年始商戦
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
年末商戦が終わり年始の商戦も終わった。
2019年度の年末年始商戦。
ふっと、一息つくまでもなく「節分」やら「バレンタイン」やらの売場作りに追われる今日この頃(笑)。
クリスマスから年末への大どんでん返し。
年末から普段への売場への段階的な戻し。
これらが終了し、いよいよ食品スーパーの本来の使命である普段の暮らしが戻ってきた。
我々業界にも徐々に年末休業の流れが浸透してきたようにも思われるし、それは他業界でも同様ではないのだろうか。
あのセブンイレブンでさえ。
首都圏のスーパーは軒並み元旦〜二日までの休業を取る企業が出てきたりして、それは全国の企業にも波及しつつあるようだ。
先日、ある競合店の店長と会話していた時に、年始商戦の話になった。
その企業は元旦営業を続けてきたが、トップから今年の元旦については休業しようかとの打診があったという。
しかし、従来の元旦の売上は意外に高く、その売上を献上して休業はできないという意見が多かった為、別途全店休業日を設定し直したとの話もある。
元旦営業の是非。
それはお客様視点というよりも従業員視点で検討され始めたということだろう。
また、元旦営業を続ける別途他競合店の店長との会話では、
「大晦日よりも元旦の方が疲れるね(笑)」。
それは、大晦日までは売ることが最優先となり、今の在庫を如何に売場に品切れなく出し切るかが最大の課題となるが、元旦に関しては「売り」というよりも元旦当日のイベント対応に追われるからだという。
特に子供さんが参加するイベント。
このイベントに参加する為に元旦から長い行列が出来るらしい。
従来であれば、このようなお客様の行列が出来るような集客効果の高いイベントであれば是非自社でも取り入れたいという発想になったであろうが、現在ではそれがどれほどの売り上げ効果になるのかという視点と、更にはそのイベントに費やす人件費他のコスト管理からの発想、そしてそのイベント実行にあたり従業員のお客様とのトラブル対応を考慮すると、食品スーパー本来の業務に専念し、イベント対応は他社に任せようとする動きも食品スーパーの選択肢に入ってきているのではないだろうか。
しかしやはり元旦の売上は意外に高いらしい。
それはそうだ。
数店舗の競合他社は休業しているのだから。
更に、元旦営業の時間を昨年から前後に短縮したのだそうだが、その短縮した時間分だけ売上が下がったとの情報もある。
自店も元旦以降に全店休業する企業が増えてきており、その休業日の売上は競合店の位置関係に影響されるがやはり競合店休業による影響度は高い。
そう考えると、元旦営業如何に関わらず、自社や自店の役割であったり使命は何かを自らに問わなければならない時代なのであろう。
そして、自社の使命である業務に関しては競争の世界でありそこで勝ち抜く努力を惜しんではならないが、使命から離れるに従っては逆にそこを使命とする企業に任せるという選択をする必要があるということであろうか。
当社は従来から元旦は休業としていた。
しかしそれ以外の営業日は一切時間短縮等もしていない。
31日も年始も全くの通常営業。
特に年始の閉店間際などは営業するほどのお客様もいないのであるが、それでも開いているという使命は普遍である。
年末年始に見る業界の使命。
そこから見えてくるものはたくさんあろう。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
1月3日の休業は正解ですね。
別途企業も1月4日を昨年から実施していますが、それぞれの企業が考えながら実行していますが、やはり私からすれば1月1日の元旦休業か否かは絶対的な違いがあると思うのですがどうなのでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2020年1月 7日 (火) 21時05分
当社の場合、31日を100とすると元旦の売上は45程度でしょうか。もちろんカテゴリーによる差は著しく、寿司・惣菜・精肉・デイリーの即食系の売上が高いのは言うまでもありませんが。
