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2019年10月23日 (水)

ゆっくり歩む

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


スピードの時代だと言われる。

  ますますスピードの時代だと。

しかし、最近想うこと。

  スピードの功罪。

お客様の買い物行動や生活スタイルの変化、嗜好の変化に対して品揃えや商売の仕方に関してはスピードを持って対応すべきではあると思うが、スピードを追求するあまりにもっと大切な基本的な部分が疎かになってしまうリスクも大きくなるのである。

  ここを誤解すると現場が混乱するのである。

何を軸に店舗運営をすればいいのか?。

  この疑問が現場に蔓延してしまうのである。

よって、なんでもかんでもスピードではないのではないか。

  時間を掛けて永遠に追求していくべきことがどれほど大切か。

そしてそれはどんな時代でも乗り越えていける基本的な思考であり行動でありを企業に植え付けてくれるのである。

  その部分ではゆっくり歩むことも必要なことなのではないか。

ゆっくりとは言っても歩みを緩めることではない。
着実に確実に基本を積み上げ、その基本を更に高いステージへ持ち上げていくような着実性である。

この業界に長く身を置いていると、最近は信念のようなものが植え付けられていくのがわかる。

  その信念とはスピードの出し過ぎというリスク。

商売の原理原則とは常に一定の基本を土台にした上に積み重なってきたものである。
それは、常に人々のライフラインを守るという食材の安定供給と同時に、鮮度や品質といった安心してその売場から購入できるという基本レベルの高さ、そしてリアルに人と人とが出会う人間どうしの繋がりの場。

  それが基本的な我々の使命。

そして、その使命が継続して地域のお客様に対して果たすことが出来、その上に地域のお客様の変化への対応が上積みされながら、新たに出店してくる競合店に対してもお客様が振り向いてくれる場であるように基本の進化と変化対応を継続していくことが、地域でいつまでの必要とされるお店の原理原則なのである。

  よって商売とは常に変化ばかりを追い求めることではない。

最近の小売業を取り巻く環境も、刻一刻と変化してきているのは理解出来る。
そしてそれは制度の問題や増税の問題、更には競合店の問題であり人口減とそれに伴う人材の問題も含めて大きく変化してきているのも理解出来る。

  すぐに行動して改める部分も多い。

しかしそれは制度や法律が変化するのであるから当たり前にスピードを持って対応しなければならない。
それとは別に時間帯に応じてあるべき売場の追求に対しては妥協せずに愚直にその売場を追求していく姿勢と行動を崩すことは出来ないのである。

  そして新規採用者や若年層ほど基本の大切さの理解に到達出来ないものである。

それは、我々ベテラン社員が愚直に実行してその需要度を数値で伝えていくしかないのではないだろうか。

  それが去りゆく者たちの使命なのではないだろうか。








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マネジメント」カテゴリの記事

コメント

第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
商品があれば更に売上は上がっていくでしょう。
しかしそれほどの人員不足であるということはもはや末期症状でしょうから、アウトパックに頼らざるを得ないのではないでしょうか。
それともどんな手を使ってでも人員を確保するか。どちらかの選択を迫られているような気がします。
労災等にも注意をしていただき限界を超えずに安全を確保しながらの作業という視点も持ち合わせなければならない状態ではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年10月23日 (水) 23時06分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
足腰の強さという土台の積み上げとその積み上げを利用して更にジャンプする技術という応用ができて初めて差別化が図られるのだろうと思います。が、だからと言って基本ばかりに終始すると仕事の醍醐味が薄れてしまうという相反する課題。
あるスーパーはトップの交代と共にこの殻を破り躍進の時代を続けているのも、大きな意味があるように思えるのです。

投稿: てっちゃん | 2019年10月23日 (水) 23時01分

tatsuya0325さん、コメントありがとうございます。
スピードを求める作業と丁寧さを求める作業。
そこに製造部門とグロサリー部門の商売の違いがあるのでしょう。
グロサリー部門は陳列作業がメインですから如何にスピードを持って陳列するかに集中すべきでしょうし、鮮魚の刺身や切り身等は如何にお客様が買いたい商品を製造しロスなく売り切るか。そのバランスを単品の魅力という視点で見るべき商品を製造部門は見極める必要があるのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2019年10月23日 (水) 22時55分

精肉部門で働くものです。
間に合いません。 人足らな過ぎでいくら時間通りやっても全く追い付かず、仕方なく、前もって事前に用意できるものは全部用意していますが、それでもお客さんが多い日は、何をどうやっても間に合いません。
仕方が無いから1時間早くきて、仕方が無いから2時間早くして、それでも回らず
パンク寸前でパートは欠勤は当たり前にするし、主任は代替わりでこれから覚えるタイプなので、商品が売場に並ぶまでの朝9:00までにある程度は売場を埋めたいのに、どうしても空白ができて56%程度しか埋まらず、POPは付けれず、整理整頓も出来ず、清掃も出来ず、POPスタンドもばらばらでPOPなしのスタンドが売場にある状態で、もう悲惨な売場です。11時にようやく売場が埋まるかな、どうかなという悲惨なレベルで、POPは初めてこのタイミングでつけるという状況です。
加工肉は売価エラーを出すわけにはいかないので8時50分までにPOPはある程度付けていますが、精肉のほうが悲惨です。

売上は上々です。売場が悲惨なのに、商品を送れて出すわけにはいかないのでスピード勝負になってます。
青果よりも売り上げは良いです。

投稿: 第01肉屋 | 2019年10月23日 (水) 20時55分

仰る通りですね。基本の土台がしっかりしていればこそ変化に対応出来るのですよね。しっかりと根が張っているから強い木になり美味しいりんごが育つ。企業と言えど人が介在するのですから自然の摂理には逆らえないのでしょうね。

投稿: dadama | 2019年10月23日 (水) 09時14分

鮮魚部門で働くものです。
スピードの出し過ぎという言葉で思い出したことがあります。それは、タイムアタック形式で仕事をこなす人が多いということです。いかに早く売場を埋めるかという事が優先度として最高だと思ってしまうと失敗するということです。私が異動したての頃、自店のお造りのクオリティはかなり低かったのですが、理由を聞けば、過去のチーフから「売場を早く埋めろ埋めろ」という指示をもらっていたためであったのです。そこで私は「商品が売場に並ぶ時間が遅れても良いので、ハイクオリティな商品を作ってほしい。形が崩れているのであれば、手直しに1分2分など惜しまない」と頼んだところ、お造りの売上は明らかに上がったのです。開店前に並べた商品が閉店近くまで残るくらいなら、並べたそばから手に取ってもらえるほどの商品作りが大事だと伝えた記憶があります。

投稿: tatsuya0325 | 2019年10月23日 (水) 07時34分

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