素材にこだわる
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
店舗の店長として店舗運営をしていると部門別の役割に気付く。
それぞれの部門が持つ役割。
食品スーパーとは言え、その店舗内には青果、鮮魚、精肉、惣菜、デイリー、パン、食品、菓子、酒、一部雑貨、更にはベーカリーが存在する。
それら各部門にはそれぞれの特性がある。
その特性から、店舗という一個の商品として如何に商品力を高め、結果としてそれが集客力に連結していくかが来店動機の軸になっていくのである。
部門特性からの部門の役割を強調することで来店動機が蓄積されていく。
それが、店舗の大きな特性ではないだろうか。
そしてその特性を把握して集客力を更に高めて業績を作っていくのが店長の役割であろうし、部門全般を掌握しながら店舗全体での集客力に目を向けるのが店長でしか実現できない使命なのである。
そしてそこが店長の腕の見せ所でもあろうか(笑)。
そして昨今は上記部門の中で、惣菜部門の重要性が高まっていくのも事実であろう。
更には、そこから進化して、生鮮各部の素材を利用した惣菜化も企業によっては大いに取り組むカテゴリーとして顕著になってもきている。
しかし一方では「利は元にあり」という諺(ことわざ)もある。
これは、上記の主旨とは多少ニュアンスが異なるが、利益の根本は元(商品自体、生産者、産地、土、等々)にあるということだ。
利(儲け)の根本は結局は仕入れにあるという意味。
そして、仕入れの中には商品自体の品質や信頼性も含まれているということ。
その性質が一番ウェイトの高い部門とは?。
それは「精肉」部門である。
なぜか?。
品質からくる「味」が全く異なるからだ。
味とは美味しさであり柔らかさであり食感である。
そしてそれは見た目は同じ肉質のようにも見えるが、食べてみないとわからないのが食肉であろうか。
それはお客様の口コミからも明らかだ。
野菜や鮮魚の場合は、「鮮度」というキーワードが評価ポイントであるが、精肉の場合は「美味しい」というキーワードが第一。
もっともその前提には価格もあるが、同時に品質というキーワードは精肉部門の最大の特性ではないだろうか。
特に豚、鶏はその傾向が強い。
どちらも普段の食材。
だから尚更その裏側に品質という味であり美味しさを要求されるのであろう。
そしてそこの部分が最後は強みを発揮するのである。
これが牛肉であればある程度は見た目で品質が見えるものである。
そして今、この豚や鶏が伸びているのである。
軽減税率からもたらされた内食化の需要。
それが、豚肉や鶏肉の需要を大きく上げているのであろう。
そこが伸びるということは更に品質が問われるとことだ。
豚と鶏。
派手さは無いがこれからの勝負どころではないだろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
牛に仕入れは当方はたしか枝肉仕入れだったと思います。
よって、担当者が部位ごとにどう商品化して利益と売上に繋げるかが腕の見せ所となるでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2019年12月14日 (土) 06時37分
第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
試食によって惣菜の売上に影響が出るというのは初めて知りました。
これは検証必須ですね。ありがとうございます。
投稿: てっちゃん | 2019年12月14日 (土) 06時29分
競合の影響度をカテゴリー別に見ると影響度に違いがありますね。影響度大=競合の強み&自店の弱みであると思います。カテゴリー内で弱みを如何に克服するのか?真っ向勝負でいくのか、裏をかくのか、撤収するのか(笑)。この采配も店長が痺れる特権ではないでしょうか。
鮮度・欠品・適正価格等基本は競合と同等以上のレベルである事はもちろんですが、店舗の色特色を何処に置き顧客の信用を得ていくのか。
花の●●店の好事例があるのですから、生鮮・グロッサリー・惣菜も核が決まればお客様に期待されるお店となると思います。
店舗で牛の一頭買は難しいでしょうか(笑)。
投稿: dadama | 2019年12月13日 (金) 12時11分
その通りだと思います。
上からは牛を売れと強く言われています。
それでも豚の売れ行きは牛を上回るものがあり、
家族にはバラ肉、高齢者には単価の安いモモやロースがよく売れます。
また韓国ブームが過ぎ去った嫌韓になった傾向があってもキムチ鍋が廃れる傾向はなく女性客にはよく売れモモ肉と合わせてよく売れます。
また売上に一番繋がる鶏もですが、こちらは価格をいくらでも設定しやすいので数を出すことが可能になっていますが、何分人手不足が繋がれば、鶏だけに構っている余裕もなくパックをする手間が正直難しくなって最終的に残業や工作をしない限りは売場が回らない憂目になるのでいくら安く売っても、安い価格にお客さんが慣れてしまえば、当然安い価格でしか買わなくなるので、チラシと在庫を見ながら調整を入れることが重要になっていきます。
総菜に関しては、精肉総菜があるとこは、総菜と部門が同じではないので、精肉総菜の唐揚げと総菜の唐揚げは別にカテゴリーになる場合があります。試食を行えば、総菜の売行きが下がり、精肉が売上を上げて、逆に試食を行なわなければ総菜の売行きが通常に戻る傾向にありますので、総菜の人には若干嫌な感じに見られることがありました。
投稿: 第01肉屋 | 2019年12月13日 (金) 10時08分