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2019年7月24日 (水)

店長への負担

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


この業界の人材不足。

  更に深刻になりつつある。

従来であれば、グロサリーの品出しが間に合わずにカット台の数台を手伝って品出ししたり、レジ待ちのお客様に対して自らレジに入ってお客様を流したりというのは当たり前であった。

しかし最近のFacebookの仲間達のアップを見ていると、店長という役割と合わせて更に、朝は精肉の品出しをしたり、鮮魚のカツオを捌いたり、日中はグロサリーの一部の発注をしたり、夜は惣菜の値下げ、そしてデイリー平台の売場の入れ替え等々、店長兼務という役割が一つ二つ以上を受け持つ状況になってきている店長が多いようだ。

それは店舗の人材不足だけではなく、部門のスーパーバイザーやトレーナーといった店舗に関わる本部スタッフにも当然に及んでいる。

  今の役職に加えて新店の担当者兼、改装店の一部発注担当とか。

要は、企業全般にあるべき人員に達していない状況を、現状の人員に店長やトレーナー等のリーダーが本来の役割に兼務してより細部の具体的な一員としての役割を兼務してこなすという状況になってきているのであろう。

  一つには正社員の不足。

企業には店舗が存在し、それぞれに部門に必要な正社員数が決まっており、従来であれば教育店舗と称される売上の高いお店で余剰人員を集合させて数をこなす教育の意味も含めて人材が配置され、都度不足する店舗にそこからの人事異動により賄っていたのであるが、もはやそんな余裕が無くなってきたということであろう。

よって、従来は正社員二人体制のお店であっても、一人体制にせざるを得ない状況になり、正社員が休日の時には本部スタッフのトレーナーやバイヤーが応援に入るという仕組みにせざるを得ない状況になってきたのである。

  ここで本部スタッフの兼務という負担が増加する。

本来はバイイングや店舗へのトレーニングという役割が、もはや店舗トレーニングという役割は果たせずに店舗応援が主たる役割となってきたのが本部スタッフの現状であろうか。

更にそれでも本部トレーナーやスーパーバイザーの人員には枠がある。

  せいぜい1エリアに一人。

もう限界は迫っている。

  そして二つ目の不足は店舗のパートさん。

特に鮮魚、精肉、惣菜の製造部門のパートさんの不足が深刻な状況にある。
ここに関しての負担は当然に店長、副店長、部門チーフにのしかかって来るであろう。

  従来は部門人員の調整役として正社員が配属された。

しかし上記の通り、正社員にも余剰どころか本部スタッフがチーフ一人体制の店舗に応援に入る始末である。

  結局そのしわ寄せが全て店長へのしかかることになる。

そして、店長という職位の就いているということは責任感の強い人材という裏返しでもあるから、その責任感から店舗運営を自分の責任として捉え、自らの体を活かして店長業務と兼務して不足人員の応援に入るという選択肢を取らざるを得なくなる。

製造部門の調理からグロサリー部門の品出し、発注、そしてピーク時のレジ応援に最後は青果部門の商品撤去と昼食を取る暇も無く部門応援に駆けずり回るという実態。

  結局は売上荒利の低迷を人材不足からくる生産性でチャラになる現実。

いつかはこの状態が解消されるだろうという認識で部門応援に入り、一時のこととして凌ぎきるというのがが従来の姿でもあったが、もはや今後の環境はその現実が悪化していく一方であろうか。

  正社員の不足と店舗のパートさんの不足。

しかし何れにしても、店舗のパートさんの採用というのは店長の役割。

  時給や労働環境、競合店の存在等色々な課題はあるだろう。

しかし最終的には、店舗のパートさんの採用がおぼつかないという現実では、上記のように店長自身にそのしわ寄せが来ることになり、その現実は今後ますます悪化していくのは明白である。

この環境ではせっかくの採用パートさんも現場の実態から早々に退職していくのも見えてくる。

  早々に負のスパイラルをどう断ち切るか。

競合との売価や売場作り以上に、上記の負のスパイラルを早々に断ち切る手腕が今店長に求められる最大の能力ではないだろうか。






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店長の仕事」カテゴリの記事

コメント

ただのバイトさん、コメントありがとうございます。
的確な洞察ですね(笑)。
その通りだと思います。
いろいろな与件に影響されながら新店から既存店、そして10年以上経過する老舗になっていく過程の中で、特に新店時の平等感というものは非常に重要な与件と言えるでしょうか。更に言うと、経験未経験を問わず誰もがなんでも出来ると言う手法を徹底し、日別にシフトを組んで役割を回していく部門運営を導入できれば万全でしょうか。ただしこの手法はただのバイトさんが言うように定着するのに非常に時間は掛かりますが、団結力を生むには最高の運営手法だと思います。皆がどの役割でもこなすことによって、皆の痛みが理解でき助けある風土が自然に醸成されていくようになっていきます。
チームワークとか団結力とか、皆が平等に仕事に従事できる環境作りが長い目で見ると安定した部門運営、店舗運営につながるものであり、それが結局は部門チーフや店長に跳ね返ってくるものであり、企業としても教育マニュアルに載せたいところですね。

