三寒四温の崩壊
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今の時期。
本来であれば「三温四寒」の時期。
昔から、冬から春にかけては三寒四温と呼ばれてきた。
三日寒くて四日暖かい。
その繰り返しで少しずつ暖かくなりながら春を迎えるという意味。
そして今の時期はその逆であり、三温四寒という言葉があればそんな表現が正しい時期なのであろう。
三日暖かくて四日寒い。
その連続の中から徐々に徐々に朝晩の涼しさが増してきて、さらには日中の気温も徐々に低下していきながら秋の深まりを感じていく時期。
そこに季節感を感じながら生きてきた日本の四季。
特に地球の中でも温帯地域に属する日本は、温帯地域の中でも特に「温帯湿潤気候」と呼ばれる地域に属するらしい。
温帯湿潤気候の特徴は四季がはっきりしていること。
夏は暑く冬は寒い。
そして、春や秋はその中間であるが、冬から夏へかけては上記の言葉のように三寒四温を繰り返しながら徐々に徐々に冬から夏へ時間をかけて変化していき、逆に夏から冬へかけては三温四寒の言葉が当てはまるように、徐々に気温の変化を繰り返しながら夏から冬へ移行していくのである。
そんな日本の気候が崩れつつある。
それは皆さんもここ数年の異常気象や何年に一度の◯◯とかの大雨や日照不足、更には北海道の高温などの話題から、春や秋の三寒四温、三温四寒の崩壊を感じつつあるのではないか。
今年も春から夏へかけては急激な気温上昇があった。
5月の異常な高温。
本来一年で一番気持ちの良いはずの5月。
その5月には既に日本列島は灼熱の高温に見舞われた。
逆に梅雨時期は、日照不足が激しく気温も「梅雨寒」と言われるほどの異常な低温。
その最たる時期が7月。
全国的に7月の業績が話題になっているが、日曜日が一日少なかったという理由だけでは済まされない7月の低迷の要因がここにあるのは間違いないであろう。
毎年繰り返される52週。
毎年繰り返されるという前提があるから、52週というマーチャンダイジングが確立され、その前提に立って事前計画に基づく販売計画が事前に本部から現場へと情報提供されてきた。
通常の7月は盛夏商材が全盛の時期。
しかし今年は最高気温25度未満の梅雨寒が続いた。
盛夏商材である涼味類の大不振。
しかし、事前の52週MDにより、店舗はどこも涼味商材で売場が満タン。
それでもなかなか売り場は変わらない。
“もうそろそろ梅雨も明けるだろう”
そんな期待感から、敢えて一度作った売場を変えたり、特売商品を定番販売してホットメニューを平台や企画コーナー、ドライのエンドに積み直すという手間はかけてくない。
そして梅雨明け後は一気に猛暑日の連続。
日本から三寒四温、三温四寒という言葉は崩壊したのであろうか。
日本の気候や気温に立脚した「52週MD」という販促計画。
とは言うものの、個店で如何に対応しながらベースと変化対応を図れるか。
今後の大いなる課題であろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
52週MDといういわば「PDCA」から生まれたサイクルを如何に「OODA」ループ引用して微調整を図れるか。
これが現場力の育成法かと思うのです。
やはり事件は現場で起きているのですから。
投稿: てっちゃん | 2019年9月 7日 (土) 00時03分
52週MDは商売の基本として必須ですし52週MDを蔑ろにしてお客様の支持は得られないと思います。
この時代、52MDに基づいた先読みやプラスアルファの仕掛けを店舗で打ち出す事が52週MDもたれの標準化や効率化を売りにする企業との差別化、延いては顧客支持に繋がって行くのだと思います。
てっちゃんのお店も地域密着をモットーにされてきたのでしょうから地域の方々の痒い所に手が届くお店になれば怖いもの無しですね(笑)。
何れにしても短期的な事より日々の地道な運営の積み重ねがお客様の信頼を得て行くのだと思います。
投稿: dadama | 2019年9月 6日 (金) 20時49分