増税後の状況
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
増税から今日で5日目。
お客様の買い疲れは今だに続いている。
特に、雑貨とお酒は相変わらず低迷している。
それだけ9月後半での買いだめは大きかったのであろう。
更に、消費税10%に引き上げられた直後でもあり、心理的にも購入する気持ちが萎えているのかもしれない。
しかし、生鮮や惣菜ベーカリー、そしてデイリーや食品は堅調であろうか。
このブロブでもチャンスとしてきた惣菜や弁当類。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-72172b.html
しかしこのカテゴリーも早々一気に消費が増加したとは言い切れないが、部門チーフには一週間は増産するように指示している。
初めの一週間でお客様の信頼を得る。
これが消費増税後の私の政策である。
ここでお客様の期待を裏切ったら他へ逃げてしまう。
惣菜やベーカリーといった即食で遅い買い物の商材はそのお店へ行って無かった時の心理的ダメージは甚大である。
あとはコンビニか外食か。
コンビニも同様に品切れの可能性も高いし、外食は増税で割高。
その為にあのお店に行ったのに品切れ。
そうなったら、弁当類を買い物する店舗を完全に切り替えてしまう可能性が高まるのである。
よって、初めの一週間はしっかり充実した品揃えでお客様を迎える。
そこから後々の戦略を決めていく。
今は行動の時であろう。
PDCAのDoの時である。
PDCAで大切なのは、仮説を立てたら、当面はその仮説に従い思い切り実行することが重要となる。
はっきりと明確にお客様に伝わるように実行すること。
明確に実行すればするほど、その効果検証は早期に判断できるからだ。
よく、なかなか効果が出ないからといって早々に実行を止めてしまう事例を見るが、効果が出ないような実行の仕方であるかどうかが大きなポイントとなるであろうか。
そんな考えから徹底したボリュームを出した惣菜弁当を維持してはいるが、当方の思惑通りの需要かと言えばまだ結果には繋がってはいない。
それにしても、世の中の消費増税の話題を見ると相当大きな混乱の渦中にあるようだ。
ポイント還元申請が遅れて未だにポイント還元できない。
消費増税システム障害で本体価格のみで販売されていた。
より複雑な消費増税の制度により、システム屋も公務員も制度転換に実務作業が間に合わなかったのであろう。
一律8%の一斉増額であればよりシンプルな作業で済んだのであろうが、あまりにも複雑な制度であるが故の混乱であるようだ。
しかし食品スーパーの今回の転換産業は比較的安楽であったようだ。
増税品が雑貨とお酒に留まったのが大きな要因であろう。
10月1日は増税対象商品を全品スキャンチェックして売価設定がプライスカードと一致しているかどうかの確認作業と、旧8%の価格のプライスカードの取り外しが開店前の作業であったが、これもほぼ予定通りで完了し、その後の新おすすめ価格の媒体取り付けも午前中で完了できた。
これも雑貨とお酒のみの変更であったことが大きい。
さて、今後はどのような構図で買い疲れが収まり、軽減税率の強みを発揮できるのかの検証に入っていくことになるだろう。
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コメント
てつろうさん、コメントありがとうございます。
スナックに通う男性は、そのスナックにしかないものを求めて通うと思うので、そのスーパーにしかないものをどう提供するかでしょうか(笑)。
確かに世の小売を取り巻く環境はマネーゲームの様相を呈してきたようにも思うのですが、蓋を開けてみれば予想とは裏腹に売場そのものの良し悪しが命運を分けているように思うのですが如何でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2019年10月 5日 (土) 23時45分
我が家も妻があれこれやっております(笑)。注目すべき点はお年寄りがスマホやカードを上手く利用している方が増えたこと。それでも中には最初から諦めて現金で購入している方もおられます。お店側もお客様にお買い物してほしいならカードの上手な使い方やアプリやQRコード決済の説明など分かりやすく説明してくれればそのお客様はまた次回も来店してくれる確率が増えてくるはずです。特に男の人を取り込んでしまえば毎日スナックに通うようにスーパーマーケットに来てくれること間違いなしです(笑)
投稿: てつろう | 2019年10月 5日 (土) 17時31分