投稿: てっちゃん | 2019年7月28日 (日) 06時43分

お店のDNAというのは引き継がれていくと思っています。
やはり新店の時、オープン前、オープンしてから1年経って既存店になるまでの教育、経験値がその後のお店の運命(働く人が集まる店か、出ていくばかりの店か)を決めるように思うのです。

僕は2つのお店を知っています。

1つは新店開設の際のパート社員の募集で経験者を何人も雇ったお店、もう一つは募集しても未経験者しか集まらなかったお店です。

前者は経験者をある程度優遇し、頼った結果、開店してからしばらくは難なく乗り切りました。
後者のお店はとにかく社員が全員を一から教育していかなければなりませんでした。それはそれは大変で、オープンしてからもしばらくは混乱状態で、手際の悪さ、効率の悪さなど、社員が思うようには動いてくれません。

しかし1年経ち2年経ち、メンバーの雰囲気は逆転します。
前者のお店はとにかくトラブルが絶えない。オープンの時に安易に経験者に頼った結果、経験者と未経験者の溝がだんだんと表面化していきます。経験者は態度が増長し、未経験者は「どうせ私たちは経験がないから」と言い訳気味になります。人はいなくなる一方。たまに募集してきた人を入れてもすぐに辞めていき、今では募集をかけても誰も応募しません。
後者のお店は最初に苦労した分、また様々なトラブルを横一線で経験した結果、メンバーの団結力は日に日に強まっていきます。またどこで躓くのかを理解しているので、新人に対して「どうしてできないのよ!」というようなことを言う人はいません。やむを得ない事情で退職をする方はいても、すぐに新しい人が入ってきて、そのまま定着しています。

ちなみに前者のお店は僕が最初に働いたお店です、笑
今も売り場はろくに補充もされておらず、レジは半分も空いていません。朝から課長レベルの方が白菜を切っています。本当に悲惨な感じです。

投稿: ただのバイト | 2019年7月28日 (日) 01時41分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
どこからはけ口を見つけてストレスを発散する。これに勝る解決法はないのかと思います(笑)。
ただしそのストレスが新たな問題を引き起こさないよう自分でコントロールすることが重要でしょうか。
あちらの会で会社と家庭のストレスを発散される方が多いように思えるのも理解できますね(笑)。

投稿: てっちゃん | 2019年7月26日 (金) 06時25分

k.kさん、コメントありがとうございます。
企業によって店長の負担には大きな差があるようですね。
当方は比較的休日は休日として休養し、やるときはやるというスタンスで就業しています。
そこには企業自体のスタンスが大きく影響してくるのではないでしょうか。
依然として休まないことが是というスタンスの企業も存在しているようですし、個人の店長職への捉え方によっても大きく異なるとは思いますが、店舗の担当者の労働時間の短縮から店長への負担増は一律の流れでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2019年7月26日 (金) 06時22分

店長が疲弊してる姿を見て同情はされど前向きに捉えるメンバーがどれだけいるのか?
あちらの会でも心労が極限に達してるにも関わらずポジィティブに行動される方ばかり。
人員不足・競合激化・少子高齢化・・・壁は色々あれど店長の冠をつけた以上メンバーには弱音は愚痴を吐いたら店長失格だと思うのです・・・偉そうな事書いてますが私の店長時代はこのブログが愚痴の吐け口でした。てっちゃんには感謝です(笑)。

投稿: dadama | 2019年7月25日 (木) 20時18分

当社の店長、副店長も休んでません。普段は日配や精肉、グロサリ、レジ。休みは報告書等を作りに来ます。まともに休むのは2、3回です。そのうち一回は店長会など。喫煙所に入り浸る店長も昔はいましたが今はいませんねー だからいつもイライラ、パートさんに当たれないから社員部門がクレームなど出すと怒りの矛先がこっちに向いて止まりません(笑)人員不足?いや人材不足です。時間で帰れるのは若い衆。ローン抱えた中堅は帰れません。ブラックではないですがダークグレーでしょうか、全国的に同じようなものでしょうか。

投稿: k,k | 2019年7月25日 (木) 20時13分

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