6月の果実
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
6月の果実。
一番難しい時期であろうか。
何故か?。
鮮度落ちの早い果実がメインであるから。
この時期の代表的な果実といえば、「生梅」「さくらんぼ」「メロン」「小玉すいか」等だろうか。
メロン、スイカは日持ちが長いが高単価により売りずらい。
よって、メロン、スイカとも当日にカットして当日に売り切るという販売手法がメインとなるから、結局は日持ちが短いということになる。
生梅、さくらんぼは商品自体の鮮度落ちが早い商品。
そして出回る時期が一年の中でも、6月から7月初めと短く、更に本当のピーク時というのはほんの二週間程度であるから、この最大ピーク時に如何に売場を最大に拡大して売り込めるかが課題となる。
普段扱わない商品をいきなり最大ピークに拡大。
このような売り方に関しては、どうしても経験を要するもの。
自分の頭の中に、売場の推移をタイムスケジュールに沿って描いていかなければならない。
経験がなければ最大ピーク時の売場と数量の見当がつかない。
秋の「柿」や「りんご」、その後の「みかん」のようにロングランで展開し鮮度落ちも少ない商品であればある程度売り上げ規模に応じて単品の販売数量も見当がつくが、上記の「生梅」「さくらんぼ」に関しては上述の通り、展開期間の短さと最大ピークの頂点の高さから、意外に自店の販売数量の限界点を知らない担当者が多いのではないだろうか。
仕掛けてもその後のロスが怖くて仕掛けれらない。
それが本音ではないだろうか。
自店の限界点。
これは自店のというよりも、「自分」の限界点といったほうがわかりやすいかもしれない。
りんごであれば主力であり多くの方が食する果実。
よって、店舗ごとの参加率に変動は少ないため、売り上げ規模の高いお店ほどりんごの販売数量も高くなる傾向にある。
しかし「生梅」「さくらんぼ」に関してはそうならない。
どちらかというと、嗜好品であり、生梅に関しては手作りの「梅干し」「梅酒」「梅ジュース」といった熟練度の高い商品であるため、地域にそんなお客様がどれほどいるかによってもバラツキは高いであろう。
よって作り方提案や味の提案が必須な商品群と言える。
さくらんぼに関しても、高価でありながら鮮度落ちも早い。
いやゆる「軟皮果実」と言われる商品群。
さくらんぼを初め、プラムやぶどう、そして桃等の果実類。
痛みの早い果実の代表格とも言える軟皮果実。
よって、このような商品群は扱いずらいというイメージがあり、担当者の意志次第で積極的に売り込むか利益重視で縮小均衡になるかが分かれてくる。
要は意志次第で売れ数が変わる代表的な商品群。
だから、企業規模や店舗規模に関係なく、担当者の腕次第で販売数量が決まるのである。
逆にいうと腕を磨くのには絶好の商品であるとも言える。
この6月という時期。
腕を磨くのには絶好の機会だとも言える。
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コメント
てつろうさん、コメントありがとうございます。
まぁ、それこそ永遠の課題でしょうか(笑)。
ただし、優れた担当者ほどそれを想定内のこととしてこなしていくもの。
全てをプラスに思考する体質になることも大切なのかもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2019年6月 9日 (日) 00時00分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
担当者が変わったらどうするか?。
そんな愚問は我々が現役で部門を担当ししていた時には出なかった課題ではないでしょうか。
担当者が変わったら数値も変わるのが当たり前。同時に店長が変わったら数値が変わるのも当たり前。
しかしチェーンストアが高度化してくるとそこがチェーンストアとしての欠陥とみられてしまうのですから、これを永遠の課題とするには、あまり頑張らないという結論になっていくのでしょうか(笑)。
しかし、それに我慢ならない連中があの会に自主参加してガンガン飛ばしているのも現実。
我々はあくまでもガンガン飛ばしながら周りを巻き込んでいくことを使命とすべきかとおもうのですが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2019年6月 8日 (土) 23時58分
売場のレイアウトが出来たところにバイヤーの送り込みというやつが担当者の頭を悩ますんですよ(笑)。果物の種類が増えるのも嬉しい誤算ですね。
投稿: てつろう | 2019年6月 8日 (土) 23時38分
経験と勘、更には情報と担保と度胸でしょうか(笑)。失敗しても月度利益の担保があればあとは売り切る度胸。そこから醸し出される殺気ムンムンの売場(笑)。その繰り返しがお客様の期待に繋がり店や売場を強くしていくと思うのです。課題は担当者が変わったらどうするのか?
個の力量と店の安定的成長・・・このバランスを如何に均衡させるのかは永遠の課題ですね(笑)。
投稿: dadama | 2019年6月 8日 (土) 12時01分