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2019年12月20日 (金)

外食チェーンの働き方改革

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のガイアの夜明け。

  外食チェーンの「大戸屋」の働き方改革。

今年4月から施行された労働基準法の改正により、月の残業時間の上限が、月間45時間(原則)、年間360時間(原則)となった。
但し、これは大手企業における規定であり中小企業においては2020年の4月からの施行となる。

  何れにしても後の無い話ではある。

その労働時間に対して、外食チェーン大手である「大戸屋」の実例を基に今回のガイアの夜明けは特集を組み放映していたのである。

  労働時間に関しては外食は我々の比ではないであろう。

もともと人不足は外食業界から発したものだと思う。
それ以外にも、長距離運送のドライバーや建設業、海運業等、林業、農業等どちらかといえば第一次産業が深刻ではあったのだろうが、サービス業においては外食が真っ先にその辛酸を舐めることになったのだろうと思う。

  そんな中での上記の労働基準法の改定と外食チェーンの対応。

しかし、働き方改革と言えども、これは法改正であり有無を言わさずの強制執行である。
そしてこれに違反すれば、その管理監督者の責任が問われることになるのだ。

  我々の場合の管理監督者とは「店長」そのもの。

しかし、今回の外食チェーンの場合には「店長」(大戸屋の場合は店主と命名されていた)も使用者としての位置づけであった。
よって、各店の店長の残業時間が大きな問題となって取り上げられていた。

  月間平均70時間オーバー。

そんな残業時間がザラであった。
そこで、今回は3人の店長の事例が取り上げられていたのが非常に対照的で面白かったのである。

  一人目は「大戸屋戦士」。
  二人目は「リアル戦士」。
  三人目は「否定的戦士」。

ちょっと意味不明な表現であるが、一人目から説明していくと、仕事命で残業大好きの大戸屋戦士である店長である。
仕事が生きがい、お客様に出来立ての大戸屋の食事を提供し喜んでいただけることが何よりの自分の生きがいでありそこで日々命を削りながら働く自分が好き、というタイプ。

二人目は、仕事も大切だがそれ以上に家族があり家族の暮らしがありそれを支える自分の収入としての店長の仕事を考えた場合に、リアルに実収入が減ることに対しての疑念を持ちながらの残業削減に取り組むタイプ。

三人目は、一人目とは真逆で残業時間削減には大賛成で自分の体を壊してまで残業にて企業貢献することが本意では無く、自分の仕事以外の時間も大切にし人生を豊かに暮らしていくことを優先するというタイプ。

  これらの三人の姿を通して残業問題をどう克服していくか。

このタイプの異なる店長を通して、自分にとっての働き方という根本の問題を捉え直し、法令遵守という立場、企業戦士という立場、そして企業から離れた私人としての立場からの働き方の改革とその後に訪れるそれぞれの店長の新たな世界が、今回のガイアの夜明けの見どころであったろうか。

  現在の大戸屋の社長ももともとは大戸屋の企業戦士。

当時は右肩上がりの時代であるから、やればやった分だけ売上に貢献でき自分の給与も右肩上がり、職位も右肩上がりであったろう。
そしてそんな時代を駆け抜けてきた企業戦士たちが現在その企業のトップとなって活躍しているのである。

  そこに大きな価値観の異なる働き方改革という壁が立ち塞がる。

そして更に仕事に対する考え方の異なる店長がそれぞれの価値観に照らして法令の月間45時間の縛りをどう捉えていくのか。
非常に興味を持って見ていたのだが、意外や意外、リアル戦士の残業代を減らしたくない店長が部下教育を開眼し、今まで自ら残業してまでやっていた仕事をどんどん部下に落とし込んで部下育成を図っていたのである。
最後は、否定的店長の下へ自分の部下を応援に出すなど他店舗への支援も快く引き受ける度量の広さを持つようになった。

