OODAループ?
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、Facebookで仲間が投じたキーワード。
「OODAループ」。
はっ、と思った。
“OODAって何?”
思わずFacebookの投稿者にその言葉の意味を訪ねてしまった(笑)。
PDCAとOODA。
その違いはどこにあるのか。
ネットでもOODAを調べてみた。
O 〜 Observe → 観察
O 〜 Orient → 方向付け
D 〜 Decide → 意思決定
A 〜 Action → 行動
これが言葉の意味と流れ(ループ)らしい。
ここにはPlanは登場しない。
PDCAの始まりであるPlan。
OODAの最大の特性はPlanに左右されないこと。
一度立てたPlanに縛られるあまりに、Planをどう実行するかという前提に立って現場はPlanに縛られ、状況に応じたより良い行動と結果に結びつけられない状況に陥ることを防ぐという意味を持つのであろう。
PDCAが本部主導の経営活動であるとすれば
OODAは現場主導の実践活動であるといえよう。
企業としてのPDCAという特性から、どうしても当初の大前提であるPlanを本部が策定し、その流れから現場ではその大前提のPlanに即して生まれた枝葉のPlanを一応策定し、そのPlanから生まれた実行計画であるDoを策定して日々の行動を起こしていくのであるが、実際にお盆過ぎごろになると大前提のPlanから導かれた現場でのPlanがいつの間にか忘れ去られ、店舗の環境の変化や状況の変化に合わせていつの間にか年度当初に策定されたPDCAが吹っ飛んでしまっているというのが実態ではないのだろうか。
そこを補正するのがOODAループなのであろう。
PDCAの始まりがPlandとすれば、OODAの始まりはObserve(観察)である。
観察とは現場で現物を観察すること。
これは、現場でしか体験出来ないこと。
要は「事件は現場で起こっている」ということ。
そしてそれをいち早く察知できるのも現場の人間。
そこで何が起こり、何が始まろうとしているのか。
それを現場でいち早く察知してスピードを持って方向付けをする。
そして意思決定をして行動を起こす。
意思決定からの行動を起こすまでのスピードが命であり、それは日々の現場でのPDCAに他ならない。
PDCAを回すとは本部と現場ではスピード感が違うのは当然だ。
私はそう思っている。
だから本部の回すPDCAが遅いとも思わない。
それを現場の人間がそれぞれの状況に置いていち早く察知し、いち早く判断し、いち早く意思決定をして行動を起こす。
それは小売という現場に置いては至極当たり前のこととして受け止めてきた。
それが、中間管理職であるエリアマネージャーやエリアスーパーバイザーが察知して本部との架け橋となって本部へ情報を送り、現場の今を情報として挙げるというスピード感。
これが組織として機能するかしないかの分かれ目であろう。
そんな理想の組織を目指したいとは思う。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
PDCAがいわば企業としてのトップダウンとして定着しているのであれば、OODAはそれと対峙した関係で、現場での思考法として現実をよく観察して最先端で最善の対処法を編み出し実践していくことが大切なのだという定義の象徴なのかと思います。その大義があるからこそ現場は緊張感を持ってどのタイミングで最善の手を打つかという感度が磨かれていくのではないかと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2019年9月11日 (水) 00時41分
売上は全て現場にありきですから。利益は大なり小なり本部商談によるリベートの貢献もあるでしょうがリベートを確保する為には売上ノルマを達成せねばならない訳で。
PDCAもOODAもお客様に認めて貰わなければ価値は無いのですから、お客様が今何を求められているのか?求めるものは価格だけではない筈。お客様は何を期待されて来店されるのか?大局的にはOODAの考え方、ルーティンのマネジメントはPDCAと分けて使うのも有りなのではないでしょうか。
投稿: dadama | 2019年9月10日 (火) 21時11分