基準を持つ大切さ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
スーパーマーケットで重要なこと。
如何に日々の売場が安定しているか。
ある日は全品しっかりと品揃えされているが、別のある日はいつもの場所にいつもの食材が無く、日々が不安定な売場の連続。
それでは毎日買い物に来店されるお客様は不満であろう。
特に定番は目的を持って来店されるお客様が購入される商品であるから、日々の品揃えの不安定は命取りとなる。
また、生鮮食材に関してもある時は鮮度抜群の生いわしが品揃えされているが、先日のブログ記事のように月曜日は真っ黒ないわしの開きしか売場に無かったら、やはりとてもそのお店で生鮮品を買う気にはなれないであろう。
鮮度面でも品揃え面でも日々安定した売場の維持。
これはスーパーマーケットにおいて基本中の基本であろうか。
ただ、一方では日々の変化や季節感や旬の打ち出しも必要な要素ではあるが。
そして店舗運営側で重要なことはそれらの基準に認識であろうか。
企業としての基準とは、店舗規模や店舗レイアウト、店舗の品揃え、更に自社の売価設定基準やオペレーション基準。
そして、店舗レベルではそれらの基準に従った日々の運営基準となろうか。
とは言っても、日々の人員の変化や曜日別の売上の変動により、在庫管理からオペレーション管理、そして時間帯別のあるべき状態の管理まで、店舗側の基準に関しても多岐に渡るであろう。
それを一手に引き受けるのが最終的には店長の職務と言えようか。
店舗の業績は店長で決まるというのは昔から言えることである。
それは上記のような基準をどこまで店長が確立しているかによるのである。
その自ら持つ基準のレベルによって、日々の売場がブレ、結果的に月間の販売金額や販売点数、客数に影響を与えていくということになる。
全ては店長の基準のレベルの差であろうか。
そのために、常に店長は部下とのコミュニケーションを図り、自らの持つ基準を部下と目合わせするのである。
その目合わせが、日々の売場の安定をもたらし、リピーターを安定させ、内部作業も安定させていくのだろう。
要は基準の目合わせ。
それがコミュニケーションの一番のポイントであろうか。
世間話しも良いだろう。
業務伝達も良いだろう。
店内会議も良いだろう。
しかし、一番重要なのは、店舗としての上記のような基準の目合わせであり、それが店舗を一定の安定した基準に照らし合わせた店舗運営を可能にし、お客様が安心してワンストップでその店舗で食事の支度ができるなくてはならない存在になっていくのである。
そしてその基準がブレずに維持されているという店舗は強い。
強いということは、最後はそこが生き残るということである。
そして潰れていく企業や店舗はまず基準が低下していくもの。
品揃えが不安定になり、鮮度の良い生鮮品が無くなり、売場は埃だらけになり、従業員から笑顔が消えていく。
すべてはあるべき姿の基準が優先されなくなった証拠。
その最後の砦が店長であり、そのことを企業の社長から命を受けて店舗運営に携わるのが店長の役割と言えよう。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
個店主義ほど、トップのブレない思想と吸引力がないと本当に個店バラバラの個人経営になってしまいますよね。
同じチェーンストアでも、個店経営を標榜している企業ほど個店の進化が如実の現れるのではないかと最近思うようになってきました。
そして今日はワインをお供に語られるのですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2019年7月17日 (水) 08時08分
会社のあるべき姿とは何ぞやを考えさせられますね。混沌とした時代だからこそトップの思いが大切だと思うのです。チェーンストア経営であれ個店主義であれ企業としてブレない姿。ここが全ての基準だと思うのです。色々書き連ねたいですが明日の楽しみにとっておきます(笑)。
投稿: dadama | 2019年7月16日 (火) 20時29分