コロナ後の世界
皆さん、こんにちは。
食品スーパーて店長をしている「てっちゃん」です。
コロナの感染者は増加の一途をたどっている。
各県の外出自粛要請も多くなってきた。
国の要請から県の要請、市の要請に降りてくるに従って、より身近な問題として自らの行動に強制力が加わっていくようである。
そして、その行動が人々の暮らしを激変させながら週を追うごとに週末の行動を変えている。
その結果としての食品スーパーへの買い物行動。
特に週末の買い物行動は昨年と比較しても大きく変化してきている。
それは当然であろう。
週末ほど多くの人は外に出て普段の仕事のストレスや学校、育児等のストレスを家族で、個人で解消しながら自然を楽しみ買い物を楽しみそして家族の触れ合いを楽しんできた。
結果としての帰宅後の食事。
それが、土日を通して家にいることを強制され、外に出ずに自宅で食事をすることを強制されているわけである。
更には、外出に際しても食事の用意をする為のスーパーへの買い出しぐらいしか許されていないと言う現実。
週末ほど来店されるお客様の買い方が激変したと言ってもいいだろう。
コロナの終息は全く未知数ではあるが、これだけの国民の行動の変化はいずれ後日結果として現れてくるであろう。
徐々にこのような強制力のある要請は解除されていくであろう。
但し、一気に以前の暮らしに戻るはずもない。
そして、終息しても人々の心の中にこの経験は刷り込まれていくことであろう。
見えないウィルスの脅威。
それは今回の新型コロナウィルスでは終息しようとしているが、ウィルス自体がこの世から抹消されたわけではなく、また新たな脅威が襲っていくると言う事実を想定しながら人間は暮らしていくことになるであろう。
よって、ここ1ヶ月の買い物行動の激変は極端であるとしても、その行動の中から定着していくものと以前に戻ろうとするものとが折り混ざって買い物行動が変化していくことは容易に想像できる。
今回我々は見えない敵の脅威と恐怖を味わった。
不幸にして身内の方が感染したりお亡くなりになった方もいるかもしれない。
そしてスーパーへの使命も明確に示され、そしてそれを受け入れる我々もその使命を果たすべく、3密を避ける売場の提供を実践した。
更には働く従業員を大切にしてこの脅威から守る手段も取ってきた。
そのことで、世間が小売業、特に食品スーパーへの認識が変わっていくのではないだろうか。
以前は「お客様は神様」。
そんな風潮が日本人の中にDNAとして受け継がれてきたのも事実であるが、今回のコロナショックによって食品スーパーへの認識も大きく変化していくであろうし、また逆に我々販売側の認識も大いに変わっていくと思っている。
今後は「人間は皆平等」。
お客様と販売者は対価を払って商品購入する買い手と売り手はフィフティフィフティの関係であると言う認識がお客様にも販売者にも根付いていくのではないだろうか。
今回の出来事は大雨や地震とは根本的に異なる出来事である。
それは一時の事ではなく、今後もこの脅威と背中合わせで暮らしていくことを認識させられた出来事である。
そしていつ何時また自分もこのウィルスに感染するか分からないと言う恐怖を植え付けた出来事である。
いずれ感染に対する特効薬等も開発されてはいくだろう。
しかし、感染すると言うリスクには何の変化もない。
そして見えない敵に囲まれながら生きていくと言う覚悟。
そのことが、これからの人類に及ぼす影響と暮らしの変化は劇的になっていくのではないだろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
現状はレジ台へのシート設置や欠品対策に追われる日々ですが、いずれそのような対処が一段落した暁には、dadamaさんがおっしゃるような局面を迎えるのではないでしょうか。そしてこの業界だけでなく全ての業界の構図が全く異なる風景になるのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2020年4月16日 (木) 06時59分
また、携帯の操作ミスで失礼しました。
個人的見解ですが、普段から医食同源の健康的な食生活が一番の予防策だと思うのです。今の売れ筋は即食性や保存性の高い食材であるのは否めませんがそればかりでなく感染予防の見地からの食の提案も大切ではないでしょうか。そんな余裕が現場に無いのも充分に承知しておりますが生鮮を軸とした安心、安全、健康の食提案も大切だと思うのです。
投稿: dadama | 2020年4月15日 (水) 20時30分
コロナウィルスの脅威は未だ先は見えませんが、致命傷に至る方が多いのは持病がある方と高齢者の方、つまりは免疫力が弱い方の確率が高いように見えます。この場は個人的見解が許される場と思うので書かせていた
投稿: dadama | 2020年4月15日 (水) 20時22分