前年に縛られる
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
この業界。
現在は社会的使命から好調に推移。
他業界が政府からの要請で営業を自粛している現状から、国民の食の需要を一手に引き受けている関係上、特に週末を中心にお客様の増加と売上増加が止まらない状況である。
これは当面続くであろう。
しかし、この業界もいずれ前年に縛られる時が来る。
それが来店の2月以降からであろうか。
確かに今は絶好調の業績ではあるが、来年の2月以降からはこの絶好調の売上に縛られる時が来る。
その時に企業や現場に何が残っているのか。
その時に、この環境の中でも地道に売場や商品、販売面での学びの積み重ねが企業毎に店舗毎に大きなギャップを生むのではないだろうか。
“前年の売上は参考にならない”
そんな言い訳は通じないのがこの業界である。
しかし、そんな中でも前年売上を落とさない企業や店舗もあるだろうし、前々年の売上にも達しない企業や店舗も現れてくるであろう。
それはこの一年で何が残せたかで決まるであろう。
そんな想いでこの一年を過ごすことができるかどうか。
“大丈夫だよてっちゃん、まだまだ伸び続けるよ”
確かに当面は巣篭もり需要にて、来年2月以降もこの需要は残るであろう。
しかしそれとて時と共に軽減されていくであろうし、いずれはその需要が消えていく日も来るであろう。
その時にどの店舗がお客様に選択されるかという課題。
必ず取捨選択の時をお客様も迎える時が来るのである。
コロナショック時は否応なく食品スーパーで食材を購入せざるを得なかった。
しかし、予防薬や治療薬が完備し、市内でのコロナ感染も一応終息された段階では、お客様の感染リスクはなお存在はするだろうが、外出や外食も
今までよりは需要が出てくるであろう。
更に外泊や旅行等への暮らしの変化も出てくるだろう。
そうなった段階では、食品スーパーへの需要は最大ピーク時と比較すると大幅に低下してくることになる。
そこに企業間での業績の格差が生まれるのは必至。
それはもはや来年の2月以降から我々業界を襲ってくることになるだろう。
その時までに何を捨てて何を取り入れ強化していくのか。
それには、一年後の人々の暮らしの変化を読まなければならない。
一年後には地域の人たちの暮らしがどう変化しているのか。
そこからいち早く売場レイアウトや品揃え、レジ機器等を今回の反省を下に今後のリスク軽減への方向で改善させていけかどうかに掛かっていると思われる。
コロナショックによる慌ただしい日々。
しかしその後に訪れる前年比という大きな壁。
今この現実から何を学ぶか。
真剣に考えなければならない時代が到来するであろ。
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コメント
k,kさんコメントありがとうございます。
首都圏に近づけば近づくほど人材不足が深刻になりつつあるようですね。
先日のリモートミーティングでも各社の人材難は深刻度を増しているように思いました。
そんな中で数値をコントロール出来るその腕は見事としか言えませんね。
状況を判断しながらいろいろな引き出しから売上、荒利、ロス、そして生産性までコントロールしながら上司が望む数値に着地させる。
流石です👍。
投稿: てっちゃん | 2020年4月23日 (木) 06時49分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
客数増も当然ですが、客単価の増加が異常値でしょうか。
特に日持ちのする商品の買いだめ需要の伸びに特徴が見られますね。
更に納豆、パスタ等の棚板が見え始めていますので、お客様の心理も買いだめに動いているようです。
買いだめ需要のこの時期に鮮度訴求にて日持ちのお手伝いは必須でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2020年4月23日 (木) 06時43分
鮮魚は粗利きっちり取れよと店長指示だったので残業の人件費抑えて売り上げは予算ぴったりで中身を出したら他店との比較で売り上げを取れと方向転換を急に言い渡されました💦やはり周りに合わせないと変に目立つからなのですかね?っとはいってもバイトが全員自宅待機になり人員も日配、午後はレジに行ってしまってるのでやれる範囲で伸ばします。前半の貯金はたいて目玉出せばすぐに追いつくでしょう。ただ切る人間がいないので簡単な施策にします。来年に昨対施策やるとしても状況がどうなってるかは誰もわかりません。
投稿: k,k | 2020年4月22日 (水) 22時20分
店舗責任者は常に先を読まねばなりませんね。
前年比110%前後伸びてる数値の分析、客数.客単価.買上点数、部門やカテゴリーの特性。それらを検証し次年度への目標を立てねばですね。客数が上がってるなら常連さんになって頂く戦略。買上店数が上がってるならどの部門を強化すれば買上店数を維持出来る確率が高いのか?いずれにしても非常時も学習場にして新たな戦略を考えねばですね。
投稿: dadama | 2020年4月22日 (水) 20時32分