曜日別動向
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
自社の新店がオープンして約一週間。
見えてくるものが多い。
それに関しては先日の記事「タイミング」にて記載した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-a7d5ea.html
如何に事前にマーケティング調査をして、十分な仮説を立てて見たところで、現実にオープンしてからの動向とはかけ離れた部分も多い。
そして、コロナショックの中での慌ただしい開店ではあったし、当店でも協賛チラシを入れて同じ日替わり商品の販売にも参加した。
新店の開店。
思えば自店も4年前の7月に新規オープンをし、そこから試行錯誤を繰り返しながらの現在である。
オープン当初の売上や曜日別動向からすると、4年後の現在は大きく変化してきている事に気づく。
それは自社新店の一週間の動向からの比較として見えてくるものである。
新店の強みとはハード面での新しさ。
なんでもそうだが新しいものは清潔で汚れていない。
既存店と違い清潔で汚れていない店内、そして明るい照明、更には当面は鮮度、品質、そして価格面でも安価に設定されているから、日々の買い物も当面は新店で購入する方が多いであろう。
しかし新規開店時の超お買い得なオープニングセールによって近隣のお客様も相当な買いだめをされていると思われる。
よって、開店一週間は買いだめ需要が高まるが、その後は一時期買い疲れが現れるものである。
それが開店一週間後から訪れる。
よって、そのお店が通常パターンになるのは二週間後からであろうか。
そこからが新店の本当のスタートであると言える。
そして見えてくるのは曜日別の動向からの店舗特性。
まずは日曜日。
日曜日は店舗の商圏の広さが現れる。
その店舗がどれほどの商圏を持つのかの目安が日曜日の来店客数に現れよう。
店舗規模、商業集積、競合状況、出店立地。
それらが相まって、その店舗の商圏が形成される。
その商圏形成の結果が日曜日の来店客数と売上に反映されるのである。
次にはその企業が持つ曜日別の強みと新店の曜日別動向が一致しているかどうか。
ドミナンスが形成されていれば既存店の強みが継承される。
よって、同じ曜日の強みが新店開店早々から発揮されるが、新規エリアへの出店であればその強みは経験を要する。
当店も当初はその強みがなかなか発露されずにスタートした。
そして時間帯べつ客数動向。
基礎商圏の強さがここに現れるのである。
午前中にしっかりとしたお客様が入店されているのであれば、そこは手堅い商売が可能となる。
自転車や徒歩での来店客は、その店舗を絶対に裏切らない。
しかしまだまだスタートしたばかりの新店。
これから長い長い人生の始まりである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
コロナショックのその後。
私はこの混沌としたその後が非常に楽しみなのです。それはその混沌とした状態から新たなものを生み出した者だけがその混沌の波に乗れるのではないかと思っているからです。
その混沌の中からの塊を取り出してみたいですね。
投稿: てっちゃん | 2020年4月 5日 (日) 00時30分
最近では大手SMでも数年で撤退&閉店のパターンが見られるようになりました。それだけ商圏内の環境変化や同質化の競合出店が激しさを増しているのでしょう。消費増税の影響も測れないままウイルス騒動に振り回される環境。
てっちゃんも危惧されているように非常時から平常時に落ち着きを取り戻した時、社会環境やお客様志向はどう変化しているのか。売り手も買い手もウイルスに翻弄される中、将来の構図が見えにくくなってしまいましたね。
中小企業は従業員の感染リスクも増し存続の危機に直面する企業も出てくるのでしょう。
投稿: dadama | 2020年4月 4日 (土) 17時56分