックで実践した改革は二つある。
一つは「社内向け仕事を捨てろ」
二つは「客の現場に深く入り込め」
三つは「商品ではなく解決策を売れ」
パナソニックほどの日本を代表する大企業ともなると、その規模から社内向けの作業や仕事が過剰気味になっていくのであろう。
例えば、重役会議の席順も、毎回毎回その出席者に応じて秘書が席順を決めるという。
「その作業に何分要したのか?。」
そんな問いを秘書に向けるのが日課になっていたのではないか。
更に、以下のことを次々と変えていった。
巻物を取り出しての朝礼での唱和。
本部を顧客に近づく為に東京移転。
出社時の服をスーツから普段着へ。
社長室のレイアウトを風通し良く変更。
カタチから変えるという手法はある意味わかりやすい。
それは従業員にとっても、会社が変わろうとしているとい意図は伝わってくるだろう。
しかし、それは一つのきっかけであって、改革者の本来の意図ではない。
よって二ツ目のの「客の現場に深く入り込む」ことが有効になってくる。
それが、クロネコヤマトの配送センターにて、単に商品としての機器を売り込むだけでなく、その機器を使用して現場の課題を共に改善していくという手法。
これによって、単なるモノ売りの形態から三つ目の「解決策を売る」という改革に繋がっていくのであろう。
例えば上記に出てくる監視カメラ。
そのカメラの設置によってお客様の商品購入場面が撮影される。
このカメラをファミリーマートと組んで、商品の補充情報を店舗の従業員に伝えるといった情報供給を可能にしたという。
ここから小売業界の人材不足の解決策としていくという。
企業の大きくなればなるほど、そこで働く従業員は商売という感覚から企業内の役割としての一パーツとして、顧客から遠く離れてしまっていくというギャップが生じる。
我々の仕事は顧客の為にある。
よって、顧客から離れてしまった距離感を再び縮めていく。
そこに樋口さんは色々な手法によってパナソニックを変えようとしているようだ。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
働きがいを持って自信を持って自社に就業する。
大切なことですね。
それにはブレない自分を持つことでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2020年4月 6日 (月) 06時22分
日曜日の芸能ネタは死守して頂かないと(笑)。
改革が何故必要になったのか、そこにはパナソニックでも大企業病が存在したと言う事でしょうか。常に時代を先読みする洞察力と行動力。創業者精神は時代や企業規模が変わっても大切だと思うのです。混沌とした時代だからこそ。
https://www.panasonic.com/jp/corporate/history/founders-quotes.html
投稿: dadama | 2020年4月 5日 (日) 17時39分