改革とはコンセプトを変えること
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
改革。
よく使われる言葉である。
逆に使われ過ぎて本来の意味が薄まってきているようにも思える。
改善と改革の違い。
改善とはトヨタ自動車が「カイゼン」と称して、現場げ起こる問題を現場が修繕していくことによって、日々の中での効率化と安全な状態を維持継続していく為の行為である。
よって現状を肯定し維持発展する為の行為となる。
しかし改革となると、現状を否定するところから始まるのである。
例えば大型立地の地方百貨店。
駅前で多くの人が立ち寄る時代背景から賑わいを呈していたが、クルマ社会の到来により住宅地もより遠方になってくると、駅前立地の意味合いが変わってくる。
そうなってくるとこの百貨店の存在意義が問われることになる。
そこには改革という言葉を使用して、現状の品揃えやサービス、売場のレイアウト等を見直し、この百貨店の今後の存在価値を見出して新たな企業理念を確立して再生していくことになる。
これが改革ということではないだろうか。
よって改革とは企業のコンセプトの変更を伴うということである。
それでは、コンセプトとはなんなのだろうか。
企業にはまず「理念」が存在する。
理念とは、企業の存在価値を表す言葉であろう。
何のために自社は社会に存在するのか。
その貢献する領域を表したのが企業理念。
その理念を具体化するための枠組みがコンセプト。
但し、その枠組みは社会という人間組織の進化や変遷に伴って、その企業の社会貢献する領域とのズレが発生してくることになる。
そのズレを修正するために必須なのが、コンセプトを変更するという改革なのだろうと思う。
しかしコンセプトの変更においても細部の具体化においては、変えなくてはいけない部分と変えなくては社会貢献できない部分が生まれてくるものである。
問題は変えなくては社会貢献できない部分。
その部分をコンセプトの変更によって枠組みを変え、具体的な実践方法をより社会貢献にマッチングした手法に改革して社会に提供していく。
改革とはコンセプトを変更して組織内の考え方を変えることから始まるのである。
よってコンセプトを変えなければ改革には至らない。
その覚悟がなければ、改革という言葉を出してはいけないのだろうと思う。
改革という言葉だけで組織内の行動が変わるのかといえばそれは否だ。
それは従来から実行していた末端の行動パターンが存在するからである。
その行動パターンを破壊してでも、違う行動パターンを定着させていく。
そんな覚悟を持って改革を実践していきたいものである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
→失う事を恐れる事が無くなった立場
間も無く当方もそのような立場(笑)。
限られた時間ですので、この機に今まで学んできたことをどこまで伝えられるかが最大の課題になるでしょうか。そこの部分では悔いのないようにしていきたいですね。
投稿: てっちゃん | 2020年3月29日 (日) 06時31分
外部の血が入ると改革は一気に進みますね。皮肉なもので現体制は私の考えに近いのも事実。しかしながら長年培ってきた人の繋がりや信頼も消滅し省みれば一線を退く歳にもなってしまいました。
アウトローは最後までアウトローで生きなければならない運命なのでしょうか(笑)。
良くもも悪くも守りや失う事を恐れる事が無くなった立場、自分らしさとは何ぞやを考えながら残された時間を生きていきたいですね。
投稿: dadama | 2020年3月28日 (土) 18時25分