市場の未納
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、チーフと打ち合わせして週末の単品量販を決めた。
「よし今週は藤稔ぶどうを200p売り込むか?」
ということで、チーフが青果トレーナーと相談し了解を取って、市場に発注をした。
翌日は私も売場作りに参加しようと思って、朝の出社後の各部の挨拶回りを終えてから再び青果に行ってチーフと話をした。
「これじゃ迫力不足だから俺が売場を作るよ。」
「店長、これしか納品が無いんですよ。」
「何に〜っ!。」
早速バイヤーに連絡した。
「藤稔が200p発注して、30pぐらいしか納品ないんだけど💢!」
「店長、市場にはぶどうなんてほとんど入荷ないよ。」
入荷無しということで納得させられたが、その後の売場をどうしようかと迷っていた時だ。
再び、バイヤーから電話。
「藤稔だが、あまりにも発注数が多いから25pだと思ったんだって(笑)。」
要は、青果トレーナーから8入りのコンテナで25ケース発注すれば200pになるからそれで数量入れといて、と言われてチーフは25と記載して発注したという。
それを仲卸が25pと勘違いしたという。
そして、一応トレーナーに25ケースなのか25pなのかどちらなのか一応確認の結果、25ケース200pの発注ということが判明したため、残り175pは2便(午後1時ごろ着)で納品されるという。
あまりにも数量が多いので市場が戸惑う。
それだけ異常値とも言える今回の発注数量であったのだろう。
そして、それはある意味妥当な市場の対応だったとも言える。
これが本当に発注側の勘違いであれば大変なことだ。
それを異常値発注数量として保留にしてバイヤーやトレーナーに詳細を訪ねてから出荷する。
ある意味市場側と企業側の信頼関係であるとも言える。
確かに1房千円もする藤稔を200pも発注すれば、誰でも発注ミスと受け止めるであろう。
そして、納品して私が売場を作り、翌土曜日には概ねの数量が捌け、日曜日に売り切ろうと思っていたが午前中にはほとんどが売り切れてしまった。
完全に数量不足。
トータル300pも売り切れていたろう。
それだけ、今回の仕掛けに対してのお客様の反応は上々であった。
当然売場の演出も媒体も目立つ売場とした。
しかし何と言っても藤稔ぶどうの美味しさがお客様に伝わったのであろう。
一日1房限定の試食も大きな効果があったと思われる。
そして市場の勘違い。
それほど市場側も勘違いするほどおん数量を発注したいものである。
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コメント
まっちゃんさん、コメントありがとうございます。
それが一番確実な仕入れ法だと思います。通常発注で異常値数量を要望しても本気で受け取ってもらえないでしょう。
相手は一桁間違ったのだと思われるのが関の山でしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2019年9月 1日 (日) 23時06分
私も以前、同じようなことがあり、大文句言いましたがそれ以来、異常値の発注は直にバイヤーに何日に000パック入れてくれ!と言うようにしています。その時には絶対こけれませんが(笑)
投稿: まっちゃん | 2019年9月 1日 (日) 16時49分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
今日の記事はdadamaさんの得意とするところでしたね。失礼しました(笑)。
最近の市場は入荷数量自体がカラカラで、余分な仕入れをしていないようですね。
かっての市場の姿からすると激変のようですよ。
投稿: てっちゃん | 2019年9月 1日 (日) 00時13分
あるあるですねー(笑)。
今度は数量ではなく「全量持って来い!」と仲買を恫喝しましょう。
10トン車満杯の商品を降ろすのもまた格別かと(笑)。
自分で墓穴掘って死ぬ気で売ると新しい世界が見えて来ますよ(笑)。
投稿: dadama | 2019年8月31日 (土) 19時27分