買い溜め需要
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日は台風到来に関しての記事であった。
そして本日はその商売との連動について。
台風の到来が土曜日。
そしてその報道は約1週間前からあったろうか。
日を追うごとにそのリスクの高さについての報道と、個人個人がそのリスクを受けての防災の具体的な行動まで徐々に報道の中身が変化してきた。
特にこのような報道が為されると防災グッズの買い周りに移行していったようだ。
食品の買いだめ需要に関しては木曜日から目立ってきたように思える。
水、カップ麺、パン類、そして豚肉類や野菜類。
この極端な買いだめ需要に関してはやはり東日本大震災を思い出さざるを得ない。
あの時は震災直後の買いだめ需要に特化した。
しかし今回は事前に報道されていた為か、台風通過前での買い溜めが非常に多かった。
特に今回は千葉県でn約1ヶ月前の強風による停電の記憶が新ためか、停電になった場合や断水になった場合のことを想定した買いだめ需要がかなり高まったように思える。
乾電池、コンロ、そしてやはり水。
よって、前々日の木曜日にはまとめ売りで展開していた水のケース売りが役80ケース分が1日で完売してしまったほどである。
500mLではなく2Lのペットボトルの需要である。
飲料に適したサイズの500mL の用途と生活水としての目的でも使用される2Lの水では使用目的な異なるのであろう。
売れていくのは2Lのみ。
それが前々日の動向であった。
そして前日になるとこの傾向が更に強まってきたのである。
しかし、水、パンはもはや売場にはない状態となってしまった。
残るカップ麺も在庫があるだけとなってしまった。
そして前日の特徴は豚肉の需要の高さ。
やはりこんな時はメニューの用途の広い豚肉なのであろう。
冷凍として保存するのであろうか、小間の安価な豚肉の需要を始初めて、鶏肉、挽肉、そして加工肉の需要が大きかった。
台風到来日の閉店の17時の段階では精肉売場はほとんど完売状態となってしまった。
この状態とは東日本大震災の翌日以降からのお客様の買い周りと同様の動きである。
前回との違いは後か前か。
今回は前需要の高さ。
これは事前の台風予報の正確性の賜物であろう。
これだけ台風情報が正確に、いつ、どこを、どの程度のレベルで通過するかと言う情報が年々格段にレベルを上げてより具体的に我々に提供されているかという事実の裏返しなのである。
そしてそれだけの備えをした結果何事も無かった方も多い。
しかしだからと言ってその予報を恨む方は皆無であろう。
“何事も無くて良かった”
そして、不幸にもこの台風で被害に遭われた方も多い。
また亡くなられた方も多数に上る。
不幸にして亡くなられた方にはお悔やみを申し上げたい。
そして床上や床下浸水にて多大な被害に遭われた方、更には全国の小売り販売店にて浸水等の被害に遭われた企業や店舗も多数に上る。
今後の早急な回復をお祈り致しております。
やはりこのような事態になった時に、我々の本来の使命が思い出されるのである。
生活のライフラインとしての食品小売業。
何よりも命の源としての食材。
特売商品があるとか無いとかはもはや関係ない。
営業してくれて良かった。
そんなお客様の無言の買い物行動が伝わるここ数日である。
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コメント
第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
水に関しては最近は蛇口から捻り出すものではなく、常にスーパーからケースで購入するものとなってきていますので、常に大量に在庫を抱えていてもある一定の期間で回転する商品となってきていますよね。
常にあそこのスーパーには大量に水の在庫がある、というイメージ作りは大切だと思います。
投稿: てっちゃん | 2019年10月18日 (金) 23時51分
私が前勤めていたイオンは
災害指定物資なんちゃらのお店になっていたので、もしものときはここから物資補給を送りますになっていましたのでアルカリイオン水とか常に300ケースを持っていました。
それでも他の水も100ケースとか所中でしたが、何年前かの猛暑で水不足に落ちるかもうんぬんの話が流れた時や地震の震災にあった場合の水で一時期1200ケースのアルカリイオンの水があったので、バックルームには置けれず、常に外にカート台車を20台~30代をブルーシートに被せて置いている状態で保管していました。
それでも他店に振替せずに2か月くらいで完売しました。
投稿: 第01肉屋 | 2019年10月18日 (金) 17時45分