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2020年2月11日 (火)

生鮮の強み・グロの強み

皆さん、こんにちは。
  食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


生鮮に強いかグロサリーに強いか。

  食品スーパーも二極化しているのだろうか。

生鮮上がりだから生鮮に強く、問屋上がりだからグロサリーに強い。

  しかしそうとも言い切れないから不思議なものである(笑)。

そして生鮮に強いから生き残れてグロサリーに強いから生き残れないのかと言ったら、それもそうでも無い。

  食品スーパーの七不思議であろうか。

企業としてある部門に特化して強みを発揮することと、経営として維持継続していくことは別物であると言うことであろう。

  何より大切なのはバランスよく一個という強みがあるかどうか。

どのお店で買い物しようか?。

  その問いに個店の一個の強みをお客様の期待されているかどうか。

そこが問題なのである。

  とは言っても生鮮に強いスーパーそうでないスーパーがある。

生鮮に強いというのは生鮮3部門の「青果」「鮮魚」「精肉」の3部門を指す。
この3部門の売場作り、商品化、そして鮮度と価格で差別化されており、いつ行っても一定の売場が維持されており、尚且つ季節感やイベント性に優れ、そのイベント毎に魅力ある食材が提供されている企業や店舗である。

  そこには創業者や企業トップの思い入れや意思が凝縮されている。

そしてやはり創業者やトップが生鮮部門の特性を理解して、商品回転を重視する商売方法を選択している企業が強くなっていく傾向にあるのではないだろうか。

  商売とは攻め続けること。

生鮮部門とはそういう特性を持っている部門である。
商品の鮮度や価格、そして商品回転を高めようとすると必然的に売れる売場や売れる商品化、売れる陳列に売れる価格という部分を常に考え続けていくから、売れるということに対しての執着力がついていくのであろう。

  これが結果的に魅力のある生鮮売場の実現を見るのである。

逆にグロサリー売場に強いチェーンストアもある。

  グロサリーとは圧倒的な売場面積と品揃えアイテム。

しかしナショナルブランドを中心とした品揃えが中心であるから、どうしても価格に敏感になり、チラシの目玉としての位置づけが多くなる。
そしてあれだけのアイテムを取り扱うわけであるから、決められた人員で如何に効率よく店舗運営ができるかが大きな課題となる。

  そこを克服して強みを発揮するには作業オペレーションに強くなければならない。

一定の人員で数多くのアイテムを品切れをなくし、前出しがしっかりなされていて、尚且つ季節性の高いエンドや話題性の高い商品の打ち出しをしっかりできているのは、作業オペレーションn強くなくてはならない。

  より効率よくより安定した売り場の維持。

これがキーワードであろうか
そしてそれを日々の中で継続していくには、作業スケジュールを店舗全員が理解し、そのスケジュール通りの実践力が問われるのである。

  そしてこの二つの実践力を持つ企業が本当に強いのである。

だからお客様から一つの店舗として選択されるのである。

  “あのお店はいつ行っても安定している”
  “あのお店は鮮度品質でも安定している”
  “あのお店はどこよりもお買い得である”

そんなお客様のイメージと期待感があるから、一個の個店として数ある競合店の中から選択されるのである。

  商品回転と作業効率。

食品スーパーとしてはこの相反する二面性が必要なのであろう。






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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
→明日はこの目線でお店を拝見致しましょうか(笑)。
御意‼️。

投稿: てっちゃん | 2020年2月12日 (水) 00時06分

第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
かなり明確に自店の強み弱みを把握されてますね。
それを確固たる意志を持って継続されれば、必ずお客様からの期待値は間違いなく高まっていきますよ。
頑張ってください‼️。

投稿: てっちゃん | 2020年2月12日 (水) 00時04分

商品に鮮度があるのですからその商品を陳列する売場や従業員にも鮮度が無ければトータル的な鮮度は下がってしまいますね。商品鮮度はもちろんですが、前出し・面合わせ・欠品・埃・制服の汚れ・接客応対・・・
これらは全て商品鮮度に連動する事を理解し実践する事が店舗力をつけるのには必要であると思うのです。明日はこの目線でお店を拝見致しましょうか(笑)。

投稿: dadama | 2020年2月11日 (火) 18時05分

生鮮に強いというのは生鮮3部門の「青果」「鮮魚」「精肉」の3部門
自分のとこは圧倒的 精肉>青果>>>>鮮魚です
グロッサリー = 精肉+青果+鮮魚+総菜+寿司でどっこいどっこいです。

特大規模型イ〇ンの頃に比べたら
グロッサリー > すべての生鮮 って感じだったので差が凄いと感じます。


お客様から一つの店舗として選択されるのである。

  “あのお店はいつ行っても安定している”
  “あのお店は鮮度品質でも安定している”
  “あのお店はどこよりもお買い得である”

自分がいる店は
平日は社員が1人でパート対応なので売場が回らず、客数が多い日(土日含む)は社員が2人なので売場が即埋まるので

・平日は売場が安定してない汚い売場ですが、比較的安い
・土日、イベント時は売場が安定していて、綺麗な売場になるが、価格が不安定(2品考えて買わせる並び)
・鮮度は常に最新を保つ技術。売場が回らない限りは、古い商品は残さない。(牛は除く)
・お買い得感は薄いが、国産多めなので、国産数が欲しけりゃ当店へ。綺麗な商品が欲しけりゃ当店へです。


投稿: 第01肉屋 | 2020年2月11日 (火) 08時10分

k,kさん、コメントありがとうございます。
お客様の声。
返答のあるお店にはお客様もリピーターになっていくのであろうし、返答の無いお店には一見さんだけで終わってしまうのかもしれない。
お客様の立場としてその要望が満たされれば店舗として最有力な選択肢となることは間違いなさそうですね。

投稿: てっちゃん | 2020年2月11日 (火) 06時34分

私は料理が趣味で目的なしにスーパーに行き今日の晩飯のネタを探します。生鮮では値引き品ではなく心を引くお宝を見つけます。家族の好物もありますが、思わず食べたくって引き寄せられる商品。鮮度と値段の釣り合い取れてるか、商品化、魚、肉の身質。うるさいかもしれません(笑)そして必ず見るのはお客様の声掲示板。 これに対する店長の答えを見て店の様子もみれます。やっつけで答えているか、ちびっこにも同じ目線で対応しているか、プラスして商品や店、従業員に対しての想いも語っている答えも偶に見ます。鬱陶しく思う人もいるでしょうが私は見ていて心ひきつけられます。やっつけの答えの店はやはりやっつけ(笑)ギスギス感満載ですねー 

投稿: k,k | 2020年2月11日 (火) 05時06分

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