月曜日の鮮度
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今日は土曜日。
最大の入荷量の日となろうか。
どの店舗も週末の日曜日が最大の売上となるであろうから、日曜日へ向けて本日の入荷量が最大となる店舗がほとんであろうか。
更に、生鮮の市場(鮮魚、青果)は明日の日曜日が休業となるから、今日の中で明日の分まで入荷する企業も多い。
店舗によっても違うだろうが、土日と盛り上がる店舗、日曜日だけ盛り上がる店舗と分かるであろうが、何れにしても一週間で最大ピークの日曜日を控えた在庫を土曜日から持つことになる。
要は生鮮はそのほとんどが土曜日入荷の商品群。
産地と契約し土曜日水揚げや収穫の農産物や海産物を日曜日に差別化として入荷する商品を一部持っている企業もあるだろうが、そのほとんどは土曜日入荷、または土曜日市場に入荷の商品であると考えて良いだろう。
先日久しぶりに月曜日に地域競合店をMRした。
その時に感じたこと。
“月曜日は鮮度があからさまに出るなぁ〜”
月曜日には久しぶりに外出できる環境となったので、計9店舗の競合店を視察して回ったが、青果部門、鮮魚部門、そして精肉部門の鮮度面での店舗毎の格差があることがわかった。
特に鮮魚部門の鮮度の違いが著しいと感じたのである。
ある店舗では、天然ぶりの鮮度劣化が既に午後2時ごろから始まっていた。
更には、いわしの開き(店内加工)の色が黒ずんでいる商品が平気で陳列されていた。
おそらく土曜日入荷の魚が月曜日に調理されたのであろう。
方や、天然ぶりもいわしの開きも鮮度バリバリの淡いピンク色で売場に堂々と展開されている。
当然月曜当日入荷の生いわしを捌いたのであろう。
土曜日には同じ鮮度で売れた商品であるが、月曜日ともなると加工した瞬間から鮮度落ちが商品に表れてしまう。
それを平気で日曜日に売りきらずに月曜日まで引っ張ると、月曜日の売場はこのようにいかにも明日にでも閉店撤退しそうな売場になってしまうのである。
それは精肉の売場も同様である。
月曜日の牛肉売場の鮮度は注意したい。
特に輸入牛の内臓系の変色はハンパではない。
上記の牛肉類が鮮度に応じて値下げ処理されていればいいのだが、平気で陳列されている場合もある。
それだけで売場のロイヤリティは低下してしまうものだ。
その辺の部門別のマネジメントをチェックするには、月曜日というタイミングは最高であろう。
そこに、部門別の週末での在庫管理、売場管理、商品管理のレベルがモロに売場に出てしまうのが月曜日。
そして月曜日に部門責任者が休日が多いのも事実。
マネジメントレベルの高い責任者であれば、自分が休日なる以前の段階で段取りよく翌日の売場のイメージを立てて、事前に余分な在庫を日曜日という最大の売上のチャンス時に逃さず売り切る行動を早々に取るものである。
全てのマネジメントの結果が露出する月曜日。
店長は是非出社して、部下のマネジメントレベルをチェックしたいものだ。
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コメント
ただのバイトさん、コメントありがとうございます。
その通りですね。
その売場があるからその数値が残せるのであって、データだけを見てもなぜそのような数値になっているのかは売場でしか教えてくれない。だからデータとは検証にのみ効果があるのであって、反省と計画には全く役に立たないと思います。
そして常に意志を持って行動するから、売場から目が離せなくなるものです。それは自分の意志を反映させるのも売場であり、その意志を結果に結びつけるのも売場だけだからです。そんな強い意志を常に持って行動すれば、販売力は自ずと磨かれていくものだと思います。
投稿: てっちゃん | 2019年7月15日 (月) 23時31分
働き方改革だけを言い訳にはできないと思いますよ。
何も勤務時間を誤魔化してサービス残業をしなくても、退勤後に他の店に価格やどんな売り方をしてるのか勉強しに行くことだってできます。
むしろそういう人の見えないところで差が付くのでは?
