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2019年9月26日 (木)

論理的結末の体験

皆さん、こんにちは。
 食品スーパー店長をしている「てっちゃん」です。


以前に書いた記事。

  「ほめない・叱らない・教えない」。

http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-77b7.html

  なんとも画期的な部下育成法である。

毎回、店長会でこの本の読み合わせをしているのだが、そろそろそれも佳境を迎えてきた。
そして前回の店長会では、部下や人間が自分の行動を戒める場面を体験させる事例の場面が登場したのである。

  部下が自分の行動を戒める体験。

部下の行動を戒めるとは、自分がこの行動をしている限り自分の利益にはならないという痛い経験をする必要がある。

  人間は全てそのような体験を経るからその後の行動が変わるのである。

例えば「部門チーフ」の場合。

  ある数値が達成できなければチーフを降格になるという前提。

そのような前提を上司の店長やエリアマネージャーから提示されており、客観的に見てもそれが部門チーフの能力であり怠慢であったと判断された時に、チーフ降格となる場合。

  チーフもその前提を理解していたのであるから納得せざるを得ない。

このような体験であり事例が淡々と実行されている組織は、数値達成能力が高いと言えるであろう。
チーフの昇格降格はそれだけではないであろうが、とは言ってもいつまでも業績改善がままならない部門責任者であれば、それはどこかにチーフとしての適性が無いのであり、それを一度降格によって体験させ自らを振り返らせ、出来るチーフの仕事の仕方を学ばせるという人事は本人にも組織にも非常に有効であると言える。

  このように自分の行動に対して論理的な結末を体験させるという教育。

これが論理的結末の体験という。

  そして本人にとってみれば痛い経験である。

この痛みが、本人にも組織にも業績に対しての緊張感を持たせるのである。

これは親子の関係においても同様であろうか。

  子供が夕ご飯にいつも遅れて帰宅する。

母親にしてみれば、家族が皆同じ時間に食事をすることによって、同時の料理が出来、同時に後かたずけができるわけであるから非常に効率の良い家事が出来るのである。

  そしてその時の母親の行動が問題となる。

いつもそのことに対して嫌味や文句を言うが結局は後出しで食事を出すことによって、子供の行動はその後も変わらない。
しかし、事前に夕食に遅れてきたら今後は夕食を出さないと提示することによって、本当に食事が出されないという体験をすることによってその後の子供の行動は確実に変わっていくであろう。

  その時の母親の言い方が重要となる。

「あら遅れてきたのね、残念だけと前も言った通り食事は出ないわよ。」

  それだけでいいのだ。

子供の行動に対して文句を言ったり嫌味を言う必要は無い。

  淡々と約束通り食事を出さないだけで良いのだ。

そのことによって、子供は純粋に自分の行動を反省することに直結すると言う。
食事を出さないと言う行為を、事前の約束の結果以外に何もプラスもマイナスもせずに、愚直にその行為に対しての論理的な結末として体験させることが必要なのだと言う。

親としてはどうしても子供を食事を出さないと言う最終手段の前になんとか説得をして心と行動を変えたいと思うのは当然のことだ。
しかしどうしても子供の行動が変わらないと言うのは、親の心子知らずの例え通り、自分が親になってみて初めて分かるもの。
よって、それまでは論理的結末を体験させることによって、約束を守れないときは容赦無く厳しい現実に直面することを、後々のもっと大きな現実を経験する前に体験しておくことも大切なのであろう。






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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
私も浪花節の時代を生きてきた人間。
だから飲みニケーションの無い付き合いはご遠慮したいと思っています。
しかしそんな中でも現代の若手、平成生まれの若者と付き合わなければならないのも現実。
今日も窃盗犯による万引きで被害届を出したらお巡りさんが来て、防犯カメラを見ながら犯人の動向をお互いに観察していたのですが、そのお巡りさんが言うには、現代は痛みを伴う体罰を無くしたために、相手の痛みを理解しないまま大人になる人間が増加しているが、本当にそれでいいのかと言う不満を漏らしていました。同感ですね。

投稿: てっちゃん | 2019年9月28日 (土) 00時14分

「褒めない、叱らない、教えない」
今の当社はこれを具現化しようとしています。
マニュアルに従い個の感性と努力で売上と利益拡大にチャレンジしていく。上司が不在だから褒められない。部下も不在だから教えられない。同僚は競争相手だから教えない。
究極の個人主義の総合力で会社の成長を図る。
だから飲みニケーションやグループ旅行などは社内ではNG。
義理人情ばかりでは人間も企業も成長出来ないでしょうが、合理主義や現実主義だけになるのも殺伐としてしまうと思うのですが。

投稿: dadama | 2019年9月27日 (金) 21時45分

k,kさん、コメントありがとうございます。
自分の属する店舗の環境が大きく左右するので、業績は数値だけでの人事に対しては異論はあると思いますよね。
但し、それに対しての改善行動が周囲からも評価されない場合には、評価者が変わっても同じ評価であったり店舗が変わっても同じ評価である場合には降格はやむを得ないことになるでしょう。
派閥による人事異動は全くの論外ですが、意外にもそんな企業があることも事実のようですね。

投稿: てっちゃん | 2019年9月26日 (木) 09時22分

当社はパワハラ、お説教もしょっちゅうありますが降格も常にあります(笑)しかも何年も苦水飲んで昇格時は代行。それも何年もとれません。他社にいけば道は拓けると思いますがいきませんね。決して居心地は良くない筈です。サラリーマンとして金貰えればいいんじゃないかと思うのか。副店長から徐々に担当まで落とされた方もおります、店長から一気にチーフもあります。叱る叱らないもありますが結果次第で身の置き方を強制される事実。考えて自ら行動する方、先を見据える方は若くて指導されなくでも優秀なんですよ。派閥争いで失脚は別問題でしょうか(笑)

投稿: k,k | 2019年9月26日 (木) 06時46分

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