一個の商品
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
私の好きな言葉に以下のようなフレーズがある。
「お店は一個の商品である」。
これは、我々企業が属する企業グループの元会長が言った言葉である。
店舗には1万アイテム以上の商品が陳列されている。
そして青果や鮮魚、精肉と言った単独でも出店できる部門も同じ屋根の下で営業をしている。
しかしそれでも店舗は一つの商品であるという比喩。
これだけの部門と商品を同じ屋根の下で有しながらも、店舗は一つの商品とは如何に。
ここに現代のスーパーマーケットの本質があると思っている。
かってのスーパーマーケットにはこれほどの競合店は存在しなかったし、青果商、魚屋さんやお肉屋さんが乱立していた時代。
そこにそれら全ての商品を扱うスーパーが出店したらお客様は非常に便利なお店としてこぞって利用したのである。
しかしそこに同じような店舗が同じ商圏に出店されたら。
お客様は二分されるであろう。
そして更にもう一店舗、そして二店舗と競合店が乱立したら。
どんどん二分三分四分されていくであろう。
そこで重要になってくるのが、店舗としての強みである。
どこで一度に買い物をするか?。
いわゆるワンストップショッピング性の高さである。
食卓に並ぶメニューは色々な食材から成り立つ。
その食卓が我々が競い合うフィールドである。
家庭の食卓の奪い合い。
その食卓に登るメニューに使用される食材を如何に一度に自店で購入していただくか。
その為には自店で有する部門を有効に活かす必要があるのだ。
部門毎に有する強みを如何に有効に活かして、一つの店舗として有機的に連動してお客様の来店動機を高め、客数を高めて競合店からお客様を奪い取って自店の業績を高め続けていくか。
ここに現代の小売業の本質がある。
それには、各部門がそれぞれに自分を高めていくのではなく、店舗としての強みを増す為に各々の部門の強みを店舗内での役割を明確に演出しながらその強みを磨き、その集合体としての一個の店舗として地域のお客様にその存在価値を高めていくことが必要となろう。
その為の一個の商品という比喩。
それを店長というリーダーがどのようにストアコンセプトを立案して、地域で一番来店動機の高い店舗として、明確な部門コンセプトを明らかにしてそれを部下と共有して実現していけるか。
そこから競合対策とはスタートするのではないだろうか。
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コメント
第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
全ての部門が同じ屋根の下で営業しているということは、各部門が連動して客数を獲得することが第一優先でしょうか。
そして来店客数が増加したら、その客数を部門で如何に取り合うか。そこに部門チーフは最大の知恵を発揮して販売技術を磨くことでしょか。
投稿: てっちゃん | 2019年10月25日 (金) 16時21分
ワンストップショッピング性の高さ。
うーん、昔は魚屋も肉屋も野菜屋もみんなバラバラだった。
うーん、魚屋は知ってる、八百屋も知ってる。
肉屋は知らない。
スーパーマーケットはそれらの複合体。
うーん、気が付いてはいても言われてもいまいちピンと来なかったけど、ようやくピンと来ました。
確かに足元の半径1㎞の商圏がライバル企業が入っていれば、もろそことの商圏争いになりますが、住宅街か郊外かも足元商圏で重要な店舗の役割も変わってきますね。郊外ならディスカウント店舗に変わったり、住宅街なら高級スーパーになったりと、店舗の創造がその商圏でもろ反映されて、客層から客数が予想されてしまうので企画のチラシや特売を入れたり客を呼び込んで売らなきゃね。
投稿: 第01肉屋 | 2019年10月25日 (金) 14時34分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
昨日の研修会でもワンストップショッピングの重要性と部門毎の役割、そして横串を刺した店舗運営の重要性を報告させていただきました。
よって参加された方々は自分の役割が明確に理解されたように思いました。
投稿: てっちゃん | 2019年10月25日 (金) 12時20分
ワンストッピングが売りだからこそ、部門間の横串が大切ですね。そうは言えども日々お買物に見えるのは足元商圏のお客様。足元商圏のシェア率を高め、更に購買率を上げる為に店舗として何を目指すべきか。理想像でも良いので在るべき店舗像をメンバーと共有してお客様に近づくお店を築き上げたいですね・・・最近具体的なコメントが返せず申し訳けありません(笑)。
投稿: dadama | 2019年10月24日 (木) 12時48分