食の起源から
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、 NHKで興味ある番組を放映していた。
「食の起源」。
全5回の放映であり、初回は「糖質」がテーマ。
日本人にとって糖質とは。
それは現代ではあまりいいイメージではないのではないか。
糖質 = 肥満。
そんなイメージが固定化しているのではないだろうか。
「ご飯、うどん、麺、全て糖質」
そうして、上記メニューを食することが肥満の代名詞となっている節もある。
しかし、今回の食の起源を見ていると、それが全くの誤解であり、逆に低糖質のダイエットを続けることによって健康な体を崩壊させてしまうリスクが高まると言う警告でもあった。
糖質の歴史は古い。
700万年前の人類の主食。
それは硬い殻で覆われたどんぐり等の木の実であった。
それは硬い殻を壊すのですら石を使って力ずくで破り、そのまま生で食べるのであるが、これが美味しくもなんともない食材。
そこで人類は火で炙ることを覚えた。
そうして加熱してみると、殻も破りやすく、更にはそこから取り出した木の実は非常に美味しい甘味に変化していたのである。
これはでんぷん質からブドウ糖への変化でもあった。
このブドウ糖(糖質)の味覚が「美味しい」と言う幸福感を脳にもたらし、その美味しさを更に脳内で有効に教授しようとして脳内の神経細胞が増殖し、その結果として脳の大きさ自体が加速度的に拡大していったのである。
脳の肥大化が結果として人間の思考能力を拡大させたのである。
要は、糖質の認識が人間の脳を発達させ人類を進化させた要因なのである。
また糖質を体内に取らなくなると、結果的に血管内の細胞の再生率が低下し、動脈硬化の発生率が飛躍的に拡大したり心臓病や脳梗塞やがんの発生率も上昇するらしい。
また、3000年前から主食として米を食べてきた日本人は、デンプンに甘味を感じる度合いの高い人種であり、そのことによってインスリンが出にくい体質になっていると言う。要は米を食べても太りづらい体質であると言う。
そして米の栄養分には、でんぷん、必須アミノ酸、食物繊維、ビタミン、ミネラル等を含み、非常に栄養素の高い食物と言えるのである。
取りすぎは問題だが取らないのはもっと問題。
それが今回の「食の起源」の大きなテーマであった。
日本人にとっての米飯。
そこには過去から裏付けられた日本人の長寿の背景が見受けられた。
これで米飯が復活してくれればいいのだが。
そして、第2回目のテーマは「塩」、3回目は「脂」、4回目が「酒」、5回目が「美食」と続く。
なんとも面白そうがテーマが続くのである。
| 固定リンク
コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
なんと言ってもdadamaさんとしては第4回目の「酒」が待ち遠しいところですね(笑)。
私もこの回で体にいい酒でありのみ方でありを学びたいと思っております。
投稿: てっちゃん | 2019年11月30日 (土) 23時39分
会のメンバーにもこのような情報を積極的に発信している企業に属されている方が見えますね。自ら体感、実践をし自信を持ってお客様にお伝えする事。高齢社会を迎える中医食同源や食を通じての健康管理に対する世間の関心は高まっていくでしょうし、ひいてはスーパーの期待値にも通じるのでしょう。
投稿: dadama | 2019年11月30日 (土) 20時48分