競争意識
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
よく人から言われる言葉。
「てっちゃんは前向きですね。」
もしくは。
「ポジティブシンキング!。」
しかし、特別に意識してポジティブシンキングを目指しているつもりはない。
物事の動向を見る視点の違いだけのような気がするのだが。
しかし、その視点を間違えると、楽観主義とも捕らえられてしまうこともある。
「何の根拠があって?。」
そういう言葉を返されることも多い(笑)。
しかし物事や状況をどう捉えたらチャンスに切り替わるのか。
そんな視点で常に物事や状況を見るような癖が付いたのは間違いない。
それでは、何故そのような視点を持つ癖が付いたのだろか?。
それは、競争意識から来ているのではないだろうか。
我々が就業する小売業。
かっては地域で競合店が無いという立地に出店出来たのだが、現代は競合店の無いエリアなど存在しない。
または、無風状態の地域には必ず測ったように競合店が出店してくるものである。
食品スーパーの基礎商圏である2k圏内。
この2k圏内に競合店の無い店舗など、現代ではほぼ無いに等しいのではないだろうか。
いや、あるかも知れないが、それはやはり特別な地域であると考えた方が良いだろう。
基礎商圏には必ず食品スーパーの競合店が存在するという前提。
そんな前提で我々は日々商売をしているのである。
そんな前提において、色々なアクシデントや環境の変化が訪れるのがこの世の習い。
消費増税、台風や地震、野菜の相場安、相場高、競合店の出店等々。
所謂環境の変化はピンチと捉えられる場合が多い。
環境が変わるということは変化対応しなければならないということ。
この変化対応自体が全てピンチと捉えてしまうのがこの業界の慣しのような気がする。
しかし視点を変えるならば逆にチャンスなのである。
それは、その環境は自分だけの襲いかかってくるわけではない。
業界全体に、競合店も含めて皆に平等に襲いかかってくるものである。
俺も厳しいが相手も厳しい。
それが環境の変化の実態なのである。
俺も厳しいが相手も厳しいのであるならば、何をすればこちらの位置が多少相手よりも上にいけるのか。
そこにチャンスが潜んでいると思っている。
同じ厳しさが待っているのであれば、手を打って少しでもこちらが優位になる施策を講じて相手よりも多少位置を高めておけば、必ず相手は落ちていく。
それは学生時代のボート競技の経験から身に付いたものかもしれない。
ボート競技。
2000メートルを8人、もしくは4人で漕ぎ切るスポーツ。
ロー・アウトという言葉があるように、2000メートル漕ぎ切った後にそのまま意識を失う場合もあるという競技。
見た目は、夕陽に沈む夕暮れにオールをゆっくりと全員で合わせて漕ぐ姿を見ると、ロマンティックな印象があろう。
しかし実態はローアウト寸前のブラック競技。
そこで身に付いたのは、最後のラストスパートで相手と競い合った時に、「俺も辛いが相手はもっと辛い筈だ」という発想である。
これが自分一人の苦しみなら、ラストまで持たないだろう。
しかし、競争相手がいるということは、そこに競争意識が芽生えるものである。
そして、同じ厳しさを負う相手がいるのなら、相手が落ちるまでこちらは頑張ろう。
そんな心理になると強くなれることを学んだ。
これが競争意識なのかもしれない。
自分一人は弱いもの。
しかし、相手がいれば競争意識によって負けまいとする意識が強くなり、弱い自分を克服してしまうのかもしれない。
思えばこの世は競争社会。
そして周囲にも競合店が益々増えていく。
俺も辛いが相手はもっと辛い。
そんな意識で臨みたいものである。
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コメント
第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
自分なりのあるべき売場への妄想(ラーメン屋が意味不明ですが笑)、その妄想を抱く限りいつかは実現するでしょう。
そして常にその妄想とあるべき売場を周囲の上司なり部下なりに伝え続けてください。必ず誰かがそのあるべき姿の実現に尽力してくれるものです。
投稿: てっちゃん | 2019年11月23日 (土) 06時36分
売場を見て、俺だったらこういう展開にする
新規開店で客数見込めるなら、在庫を山のように売場に出してお客さんを迎える
在庫抱えになって倒産するかもしれないでも俺がこうやりたいんだ!!って気持ちを抑えながらMR。
センターエンドはしっかりラインを揃えて
フィールド内に敵が入らないように迎撃態勢が取れたシナリオを組んでそれでいて隙が無いようにみせたい売場を色々な見どころがあるスーパー各所の良いところ取りを展開しながら
ここにラーメン屋があればいいのになぁ的な直観で背景を創造しながら妄想に浸るのが好きです。
周りで働いている同僚のことを一切考えず、俺がオーナー目線に立ちこうしたい、ああしたい、本部の意見を取り入れてもいいが俺が売場を目立たせたい。質よりも量よりも見所を重視した売場を立ち上げたい。
それでも手数が足らないから現状は売場をギリギリで回すことしか出来ず、無念でならない。
投稿: 第01肉屋 | 2019年11月23日 (土) 00時08分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
自分が楽しく、そしてそこに引き釣りこんで周りも楽しみながら仕事をする。
そこにどんどん人が集まってくる。
これは当たり前のことですが、実際の業績を念頭に置いてしまうとなかなかできないもの。そこにマネジメントの差が生まれるのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2019年11月22日 (金) 23時17分
私は元来のお気楽派ですからどうせやるなら楽しくやろうとしてきましたかね。自分が楽しくなきゃ周りは楽しめないでしょうから。でもそのおかげで今、多くの同友に恵まれてます。ありがたい事です。
投稿: dadama | 2019年11月22日 (金) 22時03分