競合店の動向
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今年度に入り、競合店の動向が多少変わってきた。
年度初めによる業績早期獲得戦略であろうか?。
それとも、業績不振が続きいろいろと企業内や店舗内での対策が強化されてきたのであろうか。
以前にも記したが、同じ通りに4店舗、それも500坪以上の食品スーパーが乱立する状況になったエリアも近隣に存在し、その影響から販促を強化したと思われる競合店もある。
至近距離の店舗はいよいよ単独チラシを打って出始めた。
従来は同じ企業の同エリアで括られたチラシエリア範囲でのチラシであったのが、単独チラシに変更し価格を非常に強調したチラシに今年度から変更されてきたのである。
“あまりイジメないでよ”。
本音である(笑)。
新年度に入り、まして店長が異動した店舗は売場や販促が結構大幅に変わることがある。
よくもなるし悪くもなる。
明らかにそこには店長の色が良くも悪くも出てくるのは当然のことだ。
今回はそれが色濃く出たのか、はたまた本部主導により対策店舗の位置付けになったのか。
それは上記のような競合環境が変わり数値面が厳しくなってきた証拠でもある。
数値的に好調な時には、販促面はあまり変更しないことが多い。
要は安定して売上と荒利を追求できるため。
逆に数値が厳しくなってくると販促面を再調整して客数獲得に走る企業や店舗が多い。
そうやって、当店も開店以来3年間を過ごしてきた。
開店、競合出店、競合リニューアル、競合出店等々。
その度に販促チラシや販促タイムサービスの実施。
そして継続している販促もあるが一回こっきりの販促もあった。
それは自社や自店だけではなく、競合各社も同様である。
更に最近の競合数店舗のチラシにある特徴が出てきたのである。
まとめ買い誘発の単価アップ志向である。
500円均一セール。
2p980円セール。
等々の単価を上げて、買いだめを誘発させるチラシが特徴的に多くなってきたように感じる。
確かに安い時に買いだめをする機会が多いのも事実。
特に家庭の冷蔵庫内の冷凍室が年々拡大傾向にある昨今、安い時に購入して冷凍庫に保管するという家庭の冷蔵庫事情がそれを可能にしているのである。
特に日持ちのする商材は有効であろう。
鮮魚でも塩干物などは売場も冷凍保管が多く、それを家庭でも冷凍保管にすれば温度変化も少なく、商品の痛みも少ないから購入し長期冷凍保存しても味へのダメージは少ない。
そこを見越して週末の買いだめ需要への喚起が増えてきたのであろう。
しかし、まとめて購入させたら長期間需要は減ることになる。
売り手にもメリットデメリットが共存する世界。
その単品に関しては買い物サイクルが長くなるということであるから、まとめ売りをした段階では一時的に売上が上がるが、まとめ売りとまとめ売りの間は売上が下がるという構図。
理屈的にはそのような構図であるから、その中間をどのような販促で埋め合わせられるかであろう。
生鮮に強いスーパーはそこが強みとなろうか。
グロサリーで1個あたりの単価を引き下げるまとめ売りや箱売りを拡大させ、生鮮で日々の来店動機を高めていくという従来の食品スーパーの強みを更に強化していく最近の競合店の動きであろうか。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
実は私はあまりチラシには興味がないのです。
日々で何がチラシに入っているのかを詳細にチェックもしない。これは店長としてどうなのかと思いますが、もっと大切なのは日々の安定した定番の品揃えとタイムリーな製造準備。その地道な日々の基本の積み重ねが、チラシの集客と連動してリピーターを産んでいくのだろうと思っています。企業としていもチラシ商品は定番のみという思想も定着しています。
投稿: てっちゃん | 2019年7月 4日 (木) 06時47分
チラシによる集客と買上点数、更にはチラシ商品のPI値と粗利にご注意下さい。チラシ商品のPI値が高く全体の買上点数が上がっていないとチェリーピッカーの餌食になってる可能性が高いです。チラシとは特売商品による集客で自店の強みをアピールするのが目的の筈ですからゾーニングや動線を鑑みたチラシ商品の配置も考えて更には検証してみると色々な事が見えてくると思います。
私は口だけ男なので実験してみて下さい(笑)。
投稿: dadama | 2019年7月 4日 (木) 06時35分