それどころか、ずーっとフロア室に籠もってパソコンと睨めっこで、ろくに売り場にも来ない人がチーフやサブをやってます。
数字が教えないこと、季節感やボリューム感や値頃感というのは売り場でしかわからないと思うのですが、売り場はパートに任せっきり。
あと人を見る目も養えない。ある意味、そういう経験のないまま責任者になってしまい可哀想なのかもしれません。
でもこんなんで発注なんかしても、上手く行きませんよ。
投稿: ただのバイト | 2019年7月15日 (月) 07時40分
ただのバイトさん、コメントありがとうございます。
特にここ数年の中での「働き方改革」が世の出回るなり、従来からのこの業界は「商売」という言い方で尊重されてきた仕事の理念が消去され、ワーカーという視点が強調されてきた結果、就業時間厳守が最優先されてきた結果の今日ではないでしょうか。
逆に言うと、この環境の中でピンチをチャンスの変えて他企業との差別化ができれば一人勝ちできる時代だとも言えると思います。
投稿: てっちゃん | 2019年7月15日 (月) 06時40分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
人員面のリスク。
店舗内でも本部業務でも「兼務」という働き方や組織運営を既存店舗のレベルを落とすことなく執行できるかを本気で推進していかなければ企業リスクが高まるという意味では、これが変化への対応なのだろうと思いますね。
投稿: てっちゃん | 2019年7月15日 (月) 06時32分
自分の店では利益利益と言い出してからおかしくなっています。
利益を取る=安売りしない、ということなんでしょうか?
おつとめ品ですら誰も手に取らない値段で付ける。
結果、誰の口にも入らないまま、捨て去られる商品がどれだけ多いことか…
毎日食べるものにお金をかける層なんて少ないですよ。
でも果物のカゴ盛りとか、贈答用とか、そういうところにはポンと大きな額を出す。
どこで利益を取ればいいのか、明白だと思うのですが、はっきり言って僕から見ても馬鹿しかいないです。
チーフレベルでも、人材の劣化は酷いと思います。人出不足というより人材不足ですよ。
投稿: ただのバイト | 2019年7月15日 (月) 01時23分
久しぶりにコメント返しですが、ある社内報にも業務拡大により既存店が痛み出してると記されてましたね。ハード面より人員面が営業的に一番のリスクにはなって行くのだろうと思います。
投稿: dadama | 2019年7月15日 (月) 00時59分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
息を抜く日を設けるということと、鮮度を落とす日を設けるということは別次元の話として全く切り離して考えなければならない問題でしょうか。
そして人材不足の問題。
今後企業として新規出店するということは、既存の人材に負担をかけてまで新規出店するという覚悟を持たなければできない時代にいよいよ突入したように思います。新規出店の度に店長専業から店長兼務の時代になっていくでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2019年7月14日 (日) 21時52分
月曜日は本部ミーティングもあり店舗が一番気の抜ける日ではありますね。定休日無いんだから1日ぐらいのんびりさせてよー(笑)が店舗の本音ではあるでしょうが営業しているからには店舗都合でお客様に不便をかけては失格ですね。人員と競合環境が厳しくなるにつれ切るものと残すもののメリハリが求められる時代、店長の手腕が店舗の成績に直結していきますね。やはりこれからは現場最優先主義でしょうか(笑)。
投稿: dadama | 2019年7月14日 (日) 11時35分
てつろうさん、コメントありがとうございます。
家庭にも売場にも冷蔵庫の無い時代に培われた売り切るという行為と緊張感という、いい意味での職人気質がなくなっていくのはどうなのかと思いますね。
投稿: てっちゃん | 2019年7月14日 (日) 06時10分
私は妻に月曜日はお魚を購入するのをやめときなさいと言ってしまいます。すいません。妻はスーパーで働いているので私に「心得てます!」と。それだけ近所のスーパーの信用がなくなっている現状です。私がいたころはそうでもなかったのですが。
投稿: てつろう | 2019年7月13日 (土) 23時44分
k.kさん、コメントありがとうございます。
鮮魚は入荷段階から鮮度の格差もあり、入荷日というよりも入荷段階からの判断を要しますね。更に市場でも鮮度劣化品は安価で早々に売り込みますから、それを購入したバイヤーは早々に売場に出して売り切れという指示を出さないと現場は翌日に回してしまう可能性が高いですね。何れにしても入荷商品を自らの目利きで判断する力が必要でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2019年7月13日 (土) 07時45分
当社の鮮魚ではそのようなチーフばかりです(笑)決して社内批判ではなく鰯など鮮度落ちが早い魚を早急に売ってしまって月曜日に再立ち上げ。日曜日の夕方は冷蔵庫は空というのが当たり前という感覚がないのでしょう。ごく一部のチーフしかこれを解る人間はいない気がします。腹がわれそうな魚を翌日販売する気持ちがわかりません。自分が客だったら買うか否か。判断基準はそこだと思ってます。月曜の朝は他企業スーパーにいって肉のジャンボパックや焼き肉セットが7割引きで大量に残っている店があるので休みの日は利用します。担当者変わるまでですが。(笑)
投稿: k,k | 2019年7月13日 (土) 06時17分