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2019年9月 7日 (土)

業績対策

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日は、「初めての経験」を記した。

  軽減税率という新たな増税への取り組み。

それが今回の増税の大きなポイントであり、初めての経験には自らの「仮説」立案がその後の自分を大いに磨いてくれることを書いた。

  仮説立案の大切さ。

そしてそれは今回の増税に対する仮説だけではなく、普段の仕事からの仮説立案の重要性である。

  我々は普段の業務から「業績対策」を実施していると思う。

その業績対策を、本部の販促部が個店ごとの環境の変化からチラシを入れたり入れなかったり、併合したりとの対策を組んでいる。
しかし基本的には、業績対策とは個店で店長が立案して行動することだと思っている。

  “競合が出来たのに本部は何もしてくれない”

よく聞く言葉であるが、まずは自分で競合出店に対しての影響度を考察し、新規競合店の強み弱み、自店の強み弱みから如何に新規競合店出店に際して影響度を最小限に止めることが出来るかという仮説を立てることからスタートしなければ店舗の競争力は何も変わらないと思っている。

  個店の競合対策は個店の店長が立案するもの。

至極当たり前の店長としての責任であろうか。

  そして業績対策にも店長自身の「仮説」立案が必須となろうか。

業績対策としての具体策。

  その具体策は仮説から生み出されるものであもある。

業績対策 = 具体的対策 ではない。

  業績対策 = 仮説 + 具体策。

となろうか。

  業績対策において何故その具体策が必要なのか?。

その根拠は「仮説」から生み出されてこなければ意味が無い。

  仮説という根拠があるからこそより具体的な対策が生まれるのである。

そしてその根拠があるからこそ店舗全員が一致団結できるのである。

  その仮説から生まれる根拠が一致団結の拠り所。

そして、仮説立案という行為を経て具体策が生まれ、その具体策を以って業績対策に当たるから、その後の結果から再び仮説を立案して検証するというPDCAがサイクルとして回り、その繰り返しから自らの仮説立案能力が高まり、将来的にはある課題に対しての仮説が感覚的に精度の高いものへと確率が高まり、その仮説がより確率の高い結果をもたらるという個人の業績対策力として蓄積されていくのであろう。

  そいういう意味でも仮説立案の重要性は高い。

そしてそれは自分の一週間、1ヶ月のサイクルとしてルーティン化していきたいものである。






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自己啓発」カテゴリの記事

コメント

ただのバイトさんへ。
人生いろいろ。
私は人と支え合って生きることが人生であると最近なんとなく思い始めました。
にんべんを支え合うから人になり、支え合った生きるから人生になる。
そして現場の店舗はその縮図かと思います。そしてそこはある意味修羅場でもあると思います。
本部の商品部から定年を迎えて現場には行きたくないという人もいれば、現場の店長から定年を迎えて本部勤務になり体調を壊す人もいる。そういう意味でも現場の店舗とは生きかたによっては魔物が巣食う場所でもありにんべんが支え合って生きる運命共同体でもあるということでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年9月11日 (水) 00時37分

前のコメントは余計なことを書き過ぎました。
真夜中に書いたことはなんでも、改めて読み返すとなんだこりゃ、と思うことが多いです。
失礼いたしました。

てっちゃん店長の度量の深さがあるからこそ、パートさんたちがお店に居場所を見つけて、自ら考え工夫した売り場を作れるのでしょうね。大抵はパートは言われたことをやっていればいい、となりますから。
売れるヒントは数字より何気ない彼女たちの会話の中にこそあります。

自分の部門の専門家だけではダメですね。人を生かすマネジメント力があれば、例え専門知識がなくても、そうしたところを補ってくれる部下が付いてくるんだと思います。
専門知識や技術はそのための一つのツールに過ぎないと言ったら言い過ぎでしょうかね。
今で言えば小学校しか出ていない田中角栄はその人たらしぶりで、自分より高学歴の官僚を上手く使いこなしてしまいました。判断はお前たちに任せる、俺は決断だけすると言って。
余談ですか、彼は一回会った人物の名前、特徴、出身地などを全て頭に入れるために二回目に会うと、もうそれだけで彼のファンになるんですね。
コンピューター付きブルドーザーの所以です。

「人生という字をどう読むか?
人として生まれる、人として生きる、人を生かす、人を生む…
それが人生なんです。」
by野村克也

投稿: ただのバイト | 2019年9月10日 (火) 17時22分

ただのバイトさん、コメントありがとうございます。
食卓のプロたちの話。
そのプロたちに力を借りて彼女たちが企画コーナーの売場を作ってしまう。
私の周囲にはそんな仲間達がたくさんおります。
食卓のプロが一転して販売のプロとして売場を企画して自ら試食販売をし、規格品を売り込む。
これほど強い売場は無いと思いますが、どうしても我々販売のプロのプライドがそんな当たり前の流れを分断してしまうものです。
そしてそこに食卓のプロの働き甲斐も潜んでいるのかと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2019年9月10日 (火) 06時36分

「温かいシチューやカレー」
「カレーやシチューの関連品」

ちょっと突っ込ませてもらってよろしいでしょうか?(笑)
(例の如く、また生意気なことを言いますが…)

カレーとシチューと言うのは確かに作り方も材料も似通っていますが、この2つは食卓の本質的に似て非なるものです。ホットメニューの提案ということで一緒くたに考えるのは違うのではないでしょうか?

