その場全力
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
以前の企業で労働組合の幹部だった頃。
「その場全力」を標榜していた。
その場全力とは、企業人としてそして労働組合員として、普段の仕事は当然に全力で、そして労働組合の活動時(主に休日を使用)も自らと組合員の為に全力で活動しようというもの。
その時は組合活動をする場合でも、普段の仕事と同様に全力で活動することによって、組合員の理解を得られ企業側もその活動ぶりから組合幹部の言葉に耳を傾けるであろうという意味合いが強かった。
しかし今こうしてこの言葉を振り返るとその意味は深い。
人間の人生は紆余曲折である。
そこは色々な偶然の連続であるから。
自らの出生からして偶然の賜物。
そして両親に育てられるのであるが、その両親の存在がその人間の人生を大きく左右させていく。
更には学校に入学し、先生や生徒と出会う。
そこでも多くの出会いがあり、自分の生き方に大きな影響を与えていく。
そして就業。
自分の仕事は自分の人生を大きく左右させるであろう。
更には結婚。
そこでも、自分の伴侶次第で人生が大きく変化していく。
出生以外は全て自らの選択によりその道を歩むのであるが、それでもその選択が正しかったのか否かは進んでみなければわからない。
自らは良かれと思って進んではみたものの、いざその道を歩んでみたら自分の想像とは大きく違っていた。
そんなことも、ままあるだろう。
そんな時に思い出されるのは「その場全力」。
進んだ道で全力を出すこと。
決して中途半端にせずに、目の前の取り組み事項や与えられた仕事に対して全力で取り組むことによって、必ず新たな発見や進化を遂げることができるという格言でもある。
意に反しての人事異動。
納得いかない単品量販。
不得意な相手への説得。
この世にはいろいろな自分の意に反する事象に直面しなければならない時がある。
それは偶然でもあり運でもあろう。
しかし、それには何かしらの「訳」が隠されていることが多い。
今まで気付かずにいた事象。
今まで学べなかった新事実。
今まで経験できなかった事。
新たな環境でその場全力でぶつかる事によって新たに得られる能力。
それによって、思ってもみなかった新たな自分の可能性が見えてくることはよくあること。
それはその場全力でぶつかったからこそ見えてくる新たな発見である。
しかしその場全力を出しきらねば決して見えてこないのも事実。
流せば流したなりの反作用しか返ってこないもの。
全力でぶつかるからこそ、その反作用も大きくなって返ってくる。
それはどの世界でも同じことではないだろうか。
特に、自分の意に反した境遇になった時ほど、チャンスであると言えるであろう。
そう思って自分の未来を切り開いていきたいものである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
この業界では行動しない後悔の方が圧倒的に多いでしょうか。
行動した結果は反省や失敗という結末に繋がるのでしょうが、やらなかった結末は後悔のみでしょうか。
そして目の前に出現した課題。
これは何かしらの自分へのサインであることを認識すべきでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2019年7月11日 (木) 17時22分
公私を問わず今与えられた運命は今までの自分の結果でもあるのですから。過去は過去、変えられるのは未来でしかない。だからこそ今の一瞬を全力で走りたいですね。全力で走り切ったと納得すれば後悔も無い筈ですから。反省はしても後悔の人生は送りたくないですね。
投稿: dadama | 2019年7月10日 (水) 22時09分