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2019年8月30日 (金)

仕事を楽しむ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


このブログによくコメントを頂く「ただのバイト」さん。

  “本当にただのバイトかいな?”

そう思っている方も多いであろう(笑)。

  その彼がある記事にコメントを記してくれた。

http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-30df41.html

  その中のコメントに触れてあった内容。

「利益を取ること、売変を出さないことが先に来てしまう…
利益を取ることが目標なのはそうなのですが、昨年のデータを見ていくつ売れたか把握して、売れる分だけ陳列して価格下げをしないように、ということが至上命題なのです…
確かに利益は取れますし、昨年のデータを参考にしなければならないのもわかります。それらを明確に否定する理論はありません。
でも何かが違うんです。楽しくないんです。」

  楽しくない。

商売とは本来、一人一人が自分で考え、自分でいくつ売ると決定し、自分で現場から仕入れ、自分で販売して売り切り、結果を出すから楽しいのである。

  それが一人一人最後まで完結できるから楽しいのである。

そしてその背景には、それらの一連の流れを減点方式ではなく加点方式で自らの頭で自らの発想を重ね、自分が立てたプランに色々なものを加えていくことにより可能となる。

  そして売上に占める荒利を稼ぐ(加点する)こと。

この荒利を加点していくと言う満足感が仕事の楽しみであり、仕事への欲となってまた明日頑張ろうとなるのである。
そして、結果とはあくまでも結果であって、初めからそれを目的としてしまったら、仕事の過程は全て減点方式に切り替えなければならない。

  それが結果として、荒利率やロス率に縛られて身動きが取れなくなるのである。

身動きが取れない現状を嘆いて、「楽しくない」という環境に放り込まれるのである。

  荒利率もロス率もあくまでも目安にすぎないということ。

最後に我々が目指すのは荒利額という「儲け」。

  その儲けのための途中検証としての荒利率とロス率の存在。

それが、初めから荒利率やロス率の安定を図る仕事のスケジューリングとなるのであれば、これはもう減点方式の仕事のスタイルになっていくのであるから、商売はビジネスと化し儲けようが儲けまいがそこには何の感動も生まれないという仕事観になっていくであろう。

  実は私は「ただのバイト」さんのコメントを楽しみにしているのである。

彼のコメントにはこちらが逆に教えられる部分がたくさんあるからだ。
彼が引用する事例も過去の故事や現代の経営理論が集約されており、ちょっと記事の内容から外れるのであるが、彼のコメントから記事を読み直してみるとそこには必ず因果関係が存在し、遠回りながらブログの記事の広がりがさらに拡大していくのである。

  “本当にただのバイトなの?”

そう感じている方も多いであろうし、当然私も当初はそう思っていた(今も?)。
そんな彼の店舗内に、同じ青果の専門店が出店してきて、職場の環境が大きく変化してきた。

  要はそこから率対策へと大きくシフトしていくのである。

そして上層部や部門チーフの仕事に取り組むスタンスの変化に対しての「楽しさ感」の喪失。

  しかし個人の成長の裏側には必ず仕事への情熱でありその原点の楽しさ感があるもの。

そして、いずれは理解できるはずではあるが、「攻撃は最大の防御」に到達するのである。

  特にこの商売は上記のことわざが当てはまる業界。

攻めるという行為が同時に最大の防御となり、荒利率でありロス率をも改善させていくという真理。

  このことによって、更に仕事の楽しさが増してってほしいものである。








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商売」カテゴリの記事

コメント

第01肉屋さん、コメントありがとうございます。
オナニーですか(笑)。
親の背中を見て子は育つもの。
自分の何気ない言動を部下はしっかりと見て記憶に留めておくものですね。
自分への戒めとして受け止めなければなりませんね。

投稿: てっちゃん | 2019年8月31日 (土) 05時52分

いいなぁ

俺の最後の上司は・・・
そんなもん自己満足や、オナニーやと
毎回言ってました^^(俺だけに)

投稿: 第01肉屋 | 2019年8月30日 (金) 18時01分

ただのバイトさん、コメントありがとうございます。
素晴らしい上司に巡り合ったのですね。
周囲の出来事が全て売るためのヒントになる。これは「売る」ということに対してのアンテナを敏感に働かせているから、自分の周囲の出来事が全て「売る」という行為に加勢してくれるように行かせるのだと思います。
全てはこのような考え方ができれば、自分に起きる出来事は全てチャンスであるという発想に繋がり、そこから人生が切り開かれていくのだと思うのです。
これからもコメント、楽しみにしております。

投稿: てっちゃん | 2019年8月30日 (金) 06時24分

まさか、この僕のことがこちらのブログの本文に取り上げられる日が来るとは!!
しかもこんな取るに足らない駄文を楽しみにされてたなんて、笑
これはコメントしないわけには行きませんね、笑
前回のコメントはただの愚痴でしたが、笑

しかし率直に、素直に、嬉しいです。まず何より、「何かか違うんです」の「何か」の部分を的確に表現して頂き、僕の中のモヤモヤしたものの輪郭がはっきり見えてきました。

以前、こちらのブログで「品出し」は単なる「物置き」ではないと書かれていたことをふと思い出しました。
上手く言い表せないのですが、その両者の概念の違いと同じように、「売る」ことは単に「在庫を減らす」ことではなく、「商品」は単に「利益を取るもの」ではないはずです。そもそも商品である前に食品、食品とは我々の命を繋ぐものであり、食べることは生きることそのものです。

しかし我が店の状況はどんどんおかしくなっていき、ついに商品部直々に売変を減らすために特設売り場を作るのをやめろと売り場を縮小する指示が…
発注はシビアなものになっていき、欠品が目立ちます。
先日も「あら、アスパラないのね…○○ちゃん、明日のお弁当に肉巻き入れられないわ」と寂しそうに帰っていったお母さんとお子さんの姿が…何とも言えない気持ちになります。
こんなことをやっているから、ますます売れなくなって廃棄や見切りが増えていくんです。

物を売るって楽しいというか、誰かの欲求に応える、誰かのハートを射止めるという、もっとも根源的な人としての喜びが本来あるはずなんです。
これも以前書いたような気がしますが、子どもたちが職業体験できるテーマパーク、キッザニアでは物を売る○○屋さんは大人気なんです。逆に証券会社やコンサルタントとか、何をしてるんだかよくわからない職業はガラガラで、東大生の就職したいランキングとか、大人の評価とは真逆です、笑
本質を見抜く天才である子どもの目から見て、物を売る仕事はとても魅力的なんです。

追伸、僕が遠回りなことを言うのは尊敬していた上司の影響ですかね。例え話がとても上手くて面白いんですよ。
ある時サイゼリヤに連れていかれて、メニューブックを開いて、ミラノ風ドリア299円は安さを強調する商品、売れ筋かつお客さんを引いてくる商品、対してイカのスミ入りスパゲッティー499円は注文する人が滅多にいなくてもメニューから消えないのは何故か? サイゼリヤかチェーン店でもイタリアンレストランとしてのアイデンティティを保つために必要な商品だから、とか話し始めるんです、笑
彼にとっては鉄道の時刻表も野球の采配もドラマのストーリーも、みんな売るためのヒントでしたね、笑

投稿: ただのバイト | 2019年8月30日 (金) 05時41分

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