もっと商品を知る
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
どの企業にも、自社の一押し商品やお勧め商品、バイヤー太鼓判みたいな商品があろう。
当店にももちろん存在する。
どちらかというと、生鮮部門よりもグロサリー部門に数多く存在するであろうか。
バイヤーが選定した当社お勧め商品。
そしてその数が多ければ多いほど、現場では意外に見過ごされがちになってくるものだ。
バイヤーお勧め商品なのに食べた事が無かった。
そのような商品は五万とあるのではないだろうか。
当社の場合には所謂「お勧め商品」が二通りの表示で定義づけられている。
一つは他社で販売されていない独自商品。
二つは他社でも販売されている特選商品。
他社で販売されていないということは、自社で開発したかまたはメーカーとの取り決めで自社のみの取り扱いに限定している商品である。
よって、この商品に関しては自社でしか販売していない為、本来であればバイヤーと店舗が徹底して差別化の意味も込めて販売力を高めていく必要のある商品なのである。
自社独自の取り扱いというメリットを最大に引き出す為に。
もう一つは、他社でも取り扱っているが、バイヤーがその商品に惚れ込んでどうしてもバイヤーお勧めとして自社でも位置付けたいという想いからの選定である。
これはもうバイヤーの惚れ込み次第であるから意志が入っている。
そしてそれら二つのお勧め商品は売場に散らばっているのだが、特に自社独自の商品に関しては現場の担当者もしっかりと商品の良し悪しを知っておくべきであろう。
私自身も数品はお気に入りとして日々愛用している。
一つは納豆。
これはもうご馳走と言えるほどの美味しさを誇る。
この納豆に長ネギを刻み、添付のタレを入れてしっかりとかき混ぜると、これはこれはご馳走ではないかと言えるほどの美味しさがある。
二つは最近わかった商品なのだが、日本酒である。
“てっちゃんらしくないんじゃない?”
そう茶化されそうであるが、自社独自の日本酒が存在するのは知っていたが、どうしてもそれ以外に有名な日本酒が多い為、毎回そちらを優先して購入し飲酒してきた経緯がある。
“たまには騙されたと思って飲んでみるか?”
なぜかそんな気分転換のつもりで購入した自社独自の日本酒。
特に最近は新ラベルが発売されたようで、本来の売場とは別のお酒売り場の催事場的な場所に陳列されていたのである。
それをめざとく見つけて迷っていたのである。
買おうか買うまいか?。
結局購入した。
純米吟醸で四合瓶で1200円程度で意外に安価だったので、心を決めて購入した。
これがまた瑞々しくそしてコクのある旨さであった。
更に、翌日には冷やして飲んでみたが、一晩たった後の角の取れた柔らかさと酸味がバランスよく口内を潤してくれる。
逆に封を切って一晩冷やしてから飲んだ方が美味しいかも。
そんな印象を受けるほどの逸品であったのだ。
“まだまだ知らない商品が五万とあるなぁ〜”
現場の担当者として、自社のオリジナル商品を我々現場の人間はどれほど知っているのであろか。
大いに反省すべき点であろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
まさにそこにハマった連中が21幕に集結しますね(笑)。
その時ばかりはdadamaさんも是非現場復帰の気持ちを満喫してくださいね。
投稿: てっちゃん | 2019年10月27日 (日) 00時03分
今日もある会の青果担当者の売場がアップされてましたがやはり商品に魂を入れるのが売場の役目ですね。同じ商品でも見せ方ひとつで雲泥の売上の差がつく。売上と利益の7割が定番であるのは事実。残りの3割の売上に如何に店の魂を込めるのか。逆説的に言えば大失敗しても全体の3割(笑)。店に認められた3割の裁量を如何にお客様と従業員を巻き込んで楽しんで商売に繋げるのか。ここにハマると店長は辞めれませんね(笑)。
投稿: dadama | 2019年10月26日 (土) 21時23分
まっちゃんさん、コメントありがとうございます。
バイヤーだけではなく店長も自分で選択したという想いが販売には必ず効果をもたらすことでしょう。
“これは俺が入れた商品”というプライドがその後の行動を分けるのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2019年10月25日 (金) 16時23分
うちもオリジナル商品の開発などバイヤーがしてますが、特に最近では小麦粉不使用米粉のカレールーを開発しました。毎回試食会で我々からダメ出しをくらい、さらに内容を変えて約5回ほどの試食会で商品化になりました。だからバイヤー、店長たちが担当者にも食べさせみんなで力を入れて販売しています。気に入った商品にかんしては、みんな気合が入りますよね(笑)
投稿: まっちゃん | 2019年10月25日 (金) 14時50分
第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
大手になると自社ブランドをよく見ますし、企業グループで開発された商品も多数見かけますね。
その中でも自社のバイヤーが
開発したり強化したりしている商品に関しては要注意でしょうか。
そこには何かしらのこだわりと熱意があり、そこを共有することが先決ですね。
そこから企業としての一体化が図られていくのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2019年10月25日 (金) 14時29分
他店に来店して気になるのは、その他社の自社ブランド商品。
どのくらいの規模で売場に展開しているのか。
あと売場の展開の仕方が興味を持ちます。
10Fずらっと自社ブランドの商品が何種類も並んだパンとか見ると、「すげー自社ブランドのパンが置いてるよ!」って目を向けてしまいます。
あとは肉見て、見切りコーナー物色して(笑)
何が売れ残っているのか大体売れ残りで判断します。
一つは他社で販売されていない独自商品。
二つは他社でも販売されている特選商品。
すごく参考になりました。
イオンだとトップバリュやディプライス、イオンセレクトとか自社の販売が多かったからバイヤー一押しの商品とか目にする機会があっても気が付かないので、今の勤めているスーパーでは自社ブランドが無い変わりにバイヤー一押し商品がガンガン入ってきます。
自社ブランドを扱っていた頃は、他の商品より安くて、または同価格で尚且つパッケージも消費者に分かりやすい尚且つ利益が見込めるので売っても儲けが出るのでガンガン発注していましたが、それでも人気が無い商品は毎回の棚替えで姿を消していきました。
季節のイベントが少ないときはよく自社ブランドのみの売場展開をしたり、平日は自社ブランドを売込み、土日に客の目を引くメーカー商品を展開するのが主流だったと思います。
投稿: 第01肉屋 | 2019年10月25日 (金) 14時19分