①足を運ぶ→②視界に入る→③手に取る・興味を持つ→④カゴに入れる

以前モノを売るということは買い手の流れに沿って、という話で上の4つの工程ごとに考えると言いましたが、さらに進んで各家庭に食卓に料理が並ぶまでの段階で考えるということで

①レシピ・メニューの収集・記憶→②献立を考える→③材料を買う→④調理する

という4つの工程を書いた記憶があります。
この下の工程で言うと、カレーもシチューも①③④はほぼ同じ、ところが②の部分で決定的に違うのです。

我が店の同僚である偉大な各家庭の「食卓のプロ」たちがこんなことを言っていました。

「子供たちが久しぶりにシチューを食べたいというから今夜はシチューにするんだけど、シチューだけじゃご飯のおかずにはならないのよねぇ」
「私もシチュー好きなんだけど、いつもそれで悩むのよ」
「ご飯じゃなくてパンにしてもいいんだけど、朝もパンで夜もパンじゃねぇ…」

最近シチューをご飯にかけるかけないなんて話題もありましたが、ここがカレーとは根本的に違うところです。
カレーはそのままご飯にかけることができるので、主食とおかずが合体したようなもの。せいぜいサラダでもつけてと、一食分の献立が容易に浮かびやすい。材料以外の売り場の関連品としても福神漬けがすぐに浮かんできます。
ところがシチューになると、他にもう1品ぐらいご飯のおかずになるようなもの、それもメインでシチューを作るのでなるべく簡単なもの、ということで、我が店の主婦たちはとてもとても悩んでいました。
シチューの関連品を置くのであれば、上の問題点に対する解答でなければならないのです。
(例えばこの場合、僕ならご飯自体におかず的な要素を求めます。シチューの相方のご飯を混ぜご飯や炊き込みご飯にしてしまうという手です。当然炊き込みご飯の素のようなご飯に入れるだけでできるようなものを一緒に売り場には置きます。
これは以前、やはり「食卓のプロ」たちが、湯豆腐や冷ややっこと言った豆腐自体を食べる料理が多くなる機会に、それだけではおかずとして物足りないし、もう1~2品作るのは面倒だから、炊き込みご飯にして、ご飯をおかず代わりにという発想をしていたのを聞いたからなんですが、笑)

さらに言えばカレーとシチューは食卓では競合関係です。カレー「か」シチュー、ですね、笑

かつてハウス食品は「火曜日はシチューズデー」という広告戦略を展開していました。「火曜はシチューの日、シチューズデーですもの!」というフレーズのCMでしたかね。
これは火曜日(Tuesday)とシチューを単に語呂合わせしただけではなく、ハウス食品のもう一つの看板商品のカレーとの競合関係から曜日の法則を考えた素晴らしい広告戦略なのです。
カレーは各家庭で圧倒的に金曜の夜から土日にかけての週末の食卓に登場するそうです。そして週末作ったカレーの残り物は月曜まで引っ張られます(笑)。しかし火曜になるとほぼ姿を消す、だから火曜からシチューなのです。潜在化していたシチューのニーズを見事に顕在化させ、「今日はシチューにしよう」と気づかせるのですね。

他にも曜日には様々な法則があります。
例えば旦那さんが帰りが遅くなりやすい金曜の夜は子供たちが食べたがるメニューを献立にしたり(オムライスやハンバーグ)、日曜日の夕食に栄養バランスを度外視して美味しさや家族の好みを優先して外食したりご馳走メニューを作ったりするので、月曜日はその反動で野菜料理や焼き魚と言った刺身以外の魚料理が多く登場します。(週の初めの月曜日に魚料理や野菜料理に力を入れている売り場がどれだけあるでしょうか?)
家族揃っての外出が多くなる日曜など休日は、帰ってからの食事はお母さんも疲れているからお茶漬けとか市販の弁当が多いですよね、笑
月・火は残り物「リメイク」メニューや栄養バランス「リセット」メニュー、水曜で冷蔵庫「クリアランス」メニューにして、木・金は子供の好きな「簡単」メニューに帰りが遅い主人のための「スタンバイ」メニュー、土日は家族揃っての「ご馳走」、そして私たち主婦の「安息日」メニュー…
「食卓のプロ」の話はとっても面白い!!

