客動線を操る
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
お客様が店内を歩いてたどる道のり。
これを「客動線」という。
客動線は長ければ長いほど、点数拡大への確率は高まるものである。
だから、出来るだけ客動線を長く設定しようともする。
とは言っても強制的に一方通行にしてしまったら逆に不便でもある
見通しよく自分の意志で回遊できる動線。
これが理想であろうか。
そして、ある程度わかってくると、この動線を敢えてコントロールできるようになっていくのである。
客動線をコントロールする。
そんなこと可能なのであろうか?。
可能なのである(笑)。
客動線には、必然と偶然がある。
必然とは必然的に決まってしまう動線。
例えば、店内は概ね四角で出来ている。
入り口を入ると必ず売場にぶつかる。
直線で歩くと必ずぶつかるところを磁石と呼ぶ。
その磁石をコンコースに沿って右に曲がるか左に曲がるか。
これも必然である。
このように必然的にぶつかり、方向が決まってしまう動線を必然的動線と呼ぶ。
よって、第一磁石とか第二磁石とか呼ばれてきたものは、必然的動線内に組み込まれる思考である。
逆に、偶然的動線とは、意図された動線である。
この動線は、我々にとっては意図した動線であるが、お客様から見れば偶然的にその道を歩いて売場に出くわしたと思える動線となる。
お客様にとってはこんな動線はワクワクドキドキなのである。
そして、新たな発見の場ともなるのが、偶然的動線なのだと思う。
例えば牛肉コーナー。
そのコーナーの向かい側にステーキソースのエンドが展開されていたとしよう。
美味しい和牛のステーキを購入して振り返るとステーキソースが陳列。
どれどれとエンドを見ている内に、その目線の向こう側に豊富なステーキソースや焼肉のタレ類の定番売場が目に入った。
エンドよりも豊富な品揃えのある定番コーナー。
そしてエンドから定番へどんどん足を運んでしまう。
これが偶然的動線という。
これはお客様目線で動線を考えた場合に言える動線の名前であって、我々から見たら意図的動線と言い換えることができるであろう。
我々が動線を意図する。
このことが、来店されるお客様のワクワクドキドキへつながっていくのである。
そんな動線を意図して至る所で展開する。
お客様は我々が意図した通りの動線を描いて、店内を隈なく見て回り、買い忘れがなくなり点数アップと単価アップが図られるのである。
| 固定リンク
「店長の仕事」カテゴリの記事
- CEO兼店長(2022.08.10)
- 報告書の作成(2022.07.05)
- 自店を正しく理解する(2022.07.29)
- お盆商戦を考察する(2022.07.28)
コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
何かを極める。
それはどんなに深掘りして探ろうとしても極めきれるものでは無いと思います。
そして、若手から見るとそれは高くそびえるヒマヤラのような存在でもあるでしょう。
如何に今の技術を引き継げるか。
引き継ぐ方も引き渡す方もそんな機会を得ることが最大のポイントかと思うようになってきました(笑)。
投稿: てっちゃん | 2019年6月 4日 (火) 10時56分
私も客動線を極めたかったのですが志半ばで終わってしまいましたね(笑)。当社も以前は通路に何でも出せば売れると信じている担当者が多かったですが新しい風(笑)が吹いてからは客動線や通路確保の大切さを認識するようになったのは皮肉な事です。私達の指標の客数はレジ通過客数ですが、それ以上に大切にすべきは売場の客数=売場買上げ点数の拡大だと思うのです。買うべき商品が多い事は顧客満足度に繋がりひいては客数拡大に結び付いていくのだと思います・・・実証したかったですが(笑)。
投稿: dadama | 2019年6月 4日 (火) 09時55分