  そんなリアル店長の下へ社長が訪問する。

そして残業削減に貢献している彼に言った。

  「努力して残業削減した人間が単純に収入源になるような制度には絶対にしないから」

そう言って、彼の肩を叩いて激励していたのが印象に残ったのである。

ちなみに、最後に大戸屋の11月の業績までもが掲示された。

  11月売り上げ前年比98%。

消費増税にて外食チェーンはどこも厳しい数値が続いているであろう。

 「残業が削減される一方で売り上げは道半ば」

そんな結びの言葉であったが、売上減の最大要因は消費増税であることは間違いないと思うのだが、それを敢えてこの場に持ち出さない大戸屋、そしてその社長の潔さにも心打たれる放映であった。








  

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マネジメント」カテゴリの記事

コメント

第01肉屋さん、コメント有難うございます。
まぁ順番は変われど、一気に理想の姿になど今時なれないのが人材問題。
とりあえず朝の時間をしっかりと鍛えて必要な時間に集中できる環境作りが重要だと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2019年12月25日 (水) 01時20分

人手不足で休憩1時間も取りづらい、
残業を2時間、3時間しても終わらず、
明日の準備や片付けで2時間は毎日サビ残して
完璧な用意をしてからじゃないと自分の明日の開店までの時間に絶対に間に合わないからしなくちゃいけない。
ただでさえ、経験者2名が脱落した現場では、売場を支えるのは現実、自分のみ
その間に補充員がなかなか来ず、ようやく23日になってアルバイト・パート・派遣の3種が来ました。
しかし如何せん、全員8時間労働って何だろうな。しかもみんな同じ時間にくるって益々なんだろうな。
店長・・、契約する前になんでうちらに話を入れてくれなかったんだろうな。
人が増えるのはいいけどさ。
欲しいのは夜なんだわ・・朝3人来てもな・・
8時間のフルタイムって、使い勝手がかなり悪い。

投稿: 第01肉屋 | 2019年12月24日 (火) 21時50分

花子。さんへ。
是非、接客を通しての仕事を楽しめる事を願っております。
今後ともよろしくお願い致します。

投稿: てっちゃん | 2019年12月23日 (月) 00時05分

お返事ありがとうございます。
こんな会社初めてなのでビックリしています。
チーフの人柄はどの店も変わらないのはこの会社もそうなので諦めてます。
色々教えていただいてありがとうございました。
知りたいことが知れたのでよかったです。
仕事をしてみてつくづく私はこの仕事が好きだと感じましたから、やって見ようと思います。
本当にありがとうございました。

投稿: 花子。 | 2019年12月22日 (日) 23時46分

花子。さん、コメントありがとうございます。
どうも当初の募集要項と矛盾が多いようですね。
契約事が簡単に破られるようでは後々危ういかもしれませんね。
一ヶ月後の正式なシフト表と現状のチーフの人柄が今後のポイントでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年12月22日 (日) 23時32分

度々お返事ありがとうございます。
チーフは移動はないようです。
この部署の中にいるたった1人の社員さんがさんが店長と同じく数年したら移動するようなんです。

入って見て分かる事だらけですが、募集していた中で私が希望する時間が書いてあったので面接を受け採用になりましたが、蓋を開けたらその時間は人が足りている事や、それで全日希望した時間で働けるかも危ういです。
まだ入って半月ですからシフトの紙はないのですが、出勤時間が変更されても口頭での伝達がないのも他の会社とは違うところでした。
働いていくのですから、慣れなければとは思いますが、少し矛盾も感じているのが正直な所なんです。
でも、言える訳でもないので...。

投稿: 花子。 | 2019年12月22日 (日) 08時11分

花子。さん、コメントありがとうございます。
二社連チャンで同じタイプのチーフ。
しかしチェーンストアであればあるほど上司は人事異動で数年で入れ替わるもの。変わるのを待つのも一つの方法だと思いますがそれで根本的な解決になるのかどうかは難しいところでしょうか。
また、自分の仕事の仕方がその企業の方針や店、チーフの方針に沿っているかどうかで、沿ってなければ沿うように努力する必要もあろうかと思います。
但し接客業が好きな方はやはりこの仕事から離れるべきではないと思います。人と接するというのはこれからの時代は得意技として重用されると思いますよ。