てっちゃんのご近所のお店が元旦休日を3日に変更したのは、3日の売上が元旦の8掛け程度ですから正月商材の見切りや売場変更も鑑みればある意味正解かも知れませんね。
投稿: dadama | 2020年1月 7日 (火) 18時27分
第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
刺身と寿司に関しては、元旦と2日では開店からの動きと数量は全く異なりますね。圧倒的に元旦の売上が勝るもの。
逆にいうと、年末の31日に刺身が売れるのは元旦や二日に食べるために購入される部分も大きいと思われます。流石に寿司は当日でしょうから、元旦の売れ数は半端ではないと思います。
しかしこれが二日、三日となると加速度的に売れすうは落ちていくもの。そして元旦休業を決めている企業はそこの役割は他社様に譲るという発想を持たなければ元旦休業は決断できないと思います。よって元旦営業店舗はその使命(刺身と寿司)を今後も果たしていくことが求められると思われます。
投稿: てっちゃん | 2020年1月 7日 (火) 13時55分
去年の元旦は少なかったほうだけど、今年の元旦は若干多かった。これも平日のクリスマスからの影響なのか分からないですが、
平日の水曜日、木曜日、金曜日の3日間が
平日の土曜日+日曜日を足して2で割ったくらいの数字がこの3日間出ました。
あと忙しそうだったのは寿司ですね。
年末から人手不足だったのでうちから1人寿司に回ってもらって寿司の回転率が5日くらいまですごく順調でした。
1,2,3日は休まずに 今日みたいな平素な日(土曜、日曜除く)1月7日から休みを入れたほうがいいと思います。
投稿: 第01肉屋 | 2020年1月 7日 (火) 13時44分
k,kさん、コメントありがとうございます。
元旦営業の問題に関しては、営業面で見るか従業員のモチベーション面で見るかによって変わってくるのではないでしょうか。
元旦営業を経験している私としては、元旦も二日も開店早々からの来店されるお客様は非常に少ないと思います。が、販売以外のイベントには長蛇の列をなすというもの。要はお客様は子供や孫と一緒に過ごせるところに集中するということでしょうか。そして売れるものと言ったら午後からの刺身、寿司、のみ。よって八百屋や肉屋は100%の品揃えすら問題視する企業もあるでしょう。そんな中でも応援体制も理解できる部分はあると思います。ただし、包丁を握って魚を捌けるほどの援助者は流石に居ない(笑)。当面は魚屋は孤独に商品製造をするしか残念ながらないのかと思うのです(泣)。
投稿: てっちゃん | 2020年1月 7日 (火) 13時27分
元旦位は休みたいと最近まで思ってましたが逆に大晦日の完全売り切りと翌年2日の朝の立ち上げ段取りを考えると営業のほうがいいかなと思うところもあります。
何故なら鮮魚の元旦の刺身売り上げは店にもよりますが普段の日曜日の約8倍。予約も元旦は30件前後。31日よりも刺身に限っては高い売り上げ。
もちろん惣菜にもそれだけの予約が入っており青果やグロサリ、事務員、副店長も惣菜応援に入ります。何故か鮮魚には一人もきません。(笑)
2日も10件以上の予約が毎年あり刺身つまの仕込みなどが無い状況から立ち上げると間に合う気がしません。マンパワーっといっても人員もいません。だからですかね。
正月のルーティンパターンも沁みついてるし、昔のように軽くお酒を呑んで仕事などもご法度。売り上げ予算も高くこれをクリアするのに毎年刺身の計画作る時にぞっとします。
田舎の店舗ほど顕著です。また競合に負けっぱなしの店舗(元旦休業)の予約は50件以上あり人員も普段の売り上げ減により総員5名程度。
かなり大変です。
数年前にその店舗チーフの時に元旦の赤身まぐろの仕入れを忘れて深夜に青くなって数店舗に借りにいった思い出もありますねー
イベントもあるし配りものもあるし青果もそれに駆り出されるので午後は皆で掃除なんてのも無いです。チーフが残って他の方は皆応援にはいっております。だれか魚屋にもきてー!!
鮮魚の壁はここにもあるんですよね
投稿: k,k | 2020年1月 7日 (火) 06時01分