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2020年1月11日 (土)

食パンブーム

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


2019年は空前の食パンブームであった。

  今年も続くのであろうか?。

昨年度はこちらの地域にも数店舗新店が開店した。
その都度、チラシが入り、当店のパートさんも購入して皆に分けてくださっていた。

  やはりその食べるのが一番美味しいようだ。

特に昨年の食パンのブームを引き起こしたのは単純な食パン。
そして、特別にマーガリンやジャムをつけなくても、そして焼かなくてもそのまま食べて、甘みと旨味がパン生地に練りこまれ、更にはフワフワの食感がメーカー製造の食パンとは別物であり、そのおいしさは感動ものであるという所以から人気が沸騰したと思われる。

  食パン。

もちろん、ご飯と並ぶ朝食のメインメニューである。
よって、普段から食す機会の多いパンという特性からブームに火が付きやすいという面はあろう。

  そして何より荒利率の高いカテゴリーである。

その荒利率の高いカテゴリーの中でも、多くの品揃えをすることなくベーシックな売れ筋の食パン1本にこだわり品揃えをして売り切る。

  限定数量に達したら販売終了というシステム。

要は、不要な作業もなければ不要なロスもない。

  完全に、製造数量=販売数量 の構図。

よって、この仕組みで日々の営業を続ければ、ある一定以上の製造数量を維持することにより、より少ないコストでより高い利益を獲得できるという試算が計算しやすいという面も多店舗化が可能なビジネスモデルなのであろう。

  この仕組みは我々の製造部門でも活かしたい部分ではある。

ある程度はどの部門も販売計画という数量を設定して、それが数量限定と言えば言えるであろうか。

  我々の手法はどちらかと言えば多めに製造して欠品を防ぐ手法と言えよう。

そして上記のような数量限定という仕組みがスーパーの製造部門にも定着すれば、もっと少ない人時数で更に高い荒利額を獲得することが可能となろう。

  競合の無い無風地帯であればその手法が通用しよう。

しかし現実には1k以内に競合店が存在するのが我々の業界。
その競合店との戦いの中でも顧客獲得術として、いつ行っても遅くに言ってもある程度の商品が陳列販売されているという前提があって初めてお客様は足をむけて来店してくれるのである。

  “あのお店は午後6時には商品がほとんど無い”

このような前提や口コミが定着してしまったなら、来店客数はガタッと減少し、加速度的にピーク時間帯からのお客様の減少に繋がり今まで獲得できていた利益までもが削ぎ落とされてしまう可能性が高くなる。

  食品スーパーのメリットとは他部門が存在するということ。

ロス増を覚悟で夜までお客様の来店動機を落とさない部門を活かしながら、他の部門で夕方以降の利益獲得を目指す。
それは逆もまた言えることで、開店早々からの来店動機を高める部門にはその役割を、そして夕方以降の来店動機を高めるベーカリーや惣菜と言った部門にはそこでの役割をキチッと果たしてもらうから一つの店舗としての高い競争力が生まれるのである。

そんなことを考えながら、食パンブーム、そしてそのビジネスモデル、そこから比較し食品スーパーのメリットを考察してみた。





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商売」カテゴリの記事

コメント

ただのバイトさん、コメントありがとうございます。
我々が普段から目にしているごく当たり前の主力商品。
だからこそお客様や我々もその主力商品を確固たる固定概念で縛り付けてしまっている。その固定概念を覆す「味」「使用法」「意味」が加われば、より大きな感動を巻き起こしブームとなるのでしょう。
そして同様に我々の仕事に対して持ち合わせている「意味」。
ここで大きく話題を展開してくるところが「ただのバイト」さんの思考力の深さでしょうか(笑)。
小売業で働く意味。
そこに特別な意味が加わり一大ブームが巻き起こらないですかね〜。

投稿: てっちゃん | 2020年1月13日 (月) 06時25分

>普段から食す機会の多いパンという特性からブームに火が付きやすいという面はあろう

この一文をもう少し深堀してみましょうか、笑

お客様の期待を感動に変える、などと言われていますが、それは期待値が低かったり、所詮この商品はこんなものだという先入観がまずあって、それが良い意味で裏切られ、打ち破られるから起こるのです。

「こんなに美味しいんです」
「こんなに物珍しい商品を仕入れてきました」
「こんなに綺麗に並べてあります」

特に商品部の方々が来ると、上のような単なる材料自慢、仕入れや陳列の腕自慢みたいな売り場に終始してしまいますが、申し訳ないけれど、これらは単なる自己満足の売り場にすぎません。決して感動なんかしません。
どんなに美味しくて物珍しい変わった野菜なんかを並べて凄いでしょ、とやるより、いつものきゅうり1本がとびきりのご馳走になれるんだと知った時に人の心は動くのです。高いお金を出せば美味しいものが食べられるのは当たり前なんですよ。

人の行動も同じです。いつものつまらない作業が単なる作業を越えて、大きな意味や意義や誇りを見出すとき、あるいは日常生活でも普段の何気なく行っている習慣、風習といったものに、特別な意味、あるいは何か法則があることを発見したり、そこに心を奪われるものです。

投稿: ただのバイト | 2020年1月13日 (月) 02時33分

sakaeさん、コメントありがとうございます。
sakaeさんの場合はkazuさんのコメントに絡んでくるのかと思っていましたが、食パンブームへのコメントは意外でした(笑)。
どちらも主力で売れる商品ではないのでしょうが、それでも最近はお客様の認知度が高まっているのでしょうね。やはり主食になり得る商品に関しては、食べて美味しいというキーワードから外れることはないと思われます。やはりもう一度主力商品に立ち返るということは大切なのではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2020年1月12日 (日) 22時51分

最近は全粒粉やライ麦入りのパンが売れているように思います。
以前から私は全粒粉やライ麦入りのパンを買っていたのですが、最近はどのスーパーに買い物に行っても商品が欠品していることが多いです。以前は欠品していることはなく、値引きシールが貼ってあることが多いくらいでした。
食パンブームとは関係ありませんが、気になったのでコメントしました。

投稿: sakae | 2020年1月12日 (日) 18時59分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
世の中は変化していくもの。そしてその変化に合わせて食生活も徐々にではあるが変化していくもの。
そんな変化に対応してこその小売業の使命。埋もれているものの発見もあり、新規領域が広がるのもあり、またベーシックが見直されたりもするものですね。

投稿: てっちゃん | 2020年1月12日 (日) 06時32分

朝食の洋食化。コーヒーもインスタントからレギュラーと味に拘りが増す時代、食パンも価格重視のNBだけでなく美味しい食パンを食べたいニーズは当然ありでしょうね。
まだまだ消費者ニーズを見落とした宝の山は埋もれていそうですね(笑)。

投稿: dadama | 2020年1月11日 (土) 21時23分

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