「小売業は心理学」というのはこういうことなんだと思います。そう言っても言うは易く行うは難し、結局は気温が上がった下がったとか、相場が上がった下がったとか、外的要因からの推測しかできない「売り場のプロ」が多すぎですよ。身近にこんなに偉大な多くの「食卓のプロ」がいるのに!
「売り場のプロ」は「売り場のプロ」であって、「食卓の素人」です。「食卓の素人」が「食卓のプロ」相手に商売しても儲かるわけありませんね。

投稿: ただのバイト | 2019年9月10日 (火) 03時55分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
出世街道での北関東支部会。
開催せねば👍。

投稿: てっちゃん | 2019年9月 7日 (土) 21時19分

最近は新しい方々のコメントが増え私は控えめに(笑)。
話題から逸れますが、本部監禁されて早4ヶ月(笑)。本部では数値に一喜一憂してますが現場を見ていない本部が数値をコントロールする現実。改めて作と演の大切さを感じています。急に現場主義だと言われても今まで本部の雁字搦めだった現場は急には動けない現実。混乱は暫く続きそうです。また、出世街道で語らねば(笑)。

投稿: dadama | 2019年9月 7日 (土) 19時41分

tatsuya0325さん、コメントありがとうございます。
→朝晩は寒いんだから、温かいシチューやカレーを食べたくはならないだろうか?
この仮説は間違っていないと思います。
そしてその仮説がお客様にどう伝えるか。商品だけの陳列ではなかなかお客様は理解してくれないと思います。よって、カレーやシチューの関連品を商品の近くに陳列したり、そのコーナーの売場に大小の説明POPにて提案したり、が有効でしょうか。
本来、醤油、味噌、塩、みりん等の調味料だけでその割合を変えながら色々なメニューを料理してきた日本人だったのですが、メニューの用途に応じてクックドゥ等がそのメニューを作るのに適した調味料を細部に渡って発売したところ、今では従来からの醤油や味噌、塩、砂糖以上に圧倒的に売れるようになったのと同様に、売場にも明確な理(ことわり」を明示することで商品の動きが明らかに変わってくるものです。そういう意味ではコトPOPの存在はその単品の動向を左右する大きな販促と言えると思います。

投稿: てっちゃん | 2019年9月 7日 (土) 06時30分

第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
それも全国的な流れでしょうか。
それぞれの企業や店舗がそれぞれの売り上げ金額に応じた利益創出の仕組みを構築してきたのですが、やはり売上金額という絶対額の高い店舗の方が必然的に品揃えや鮮度品質で有利になっていくのは明らかであり、その強みを活かして中小規模の店舗との差別化を計り続けられれば、どうしてもお客様はそちらへ向かっていくもの。
中小ならではの近い、ふれあい、密着、絞り込みで大手とどう逆差別化を図れるかに大きな帰路になっていくでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年9月 7日 (土) 06時14分

スーパーの鮮魚部門で働く者です。

私の店では、今までの経験からすると、これからの時期は秋鮭売って、新米の時期だから朝食に合う魚卵やシラス売って、煮付け用のカラスカレイ売ってといった感じだった。

でも、なんか毎年おんなじ感じでつまらない。たまには違う物を売り込んでみたいなぁと思って仮説を立てた。

朝晩は寒いんだから、温かいシチューやカレーを食べたくはならないだろうか?

だったら、シーフードカレーやシチューなんていいじゃないか?

という考えのもと、冷凍平台のトップで売り込みをかけております。

結果はイマイチな感はありますが、少しハズレた所からヒット商品を探すような、宝探しのような感じで楽しんでいる面もあります。

投稿: tatsuya0325 | 2019年9月 7日 (土) 05時50分

バイヤー曰く、「精肉だけ伸びてもお店全体が死んでいる。来年からきつくなる」
ことはバイヤーが思っていたことは自分も感じていた。
自分から動こうとして売上にどう繋げるか分からないし、コミュニケーション能力が低いので
バイヤーになりたいが、所詮自分の役割はバイヤーの繋ぎ(将来入ってきたバイヤーになりえる人が来るまでの繋ぎの人)それまでお店が持てばいいけど、もてなければ会社を辞めるしかないと本心で感じてる。
こっちのスーパーでは地元スーパーがだんだんと力を衰えて閉店に追い込まれています。
新しいシステムを導入した機械やら資材やら投資に成功しているお店が次々に進出しては、商圏に入るお店の力を削ぎダメージを確実に与えて、お店の投資が出来ない店舗が閉店していってます。冷蔵庫が古くなったとかお店自体の耐久などが主な原因で発表されていますが、そもそも客数が見込めていない店舗が次々閉店に追い込まれてる。
 10%対策が出来なかった40年以上続いたお店が大手に吸収されたり、地元をいかに生かしつつ吸収されるかがこっちの問題と捉えています。

投稿: 第01肉屋 | 2019年9月 7日 (土) 00時21分

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