投稿: てっちゃん | 2019年12月22日 (日) 06時41分

早速のお返事ありがとうございました。
確かに人手不足はどこもそうみたいです。
私はチーフに怒鳴られたトラウマがあるものの、お客様と接するのが好きな為この職種を離れられません。
少し働いてませんでしたがまた復帰しました、でも違う会社なのにチーフは同じような方だったのが残念でした。
でも、チーフと良好な関係が築けたらもっとこの職種が好きになれるのでは?と思っています。
それにはどうしたら良いのか現在模索中です。

投稿: 花子。 | 2019年12月22日 (日) 00時19分

花子。さん、コメントありがとうございます。
チーフの上から目線。
おそらくそのようなチーフが多かったから現在のように人材不足に陥っているのがこの業界かもしれませんね。逆に今は部下やパートさんの方が強い時代になりつつあると思います。
但し、企業にはそれぞれに企業理念があり使命があり、その達成の為に如何にチェーンストアとして効率よく仕事を進める為に標準化を図る必要がある。その為に素人のパートさん達にでも簡単に仕事が出来る様に単純作業に分解して教育する為に、どうしても単純作業をスピードを持ってこなそうとするための指示や指導に部分で強制的な指導になってしまうのかもしれませんね。それとチーフの仕事の仕方や店長の仕事の仕方はどうしても企業毎にある程度のマニュアルがある為、厳しい上司になりがちな企業もあれば理路整然と教育する企業もあるし、和気藹々とチームワークを重視する企業もあると思います。
企業それぞれの特色が色こく現れるのもこの業界なのだろうとは思っています。

投稿: てっちゃん | 2019年12月22日 (日) 00時02分

ネットで色々調べていたらこのブログにたどり着きました。
初めてコメントします、よろしくお願いします。
店長だというので聞いてみたいことがありコメントしました。
日記とは関係ないかもしれません。
申し訳ありません。
スーパーは色んなお店に勤めましたが「人間関係」が良かったお店はあまりありませんでした。
大体のお店はチーフとの関係が良くなく、チーフが上から物を言ったり怒鳴ったり無理を言ったりして来ました。
それはどうしてなんでしょうか?
なぜなのか疑問に思っています。
もし教えて頂けたら教えてください。

投稿: 花子。 | 2019年12月21日 (土) 23時28分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
定年制撤廃。
逆に言うと、この業界ではいつまでも働ける環境が永遠に続くと言う裏返しでもあると言う事。
率直にこれは嬉しい事ではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年12月21日 (土) 06時30分

k.kさん、コメントありがとうございます。
何れにしても鮮魚に携わる人間にとってのこれからの10日間はとてつもなくハードな世界でしたね。
働き方改革もそうですが、食品ロスとか賞味期限とか、従来であればお客様の為という一点にてやりすぎてきた部分の改善を行政主導で進めていこうとしているのはこの業界にとっても幸いなのではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年12月21日 (土) 06時28分

若年層の労働力不足と残業問題。これからの日本はこの背反する課題を背負っていかねばならない現実。働き甲斐や価値観が雇用者と就労者が一致せねば企業として存続出来ない時代が確実に来ていると思うのです。更には年金支給の繰り下げや支給額減少。定年制の撤廃・・・私もまだまだ企業人生卒業なんて言ってる場合じゃありませんね(笑)

投稿: dadama | 2019年12月20日 (金) 21時03分

恥ずかしながら飲食の経験者でもあるのでコメントします。私はあるお魚センターで料理長でしたが、暇な時と忙しい時の差は凄くありました。何故なら昼のランチ、夜の宴会、法事、加えてケータリング、祭りの出し物、物産展、お節もやっていたので20時間労働が12月は毎日でした。昼休みは2時間ありましたが翌日のランチ案作成や宴会メニューの作成等あり休む暇はありません。宴会客が捌けて洗い物が終わるまでは帰れません。例えば深夜1時に帰っても翌朝は5時起きで出勤です。魚が大漁の時は全部仕込んで冷凍する作業もあり大変でした。マコガレイが50キロとサワラが100キロ等同時にありましたね(笑)宴会料理出しながら仕込んでいたので大変でした。飲食関係のブラック化を改善するにはオーダーストップかかったらサッサと帰ってもらう。法事等急な依頼は受けない。そうは言っても酔っ払いに帰れとは言えませんしねwww

投稿: k,k | 2019年12月20日 (金) 19時54分

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