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2020年2月14日 (金)

育種家という仕事

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のNHKの仕事の流儀。

  「育種家 鷲澤幸治」。

育種家?。

  初めはそんな仕事があるのかも知らなかった。

辞書で調べてみると、こう書いてあった。

  「家畜や植物の品種改良を職業とする人」

とあった。

果実の世界では品種改良によってどんどん新たな品名のりんごや柑橘が登場しているが、花の品種に関しては花栽培の農家さんの仕事の中にそのような部分も入っているではないかと思っていたのであるが、彼はその世界では有名な存在だという。

  ダリアの神様。

育種家が一生に一つの新品種のヒット商品を開発できるかできないかという世界において、次々と新品種をヒットさせてきたその手腕をして、ダリアの神様という呼称で呼ばれるようになってきたのだという。

  恩年72歳。

しかし日々農場に立ち、雑草をむしり、そして余分な花を抜いては見込みのあるダリアだけを残して農場を整理していく。

  品種の改良には自然交配と人工交配があるという。

ネット検索してみると、その交配に関して以下のように載っていた。

「品種改良の方法のうち、一番使われている方法が「交配育種」つまり、「かけあわせ」です。良い品種を作るには、まず、目的の形質の優れた、母親・父親を選びます。次に、母親として選んだ花の雌しべに、父親の花粉をつけます。これを「交配」と呼びます。」

  これは基本的に「人工交配」であろう。

しかし、鷲澤さんはこの人工交配を嫌い、あくまでも自然交配に拘っている。

  なぜか?。

思いもしない逸品が自然の営みによって生まれるという。

  自然交配とは。

昆虫や動物によって花粉が運ばれて交配する、人間の手を介さない自然の交配のこと。

  そこから生まれる意図しない交配。

鷲澤さんはあくまでも自然交配に拘っているのだ。

  育種家のほとんどは人工交配で新種を開発するらしい。

人工交配の方が圧倒的に自分の意図した姿や形を生み出すメリットはあろう。
しかし鷲澤さんはあくまでも自然の成り行きに任せ、その自然の成り行きという場の環境を整備する下準備に徹する。

  相当時間のかかる仕事の進め方。

よって、10年に一度の奇跡を呼び込むのであろうか。

  だから、常に園を回ってその奇跡の一輪を探し回るのである。

自然に任せる。

  ある意味これが一番美しいのかもしれない。








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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
毎日コツコツと基本をやり続ける部分と大胆に単品を積み込む部分。基本の上に積み上げていく単品量販やメニュー提案。そしてそれを売り込むための陳列技術や媒体関連。やはり商売は奥深いですね。

投稿: てっちゃん | 2020年2月15日 (土) 23時17分

10年に一度の千載一遇に掛けての自然交配。毎日の売上に一喜一憂しているようではまだまだ修行が足りませんかね(笑)。どこの世界でも自然とか基本がしっかりせねば安定した成長や進化はないと思うのですり

投稿: dadama | 2020年2月15日 (土) 21時31分

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