コミュニケーションの種類
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
コミュニケーションというとお互いの会話を想像してしまうもの。
基本はリアルに面と向かって会話をすることが重要ではあろう。
そこを疎かにするから、言いっぱなしヤラセっぱなしとなり、徐々に意思の疎通がなくなり、お互いに余計な事を想像して心が離れていくものである。
リアルな会話はそこを修正する最大の効果があろう。
しかし常に自分がリアルにそこに立てるか、存在できるかというと難しいものがある。
例えば販売員とお客様との関係。
マネキンさんがお客様とリアルに会話しながらコミュニケーションをするときほど商品が売れる時はない。
売価が特別に安価な特売日は例外であろうが、通常売価で販売する時はそのリアルがコミュニケーションが最大の武器となる。
しかしマネキンさんは特別な場合に限る。
普段は、売場に一方的に商品を陳列し、何も知らないお客様はその日の売場を見て心に響いた商品を購入するか事前に心に決めてきた商品を購入するか。
そこにリアルなコミュニケーションは皆無となる。
その皆無なコミュニケーションを補うのが「コトPOP」である。
それは単なる商品説明や売価の表示という要素だけではない。
「もう一人の自分の存在」。
それがコトPOPとなり得るのである。
よって、販売者側からすれば、お客様とリアルなコミュニケーションは取れないが、もう一人の販売員が常にそこにいてお客様nメッセージを送り続けるのがコトPOPであり、そのコミュニケーションによりコトPOPと会話したお客様の何割かは、その会話により商品を購入するのである。
そこには0%の可能性が数十%にまで拡大する能力を秘めている。
先日の冬至でも、ある方が作成した冬至用のコトPOPを付けて販売したのだが、昨年以上の反響となり大きく数値を伸ばした経緯がある。
それも立派なお客様とのコミュニケーション。
また、従業員とのコミュニケーションでも、常に自分がリアルに大勢の方と面と向かってコミュニケーションを取れる環境にない場合が多いであろう。
その一つのツールが掲示板となる。
誰もが通る、バックヤードの通路。
そこに掲示されるものは、大抵が従業員が目にするもの。
その掲示板をどう活用するかで店内の風通しの有無が現れるのではないだろうか。
そして風通しの良い組織の掲示板は常に入れ替えが行われている。
常に入れ替わりがあるから、従業員もまめにその掲示板に目を通す。
そこからコミュニケーションが始まるのである。
あくまでも掲示板という性格上、一方通行はやむを得ない。
しかしそこからリアルなコミュニケーションに移行する場合も多い。
その掲示板を見た従業員が近くの店長やチーフと再びリアルに会話する姿は頻繁に見られるものだ。
大切なのは常に変化していく掲示板。
それは前述のコトPOPと同様の性質のものであろうか。
自分の分身がそこにあるというリアル感。
それが実現されれば、リアルであるかどうかは問題ではなく会話が成立するのである。
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コメント
第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
組織や企業毎に社内の空気は全く異なるのだろうと思います。
但し転職により企業の違いを経験できるということは、その企業のメリットやデメリットも掌握しているといこと。そして転職組に求められるのは、デメリットの部分を如何に自らの力で補っていけるかなのではないでしょうか。
そのデメリットに気付けるということは大きな力であろうし、更に言えばそのデメリットをどう改善していくかを、方向性と具体性に落として自らが実行していくことで、組織内での役割が決まっていくのではないかと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2019年12月27日 (金) 06時30分
再度見直して、
基本はリアルに面と向かって会話をすることが重要ではあろう。の重要性に気づけました。
新しくアルバイトの子が増えて、コミュ障の割に話す機会が増えていったので面と上司と話す機会を持つことが出来ました。
そこを疎かにするから、言いっぱなしヤラセっぱなしとなり、徐々に意思の疎通がなくなり、お互いに余計な事を想像して心が離れていくものである。
本当にそうだと思います。
言われっぱなし、言いっぱなし、やられっぱなしで心挫けるのを待つスタンスの方と接している中、
いかに自分が相手に面と向かって言える子になれるか、そして機転が働くかで仕事を与えてもらえる。
でも私が思うスーパーってこんなもんじゃないと思うんだけどな。
毎日殺伐とした環境で買い物したいって思う人1人でもいるのかな?
やっぱりイオンはすごく明るいお店で優しさや大人の包み込んでくるものがあったと感じます。
投稿: 第01肉屋 | 2019年12月26日 (木) 20時08分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
令和初のお正月。
今回は平成初のお正月と違ってお祝いムード満載ですから年末商戦、そして謂れの代表格のおせちに関しても大いに期待できるのではないでしょか。
そして初回から参加のY女史もおせち作りで奮闘しているようですよ。よって、まだまだ会のOBと言ってはいけません(笑)。
投稿: てっちゃん | 2019年12月26日 (木) 13時41分
思い返せば歳神様がコト訴求の走りでしたね。
会のOB?に敬意を表し今年も令和初の正月と絡めて歳神様伝説にあやかりたいですね(笑)。
投稿: dadama | 2019年12月26日 (木) 08時55分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
コトPOP。
そしてその維持。
この二つが重なると、前年対比という言葉からかけ離れていくということがこの数年で経験できております。
やはり維持力が重要であり、その維持力には信じる力と確固たる信念でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2019年12月26日 (木) 07時44分
コトPOPの威力は生花で経験されているのではないでしょうか(笑)。乱立しても訴求力は逆に落ちる。ここぞの場面にボリウム陳列とコトPOP。
3-3-3の法則を腹にいれた売場展開をすればお客様からも新鮮な売場に写るのではないでしょうか・・・やはり実践したいなぁ(笑)。
投稿: dadama | 2019年12月25日 (水) 21時17分
第01肉屋さん、コメント有難うございます。
何もしないとい正解。
しかしそれもどこか挫折を味わうのではないでしょうか。
そしていずれは「全力投球」という世界が見えてくるのだろうと思います。
投稿: てっちゃん | 2019年12月25日 (水) 01時15分
去年は祝日のためお客さんも多く、優秀なパートが2名居たから、売場に専念することができ、コトPOPの取り付けやこだわった売場に専念でき、
尚且つ、私が抜けた影響もあり、ライバル企業は大きな遅れを取りダメージが少なからず出たでしょう。1年経ち去年の反省をライバル企業もし、反日で韓国人観光客減、中国人観光客も減り、今まで以上に苦しい運営になり店長も変わり保守的な運営にライバル企業は変わりつつあると感じています。
それにとって代わってうちの企業は、合併をし器を大きくしたとはいえ、まだ古い考え方のままで本部が機能しているとはあまり感じられない。人員配置の無駄や適材適所に人を抜擢出来てないのを感じ、職人気質が抜け切れてない感じを受けます。
そのため本部の意見は聞き入れて、何か変わったと感じるのは、鮮魚の衰退、精肉への圧力、売場のPOPのつけ方(ただし精肉、青果しかしてない)
何もしないが正解という考え方の脱却が出来ない。
投稿: 第01肉屋 | 2019年12月25日 (水) 00時18分